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公認心理師試験「受験できない」問題〜今できることってなんだろう?

公認心理師試験は2022年の第5回試験を最後に受験資格の猶予期間を終えます。

猶予期間の対象となるGルートは、他の職種でも相談業務をしていたとみなされれば、受験資格を得られます。

一方で、開業している心理職の中でも受験資格が得られない方や、公認心理師制度のいわゆるスキマ世代と呼ばれる臨床心理士になりたての方、大学院で臨床心理士を目指している方の中に受験資格が得られない方がいます。

今回は、受験資格が得られない方について今できることってなんだろう?についてまとめてみました。


1.今できることは、受験の経過措置に働きかけている「団体への協力」と「発信」

一度出来てしまった制度ですが、もし少しでもその改善を望むのであれば今できることは、公認心理師受験の経過措置についての課題に働きかけている団体への協力です。

また、個人でできることとしては、発信することだと思います。SNS上でもブログでも。この課題について同じように困っている人の目にとまるかもしれません。

2.公認心理師受験の経過措置についての課題に働きかけている団体

 

心理職支援ネットワークをご存知でしょうか?ご存知の方もいるかもしれませんが、こちらの団体は、公認心理師受験の経過措置に関する課題を扱っています。2019年には心理研修センターに申し入れ書を提出している実績もあります。

現在も、下記に該当する方に対する活動をされているようです。気になる方は問い合わせされてみてもよいかもしれません。


① 現に心理職として業務を行っており、かつ、公認心理師の資格を取得したいと考えているが、何らかの理由で受験資格が得られていない人への支援。

② 第1回公認心理師試験に分野施設コード902で受験申込をし、一度は何らかの理由で受験資格を得られず、証明書類等の再提出となった人への支援。

③ 大学・大学院の入学年次の関係で、心理学・臨床心理学を専攻していながら公認心理師の受験資格を得ることが困難になっている人への支援。    

              ※参照:心理支援ネットワークホームページ


また、SUKIMA GENERATIONS としてスキマ世代の課題を関係機関に働きかけるために活動されている方々もいます。


【公認心理師】狭間世代の大学院生が受験資格の獲得を求める会 もスキマ世代、とくに「臨床心理学系大学院に進学後、制度の狭間で受験資格が獲得できない学生が、 受験資格を獲得する機会を求める運動」ををされています。

活動されている団体により、経過措置の対象者(開業心理職の問題を扱うかどうか、スキマ世代のとくに大学院生を扱う)が若干ことなるところもあるようです。
 

受験資格の移行措置に、たくさんの人が困っていることを、関係機関に知らせるために、自分のできるかたちで協力をしてみてもよいのではないでしょうか。

3.個人で発信すること



自分が困っていることを発信することは、じつは多くの人と同じ共通テーマである、と気づくことができます。

私自身もSNSをはじめるまで、ネット上で実際に活動しているしている方々を知ることができませんでした。SNSでつながり、知ることができた情報は多いです。

また、自分の発信が人知れず悩んでいる方の助けになるかもしれません。


というのも、移行措置が問題となる理由のひとつに受験要件の複雑さにあります。

とくに、Gルートは経歴がひとりひとり違うわけで
「この施設で働いていたけど大丈夫なのかな」
「この職は相談業務にあたるのかな」
試験のしおりの行間を読みこんでも読み取れないものがあります。

開業されている方も、それぞれやりかたが違うだろうし、最終的には受験申し込みをしてみないとわからないという状況です。

Gルートって他を参照しづらいんですよね。情報もあつまってないし。

というわけで、ひとりの発信がだれかの助けやきっかけになることがあります。


4.まとめ

公認心理師試験受験資格問題について、受験資格が得られない方が「今なにができるか」をまとめてみました。

かくいう私も、院卒で単位が読みかえができないGルートでした。卒後の実務経験が足りない&妊娠出産。なんとかかき集め受験できましが、当時悩みもがいたという経験があります。

受験資格について悩んでいる方の少しでも参考になればと思います。





     






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