【無料朗読台本】鬼の子と黄昏時
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「あなたは誰?」
「僕はここの子供さ」
「え? でも、ここは空き家だってお母さんが言ってた……あれ、いない」
さて、その小さな少年は走って逃げてしまいました。
彼は何百年も続く命、人間には計り知れない運動能力を持っている、鬼の子。
母親から人間と関わるなと言われているというのに、いつも言いつけを破って黄昏時に人間の里に下りてくるのです。
そう、黄昏時ならわからない。
人