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公共の施設の運用方法、見直してもらえないかな……(愚痴です)

この夏、うれしいニュースがありまして。

私が運営している無料塾にかつて通っていた大学生と、彼と同い年で高1から学習指導ボランティアに来てくれていた子が、新しく無料塾を立ち上げることになったのです。
そりゃもう全面的に応援させていただく所存なのですが、立ち上げ準備の話を聞いていて、「だよね〜〜」と苦笑してしまったのが、「施設利用の壁」。

区内には会議室のある区営施設がたくさんあり、地域の団体が無償あるいは安価で利用できるようになっているのですが、これがちょっと使いづらいんですよね……。いや、民間の会議施設に比べたら格段に安いので大変ありがたくはあるのですけれども。

というのも、ほとんどの施設が、平日9〜17時にしか会議室予約の手続きができないのです。空いている会議室があるか、この時間内に電話をして調べてもらって、仮予約をして、本予約をしにこの時間帯に現地まで行かなくてはならないことになってまして。

これって、会社員や学生にはなかなかハードル高いですよね。学生は今はオンライン授業もあるので、その休み時間にダッシュして取りに行くことはできそうですが、会社員とか出勤するスタイルの社会人はほぼ利用不可。
つまり地域活動をしたくても、働いている人や学校に通っている人はほとんど使えないというのが現状なのです。
会議室が空いているかどうかもネットで確認することができない施設がほとんどで、たとえば仕事が終わった後にグループで「この日空いているところがあったら活動しようか」と話し合ったとしても、すぐに空きがわからないので翌日働いている時間に電話をして確かめなくてはなりません。

オンラインで仮予約まではできる施設もあるのですが……
なぜか、現地の窓口が空いている時間にしかシステムが開かないので、夜とかには予約ができないのです。常に裏で人が作業しなきゃいけないようなシステムなのかな(そんなことある?)。

この壁に阻まれて、数年前にも新たに立ち上がった無料塾の代表さん(平日はOLさんとしてお仕事されている方)が苦労されていらっしゃいました。今回立ち上がった学生たちによる無料塾も、「オンライン授業がなくなったとき、施設の予約に行けるかどうか心配」とのこと。

私は7年前から、各施設で「なんとかオンライン予約ができるようにならないですかね〜」と何度か尋ねてきたのですが、帰ってくる答えは毎回同じで、
「予算がない」
「使っているのは高齢者がメインで、高齢者はネットを使えないから必要ない」
この2つなんです。

予算がないというのはともかく、高齢者が……っていうのは、平日の日中に時間のある高齢者しか予約ができないからですよね。。。施設自体は、利用者を高齢者に限定しようと考えているわけではないですよね? むしろ地域に開かれた形にして、いろんな世代の人の活動拠点にというのが建前だった気がするんですけども。
先日、ある区議さんがこのことについて改めて問い合わせをしてくださったのですが、やはり答えは同じだったとのこと。
結局、施設を運営する方々の中から「オンライン化したい」という声が上がらないと予算もとれないと思うのですが、たぶん「やりたくない」んだろうなという印象です。

施設によっては町内会が運営しているところもあり、そうなると地元の高齢の方たちということになるので、今までのやり方でやりたいという気持ちもわからなくはありません。新たにパソコン操作を覚えなきゃいけなかったり、顔見知りではない若者の団体が来たりするのは「なんだかな〜〜」という気持ちになるのもなんとなくわかります。
でも、それでいいの?
オンライン予約ができるシステムを導入すれば、最初はそれを管理するのに抵抗があるかもしれないけど、慣れたらめちゃくちゃ仕事は楽になるはずだし、毎回紙にスケジュールを書き込んで管理したり、紙での申請書の束が山盛りになっていったりすることもなくなってスペースも資源もムダがなくなるし、メリットしかないと思うんですよね。
それに仕事って、「さらにたくさんの人に利益や幸福をもたらすために、新しいことにチャレンジし続ける」ことなのではと思うのです。多くの人が不満や疑問を持っているやり方を守ることにこだわり続けることではなく……。

このことを考えるにつけ、歳をとっていくことがなんだか怖くなってきます。
この先もっと歳をとっていったとき、若い人たちが普通に使ってる新しいものに嫌悪感を抱くようになっていくのかな……、新しいことにチャレンジする気持ちを失っていくのかな。
常に自分を顧みるようにしようと思うのでした。

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