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祇園のお茶屋の女将(おかあ)さんに教えてもらった喫茶店の玉子サンド

 世の中には美味しいものがたくさんあります。
 でも、人によって好みはいろいろ。
 朝食にパン派VSごはん派
 白みそVS赤みそ
 粒あんVSこしあん
 コロッケにソースVSしょうゆ
 コーヒーVS紅茶
 
 私は幼い頃から玉子サンドといえば、潰した茹で玉子をマヨネーズで合えたものだと思い込んでいました。それが、ある日、厚焼き玉子をはさんだ玉子サンドを食べて、「こんな玉子サンドがあったんだ」とびっくり。
 さらに、和食に出て来る出汁巻をはさんだ玉子サンドを初めて食べた時、あまりの美味しさに衝撃。口の中で、お出汁がジュワっと広がり、幸せいっぱいになりました。
 玉子サンドは、潰した茹で玉子も、関東風厚焼き玉子も、関西風出汁巻玉子も、どれをはさんであっても、大好きです。
 
 さて、足繁く京都に通うようになり、あちこちのカフェで玉子サンドを食べて来ました。そんな中、つい最近、祇園のお茶屋のお母(女将)さんに教えていただいたお店があります。
 「サラダハウス セラビ」
 祇園北川のビルの一階にある、どこにでもありそうな喫茶店のような洋食屋さんです。メニューは、オムライスにサンドイッチ、カレー各種にハンバーグなどの定食。お店の名前にもなっているように、ヤサイサラダをはじめとして10種類以上のサラダのメニューがあります。
 
 そんな中、このお店の「タマゴサンド」は、写真のようなサイズ。
 「これでもか!」というくらいに分厚い玉子がはさんである喫茶店も多い中で、ボリューム感では負けています。
 でも小ぶりなので、かじらずに一切れを一口で食べられるのです。
 
 祇園では、ときおり芸妓さんや舞妓さんも、喫茶店でランチをします。
 そんな時、口を大きく開けなくても食べやすいように、一口サイズの食べ物が好まれると耳にしたことがあります。
 まさしく、「サラダハウス セラビ」の「タマゴサンド」は食べやすいのです。
 そして、もちろん、美味しい!
 
 さらにさらに、けっして聞き耳を立てている訳ではありませんが、すぐ隣の席に座っている、いかにもお茶屋のお母(女将)さんと芸妓さんと思しき方たちの「京言葉」の会話が聞こえてくるので、昼間の「ザ・祇園」の雰囲気も楽しめます。
 
 ・・・写真の向こう側に写っているオムライスも絶品でした。
 B級グルメの天国です。

 

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