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身の回りの不条理な世界。

術後15日目

耳下腺腫瘍から復帰(退院)した日。ラッパの音がチューニングBbはおろかFすらまともに出ない残念な状態となった。一夜明けて翌日吹いてみると、多少は改善されているような気がした。そして三日目の朝、チューニングBbまでの音は随分まともに出せ、うまくいけば上のF近くまでは出せるようになっていることを確認した。

しかし次の瞬間、またしてもBbの音が塩化ビニルの水道管みたいな音に変貌してしまう。なんだこりゃ?つまり顔面の神経なのか筋肉なのかに何かが起きていて、音が出せなくなっているのだが、日々回復に向かおうとしているらしいことは推測できるが、いったいどのくらいで元通りになれるのか、はたまた元通りまで回復できるのかは未だ不明。

週末のアンサンブルリハまでにある程度回復できるのか、来月の野外本番に間に合うのか無理なのか?そんなことを心配しても意味がないのだけれども、もっと先へ進みたいと思っていた身としては、なんとも辛い状況ではあるのです。

ところで、病院から帰った日、家の中で拭いてみようと思って、電子ミュート=サイレントブラスを探すも、いつも置いてある場所にない。それどころかどこにも見当たらない。このミュートは、外に持ち出すはずのないものなので、どこか外に忘れてきたはずもないのに。どこを何度探しても見当たらない。

うーっむ。多分、時々身の回りに発生する四次元ポケットに入ってしまったようだ。先日も病院で、棚の上に置いたはずの歯ブラシカバーが行方不明になった。が、この時はすぐに床上に移動しているのを発見した。別の金属小物も、ベッドの上にあるはずが見当たらないので探し回った挙句、iPadカバーの磁石に付着しているのを見つけた。

このように、私の身の回りではちょくちょく四次元ポケットが出現してモノを移動させ、時を経て現れるという現象が起きる。これは、この世=シュミレーション世界におけるある種のバグであろうと考えているのだが、そうであればミュートの紛失も、時を経て思わぬところで見つかるのだろうと思う。

ラッパの音が出ない現象は、四次元ポケットではないにしても、ある種のバグであろうという推察も成り立つので、そうであればそのうち修正されて元通りになるのだろうとタカを括っているのだが、どうなんだろう?

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