息子のこと②

それから、市の療育相談へ。
日々の息子のことを話して、なにやら検査とやらを受けることに。
おもちゃやら色々置いてある部屋に通され、遊びながらなにやら質問したり検査してるご様子。
この検査の時の先生が、とてつもなく事務的で子供相手なのに笑いもせず(笑)すごーく不快な気持ちがしたなぁ。
息子はというと、初めての場所やおもちゃに興奮、緊張。
その上先生がそんな感じだからビビってる。

検査も終わり、何週間か待たされた結果は視覚優位、感覚過敏ということ、あとは知能がゆっくりさんなことだったようだ。
専門の施設で療育をオススメします。
と膨大なリストを渡され、ここから先は全てご両親が連絡などされて下さいって。
いやいや、こんなにあるのにどうやって情報収集するの❓疲れ果てて少しでも寝たいのに!😭冷てぇな!おいっ!と思った(笑)
でも、その冷たい先生にお母様今まで頑張られましたね、大変だったでしょうと言われた瞬間不覚にも(笑)ポロポロと涙が出てしまった。
あぁ、よっぽど疲れてたんだろなと今は思うけどその時はいっぱいいっぱいで自分の事を感じる暇もなかったんだよね。

療育相談から、いっときは療育なんてと悩みまくったけど色んな人に相談した結果早い方がいいということになり、意を決して一つの療育施設へ連絡すると。なんと半年待ち(笑)
なんですと❓せっかく行く気になったのにー!(笑)
そしたら、その施設が保護者向けの勉強会やってるので参加しませんかと声かけてくださり月に一回半年だったかな❓通うことにする。

初めての勉強会で、子供たちの行動で親が困ってることがあるけど、それは本当は子供たちが困っていることなんです。
親が一番の子供の理解者であり、セラピストなんです!家庭が一番の安全地帯であること。と言われてハッとする。
私誰かにどうにかしてもらいたいと思ってた(笑)
そこで初めて、ちょっとだけ子どもと私という線引きができ始めた気がする。それまでは私が産んだ子供だから一心同体!なんでもわかる!と思ってたから(笑)いや、思い込んでたという方がしっくりくるな。

そこから療育が始まり、それはそれは苦痛の時間が始まった。
行くたびに、違和感が止まらなくなる。でも、これが「ふつう」なんだと思い込んでなんとかその場をしのぐ。
遊びのなかで、ルールや人との距離感など学ぶ的な感じなのだけれど。 
「ふつう」「標準」に近づくために、みんなの輪に入れるように。 
息子は毎回毎回その輪に入れず、走り回り脱走して(笑)連れ戻されるたび心がきゅぅっと痛くなった。
輪に入れないのがダメだと言われてるようで。

しっかり、がっつり義務教育で刷り込まれた価値観が自分を苦しめた。
「ふつう」という、自分基準ではない誰かの作ったものさしに振り回されていることにも氣づかずに。

他人と比べて落ち込むなんて、ナンセンスすぎるけどその時の私は、狭い価値観の檻にがんじがらめだった。「標準」ではない、息子を育てた私がダメなんだと。
今思えば、ゾッとするけど(笑)
全てが、自分本位で息子のことなんてちっとも考えてなかったなぁと今は思う。
ちょっと、いやかなり恥ずかしいけど(笑)
療育に行くことで、「ちゃんとやってます」感を感じて自分に丸つけてたんやろなぁ。
私は「ちゃんと」してるんだけど、こどもが療育受けてますねん。みたいな。
ひぃーヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!コワイワッ(笑)

そんなひとりよがりな母をよそに、息子はしっかり、「自分らしさ」を貫いて生きてた。
人が大好きな息子が繋いでくれたご縁で、少しずつ私の価値観もどんどん痛いくらいにこじ開けられていく(笑)
私がどんなに的はずれな対応をしようが、一つもぶれることなく自分を貫くもんだから、鈍感な母もや~っと氣づく。(笑)

アレレ⁉️「ふつう」ってなんだ❓️
息子の個性を大切にしようと思って療育に行きだしたのに、みんなと同じようにってなんかオカシクナイ❓️

③につづく…






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