見出し画像

あこがれ


いつかムーミン谷のような
時計の針を気にしなくてもよい所で
天気や植物、小さな大きな命と向き合いながら
好きなように生きていきたい。

幼い頃からずっとそう思っていた。

だから脱走癖があったし、
よく迷子にもなった。
インドア派の家に生まれて、
チェ!と何度も思った。

憧れだけが強くなり、
妄想癖も進化を繰り返した。

溢れ出すあこがれを絵に放出したりした。
芝居にしようとも思ったが、
私の世界をそのまま出すと誰もついてこれなく
なってしまうのは知っていたので
楽しいコメディばかりを書いた。
自分の世界観をそのまま芝居に出すのは
もう少し技量がないと難しい気がした。

社会人になってみてほんの2ヶ月。
思っていたよりも優しく、窮屈で自由で
奇妙な社会だなと思った。

100年生きるとしてもあと78年くらい。
どうやって、どこで生きていくのだろう。
妄想ばかり先走って、なかなか見当が
つかない毎日だなぁ。

ただ、今ムーミン谷に行っても
おそらく、のたれ死ぬだけである。

もう少し、知恵と経験を積まないと
生きていけない世界なんだろうと思う。

まずは、
とうもろこしを上手に食べるところから
やってみようかな。

とうもろこしが上手に食べられたら
次は、えびかなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?