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ロリミィのものづくりへの考え方

こんにちは!ももかろりーたです。
私がディレクターを務めるアパレルブランドLolime(ロリミィ)をローンチしてからはや1ヶ月が経ちました!たくさんの反響ご声援ありがとうございます。

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5/14にはお客様イベントを開催し、16にはクラウドファンディングもスタートします!

今回は私が皆様にぜひ知っていただきたい、ロリミィのものづくりへの考え方を書いてみようと思います。
ロリミィは店頭販売がなくECのみのブランドなので、なかなかお客様とのコミュニケーションが難しいことが悩みです。
ですがこうしてデザインする側の気持ちを伝えられるように心がけ、お客様との相互理解を保ちたいなと思っています。
そしてますますロリミィのことを好きになってもらえますように。
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!


婉曲的なインプットと哲学的な思想を固める

何か新しいデザインを考えるとき、ものづくりするときに絶対に必要なものはインプット。これは皆様周知のことですよね!
先日発表したロリミィのデビューコレクションでも、企画やデザインに至るまで本当に本当に入念にインプットをしてきました。

インプットというと、例えば古い昔の映画を何度も観たり、図書館で図鑑を借りて読んだり、または読書して新しい価値観に触れたり。はたまたSNSのインフルエンサーを見たり?

ではロリミィではどんなインスピレーションから、そしてどんなステップで作られたのか?

まず、ロリミィのデビューコレクションのテーマは”いちご”です!
かわいいの原点はいちご。🍓
いちごがかわいいなんて、、なんてありきたりなんだと思う方いらっしゃると思うのですが、私ももちろんそんな風に思いました!笑
ですがいろいろ考えた挙げ句いちごがふさわしいなと最終決定に至りました。

ロリミィのデビューコレクションを企画する際、
まずはディレクターである私自身がどんなファッションが好きなのか?
そして曖昧な表現である”かわいい”とは何か?何で形容できるのか?
その2本柱をはっきりさせる。そんな哲学的な考えからアイデアを絞っていきます。

まず私が好きなファッションはガーリーです。
ガーリーでも、男性受けも狙えるような少しフリルがついた程度ではなく、
フリル、リボン、イチゴ柄、コットンレース…などデコラティブで個性的なガーリーファッションが好きです。



流行りの量産型と呼ばれるようなファッションとも違くて、
昔(2012年?13年?)の原宿系の、個性的なファッションがかわいいという一概念の枝分かれにあるようなガーリーファッションが好き。
そしてそもそもガーリーって何?って疑問もあるかと思いますが、ガーリーは日本語で”乙女ちっく”と訳すのがロリミィのスタイルです!

そして次に私の思う”かわいい”って具体的になんなのか?
その辺も洗いざらい考えました。
”かわいい”という言葉はすごく漠然としていて、何か違う言葉に言い換えれないかな?
いちご、ピンク、乙女ちっく、赤ちゃん、ファンシー、フリル、フランス人形、宝石、スイーツ、甘い…
たくさんの”かわいい”を形容できる言葉を集めて考えて考えて、、最終的に”いちご”になりました。
かわいい=いちご ←割としっくりきますよね!



”いちご”を選んだ理由は大きく2つあります。
1つは、私自身が好きなサンリオにとてもゆかりのあるものだから。
かわいいポップカルチャーの先頭を走るサンリオは、最初はキャラクターグッズではなくいちご柄の雑貨を販売していました。



サンリオの始まりはいちごなのです。
かわいいの金字塔であるサンリオのように、長く愛されるブランドでありますように。
ロリミィでも最初はいちごモチーフの何かからスタートしたいな、と願掛け的な意味も込めています!

そしてもう1つの理由は、
いちごでケーキをデコレーションするときみたいに、何にも囚われず自由にファッションを楽しんで欲しいなって思うからです。

 

ロリミィの3行メッセージ、皆さん読んでくださいましたかね?↓
かわいいの原点はいちご。
いちごののった甘いケーキみたいに
自分にも”かわいい”をトッピング。

この文言も私が考えたものなのですが、意味としてはこんな感じです。
「ケーキにいちごをのせてデコレーションするみたいにガーリーファッションを楽しんでほしい」

「いちごをのせる(トッピングする)みたいに、かわいいって後天的に自分に与えることができるよね」

こんな感じかな?この意味がもし読めてたよって方いたらぜひなんかでコメントください。。笑

ケーキをデコレーションするときって、とにかくかわいいケーキにしようとか、
お好きな方はいちごいっぱいトッピングしちゃおう、みたいな。
それに対してファッションって、年齢とか他人の目、気付けば本当にたくさんのことに囚われてあまり素直に楽しめなかったりしますよね。。

ですがロリミィのお洋服は対象年齢だってターゲットの年齢層だって設定してませんし、業界的には珍しいMサイズとLLサイズ2サイズ展開でおつくりしてます!
ロリミィのお客様にはぜひ、自由に何にも囚われずに自分のかわいいと思うファッションを楽しんでほしい。そしてそんなブランドでありたい。
私なりの思いを込めてこの3行のメッセージ、ロリミィの基本的理念についても考えました。

なのでまずはお洋服のディテールがどうとかではなくて、デザインする前にバックボーンや基本的な考え方や独自のルール的なものを創りあげます。
そしてそのあとお洋服のデザインに落とし込んでいく。これが私流のものづくりのやり方。
とってもまわりくどいですよね?
でもそういうのがあるのってワクワクしませんか?

