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知る人ぞ知る京都の桜の穴場スポット

  しばしば尋ねられます。
 「混雑していて人込みを見に行くのが好きではないんです。
京都で、穴場の桜の名所を教えてください」
 
そんな時、
「一条戻り橋の河津桜です」
と答えます。
 
一条戻り橋といえば、こんな言い伝えがあります。平安の世に、文章博士の三善清行が亡くなり、その葬列が一条戻り橋を渡っていた時のこと。 
熊野で修行をしていた三善の息子が駆けつけて、その場でお経を唱え始めたというのです。
すると、にわかに空に雲が立ち込め、雷鳴が響き渡たり、棺の蓋が突然開いた。そして、なんと、三善清行が息を吹き返したのです。
以来、魂が戻ってきたということで、この橋を「戻り橋」と呼ぶようになったそうです。
 
実は、現在、この一条戻り橋の下に入ることができます。
橋の掛かる堀川沿いが、遊歩道になっているからです。
この橋の下から見上げて撮った一枚が、コレです。
 
いかがでしょう。
この世と、あの世の出入口の一条戻り橋。
その境目から見上げる桜のなんと美しいこと。

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