見出し画像

魔女募集

東京で生活していて
お仕事迷子の時期に
友達と都内某所をテクテク歩いていた

あるスーパーの
求人掲示板みたいなところをふとみた時
「魔女募集」とう求人が貼ってあった

当時タロットカードのお勉強をちょうど終わったあたりで
この「魔女募集」に惹かれて
いろんな仕事をプラプラしていた私はこの「魔女募集」の電話に
速攻で電話した。

適当な感じの男の人が電話に出たので
張り紙を見て電話したことを伝えると
履歴書もいらないからすぐに面接にこいという

心配する友人と別れ
指定の場所にテクテク行くと
着いた先は古いオフィスビル

エレベーターもない

階段だるいなぁと
何階だか忘れたが何階か上がり
指定されたドアの前に立った

古い鉄(?)の扉の横を見たけれど
インターホンもなく

どうすればいいのか?と思いながらも
扉をトントンとノックして
「先ほど電話したものですが」と声をかけた

中から
「あ、入って」と先ほどの男性らしき声がして
扉を開けると
中には事務机が一つだけ
そこにいかにもの男性が座っていた

あのーと声をかけると
「あーさっきの人ね、で、何ができるの?」と言われたので
「タロットを少々」と伝える
「いつから来れるの?」
「いつでも」
「んじゃ、明日ここに来て」


場所を指定され
名刺らしきものを渡される

名刺にはその人の名前と
電話番号とメールアドレス

ここから帰ったら名刺のメアドに
名前と電話番号を送るように言われ
詳しくはメールに送るからというと
帰れという

よくわからないけど
ま、いいかと帰り道にメールをしたら
そのアドレスから次の日の出勤場所が送られてきた

それから約半年くらい
メールの場所に行く生活をしていたけれど

その場所は数日同じ場所の時もあれば
毎日違う時もあった

毎日たくさんの方が占いに来て
占いの料金は占い師がそれぞれ管理し
閉店間際にやってくる
ド派手なお兄さんに売上金を渡す
そうするとそこから
「はい今日の分」とその日の稼ぎをもらえた

占い師は結構在籍している様子で
だんだん顔見知りも増えてきていたけれども

これってそのうちやばいのかな?と思い
ある程度経験を積ませていただいて

その仕事には行かなくなったけど
特に何の問題もなかった

15年くらい前の話だから
今はもうこんなことはないと思うけど
あんまり長くやってたら
怖い目にもあってたかもしれないね


不器用ながらも頑張って生きてるな。一緒に頑張ろう!と思っていただける方☆サポートお願いします♪