リボンがついてるからかわいいなど、お洋服のデザインの審美性だけではなく、
制作に至るまでの裏側にあるものもぜひ感じていただけたら
、よりファッションが面白くなるのではないかなと思います。
もし余裕のある方はぜひその辺も理解してもらえたら嬉しいです!


5W1Hでディテールを考える

テーマやバックボーンを明確にして、その次はお洋服のディテールを考えます。
具体的にわかりやすくするため、ロリミィのクラウドファンディング限定で販売するワンピースについても解説していきますね!

Strawberry Lolita ワンピース(クラファン限定アイテム)


このワンピースは私の長年の夢である「大人サイズの子供服をつくる」を具現化したワンピースです。笑
シルエットは50年代のアメリカ映画に出てきそうな普遍的な女の子の子供服の形をイメージ。


すそにはピンタックがたくさん入ってて、フレアな少女的なシルエットを実現してます。

身長148cm着用



こんな子供服を着れるのは50年代の中流家庭以上の子供かな?ブロンド髪かな?
なんてことも想像してみたり!笑

もちろん現代の既製品のお洋服ですが、着た時にどこかレトロな感じやヴィンテージ感のあるロリミィらしいかわいいシルエットに。

お袖のパフスリーブもふんわりかわいい。


こういう子供服着てる子はおそらくローティーンくらいかそこらの年齢で、かわいいけどちょっと生意気な性格してそう!なんて考えたり。笑

そしてえりには今テーマの”いちご”の刺繍を施していますが、このいちごにもこだわりがあります。
ロリミィのブランドコンセプトは「おもちゃ箱のようなときめきを、ガーリーを愛するすべての女の子へ」です。
なのでいちごもおもちゃ箱に入っていそうなキッチュでかわいいデザインを追求してます。

昔子供(ティーンエイジャー)だった頃に、コンバースの空き箱みたいななんでもない箱に入れていたガラクタたちが宝物だった頃。(どの女の子でも共感できるかも)
そんな自分だけの大切なおもちゃ箱に入ってそうな、ヴィンテージのワッペンみたいないちごの刺繍。
かわいいだけじゃなく、デニムジャケットとかアメリカンなスタジャンについてるワッペンでもありそうなデザインにしています。

いちごってたくさんのかわいいデザインがあります!
クラシカルな小粒のいちご、ファンシー雑貨の平面的ないちご、
写真みたいにリアルないちご。
いろいろあるけどロリミィのデビューコレクションにふさわしいのは、
子供のおもちゃ箱に入っていそうなキッチュなワッペンみたいないちご。
私自身もこのいちご、すっごくお気に入りです!

ドレッシーなシルエット(子供服だけど背伸びして小洒落たシルエットですよね)
と、キッチュなデザインのいちごで子供ぽっさのバランスも考えてデザインしました◎

そして配色について!
大本命なのはピンクと赤リボンの配色、
もう一方は甘いショートケーキみたいな白とピンクの配色。

ピンクと赤は私自身が一番好きな色の組み合わせです。
ピンクは女の子っぽさ、最もガーリー(乙女ちっく)な色、
それに少しの情熱の赤。威嚇みたいな赤。
自分的に赤はいちごの色でもあるけど、お洋服に対するパッションの色でありスパイスと考えてます。
どっちの配色もおすすめですが、私はピンク赤派です!

そんな感じで、このお洋服はどんな女の子が着ているか?時代はいつか?
ロリミィのお洋服は5W1H(いつどこで誰が何をなぜどのように)で深く考えてデザインに落とし込んでいきます。
とっても回りくどいやり方と自覚していますが、、こんな風に考えてものづくりするのは私自身もすごくすごく楽しいです。
そんなこだわりもぜひ感じてもらえると嬉しいです!


まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます!
ロリミィの魅力が少しでも伝わっていたら嬉しいです。

デザインってとても奥深くて楽しい。
そしてそれに対し縫製技術だって今や発展しています。
どこのアパレルブランドだってかわいいものはつくれるし、こだわりを持たずともお洋服はつくれます。

ですが私は独自のこだわりを忘れたものづくりには懐疑的です。
絶対にこだわりやバックボーンは大事だと思っているし、同時にお客様はそれを感じ汲み取ってくださると信じています!

何か表現や成果物を世に発表する立場で一番悲しいことは、「良さを分かり合えないこと」だと思います。
どうしてこのお洋服はかわいいのかわからない。こだわりが十分に伝わっていない。意味がわからない。など。。泣

そうならないために、ロリミィではお客様との相互理解を深めたいと思っています!
お客様とはただお洋服を売り買いする関係ではなくて、デザインした時の思いやヒストリーなどブランドの良さをたくさん知っていただき、”かわいい”を分かち合え楽しんでいただけるように。

こういうことって例えるなら芸人さんが自分の芸の面白さを解説するような、手の内を明かす恥ずかしさはなきにしもあらずですが、、笑
伝えることで本質的な魅力を少しでもわかってもらえることが大事だと考えます。

SNSで見たあの子の投稿の真似だけではなく、
広い分野からのインプットを深めると立体感のある表現が出来上がると私は考えます。
ロリミィも皆様にとってオンリーワンなブランドになれるますように頑張っていきますので、ぜひ応援よろしくお願い致します。
では感想とかも待ってますね!
またnote書きます。

ももかろりーた


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