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親子ってやつ。

最近よく感じること。
毎回毎回、聞いて確認しないと安心できない。または、自分で考えて行動することに不安を感じる。だから、誰かの許可を貰うことで安心して行動できる。

これって、幼少期の親子関係が大きく影響してるんやないかなぁ?
小さい頃、どんどん経験をする喜びを親に危ないから、怪我するから、心配だから、面倒だから、と先回りして経験を奪われる。

小さい頃、振りかえると親がいて大丈夫よって見守ってくれているとすごく安心したのを覚えている。(うちはその役目をしてくれたのは、いつもじいちゃんだったけど(笑))
「我がが好きなごとしてみろ!」といつも背中を押してくれてた。
親でなくても、そんな風に自分を信じて認めてくれる存在って大切だなってしみじみ思う。

これはある優しい彼の物語。
彼は小さい頃から、お母さんに褒められたことないんだって。
そんなことはないはずだけども、彼の記憶に残ってないのだからそうなのだろう。
彼の母は、彼がいつも心配で仕方ない。
いくつになっても、心配で仕方ない様子。
そんな彼女の心の支えは、神様。
神様とお話ししてるときだけは、心が安定する。

だから、彼もそうに違いない!とそれを彼にも当たり前のようにさせてきた。
それが、彼を幸せにしてくれると。それさえしておけば、絶対に不幸になることはないんだと。

でも、彼は違った。
もっと彼女に自分の話を聞いて欲しかった。
褒めてほしかった。
認めてほしかった。
信じてほしかった。
一緒に笑ってほしかった。
ただ、それだけだった。

優しい彼は、大好きな彼女が一番喜ぶことはなにかを知っている。
だから、彼女の言うとおりに神様とお話しようと頑張って頑張って頑張った。
そしたら、きっと褒めてくれるから!認めてくれるから!信じてくれるから!笑ってくれるから!

でも、彼女は笑うどころかもっと頑張れ!まだ足りない!そんなことだからお前は幸せにはなれないんだと、事あるごとに彼を責めるようになった。
彼はだんだんと疲れて、彼女の言うことが聞きたくても聞けないくらいに心が疲れてしまった。
そんなとき、彼女から「あんたは病気よ!」と言われて、彼は素直に「言うことを聞けない、弱い僕は病気なんだ…」と思った。
「お母さんの言うとおりに出来ない僕は、ダメな人間なんだ、愛されないんだ。」と。

だからまた、神様とお話しようと頑張って頑張って頑張って。
でも、心のなかはぐるぐると違和感だらけ。
でもでも、頑張らないと彼女に愛想つかされてしまうんじゃないか?捨てられるんじゃないかという不安がつきまとい、やりたくないのにならなきゃならない。
そんなことを、何年も何年も繰り返してきて気がつくとホントの自分がわからなくなってしまっていた。
何が好きで、何が嫌いで、なにをやりたいのか。

彼女は僕にどうしてほしかったんだろう?
僕も彼女も幸せになれると思って頑張っていたけど、何年たっても彼女は僕を変わらず心配してくれているし、まだ足りないと彼女はさらに神様とお話することに執着している。

「幸せってなに?」
僕は僕を信じて認めてくれたら、それで安心できた。
だけど、それだけで安心できなかったのは誰?
危ないから、怪我するから、心配だからと全てを彼女の言うとおりにしてきたけれど、そのおかげで僕は自身の経験という大切なことを、彼女の経験というものさしでしか計れない大人になってしまった。

でも、僕はただ彼女に笑っててほしかった。
それだけなのに…どこが悪かったんだろう?きっと僕がダメな人間だったから、彼女をイライラさせてしまったのかな。
僕の兄弟は、とても上手に彼女と付き合っていて羨ましくもあり淋しくもある。

うまくやれよ!と言われるけれど、僕にはそれがどうしても出来ないんだ。
だって、大好きな彼女に嘘はつきたくないから。
その場しのぎに喜ばせることは僕には出来ない。
だって、ホントに心から笑ってる彼女の顔がみたいから。
ただそれだけなんだ…。

どうしたら伝わるかなぁ?彼女がそこにいるだけで、僕たちがこんなに幸せだということ。
生きていてくれるだけで、嬉しいということ。
神様とお話しなくても、そのままありのままの彼女が一番大好きだということ。
彼女と僕の時間はきっと、あと少しかもしれない。

だから、今こそ伝えたい。僕の本当の氣持ちを。
「お母さんが一番大好きなんだよ!」って。
お母さんは神様とお話することで、沢山僕たちを愛してくれてたこともちゃんと知ってるよ。
でも、僕たちは幼すぎてそれがよくわからなかっただけなんだ。
だからもう安心していいよ!
心配してくれてありがとう!僕はもう一人でも生きていけるから!
今まで沢山ありがとう!

おしまい


子育てって、なかなかの洗脳やで。ホンマ。
と思うのは私だけでしょうか?
いくつになっても、親は親?子は子?
私はそうは思わない。
生まれたときから、一人の人間対人間だと思うのです。

なかなか日常に追われると、コントロールしまくってしまうけども(笑)
だからこそ、私たちはこどものホントの氣持ちを見逃さないようにしていきたいと思うのです。

この物語は、きっと誰にでも当てはまるんじゃないかなぁ?
なんだかんだ文句いいながらも、お母さんってやっぱり影響力大きい(笑)
自分で考えて行動できる人になる!それが自立の第一歩だと思うから。
そんな風に子育て(こちらが育てられとるけど(笑))
していけたらと思うのでした。

次は氣がむいたら、彼女目線の物語もかいてみようかな😁
読んでくれてありがとうございます☺️

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