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【サウナ記録】ume, sauna@奈良県山添村

ume, saunaに行くまで

「奈良のサウナ予約したから」
と旦那。受け身の私は休日の予定は旦那におまかせである。そのおかげで、コロナ禍は細々といろんなサウナに連れて行かれていた。
予約日時を聞くと、8月の真っ昼間11時半から14時だという。そんな灼熱地獄の時間帯にサウナに入って果たして楽しいのだろうか。とぶーぶー言いながらも特に自発的に予定を入れることのない私はまたついて行くのだった。水着がいるらしく、大学生のときに買った水着しかないわたしは、前日に近所のお店でそれらしいのを土壇場で購入。


当日、車を走らせて少し、この間少しだけみたyoutubeの動画では少し予習不足な気がしてようやくume, yamazoeのことを調べ始める。美しいサイトとそのコンセプトに、良いところな気がする、といまさらわくわくする。
山添ICで降りると、山!のなかに入ってきた感じ。ぐねぐねした道をどんどん登っていくと、あっという間に小高いところまで登ってしまう。
それっぽい場所につき、看板を見つけてからの道が細いが、なんとか到着。

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サウナに入る前から素敵空間の連続

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駐車場からさらに坂を登ると、正面に母屋。ガラス張りの開放感に、優しいけど凛とした雰囲気のスタッフのかた(と思ったけどあとから調べたらオーナーさんでしょうか)。ソファに案内され、諸手続きののち、着替えのスペースということで案内され離れのつむぎへ。

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え、何この素敵空間……良い香りと木の感じ、ここで着替えるだけなんてもったいない…が、やはりサウナが気になるのでいそいそと着替え、受付でもらったタオルとそのケースを持っていざサウナゾーンへ。。。


サウナは五感と自分へのやさしい気持ちを取り戻す時間

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向かって左側がサウナ、右手前が水風呂。奥のパラソルのところにベンチがあり、石畳の横にも二脚のイス、そしてはしごをのぼってサウナの上部にはととのいイス二脚とハンモック。こぢんまりした空間だけど、既に視覚的な気持ちよさは抜群。
行きしなに黒い雲が見えていて雨が心配だったので、パラソル下のベンチに荷物を置いた後、少し説明があるのでサウナの中へお入りくださいとのこと。ドアを開けたスタッフの方に続くと、中は真っ暗。目が慣れないと、なかなか見えないぞう、、と思いながら、入ってすぐ左手の椅子に座る。

目の前のサウナストーブと小窓からの光がいい風景だな、と思っていると、説明が始まる。諸注意のような説明と思いきや、雑談をしているようなざっくばらんな雰囲気に心が和らぐ。優しい、女性的なサウナとよく言われる、温度が低いけど汗が出る、サウナストーンが300kgも使われているなどなど、いろんなサウナ界隈の著名人(?)たちのお名前も出ながら、サウナの歴史まで聞きながら、早くも力が抜けていくのを感じる。
では、とスタッフのかたが出ていかれてから、ふう、と一息つく。

あたたかいなー、と思いながら、火がちろちろしているのをぼんやりと眺める。少しずつ、目が慣れてきて見えるようになったのは、まずサウナストーブとその上、横に積まれたたくさんのサウナストーン。

言われたとおりで、灼熱地獄、のようなサウナではないし、ヒリヒリ焼かれるような感じではない。ただ、大量に汗が吹き出てきて、じんわりと身体があたたまる感じ。炭の香りがして、蝉の声と水風呂に水がたまるじゃばじゃばという音、鳥の声、来るときに少し見えていた雷雲のゴロゴロとした音が遠くに聞こえる。それらの音にかさなって、薪のパチパチとした音。出るタイミングを見失うってみなさんによく言われます、と聞いた通り、気持ちよさでずっと入っていられる心地よさが続く。

これが貸し切りって、なんて贅沢なんだろう…と思いながら、意識が自分の内へと向いていく感じがする。五感が刺激され、変に入っていた身体のいろんな箇所の力が抜け、自分へもやさしい気持ちを取り戻していく。あー。サウナってすごい発明だよな…。。。


やさしい水風呂・そしてととのいスペースへ

先に旦那がサウナから出て行き、水風呂からあがった様子を見計らって外へ。水風呂は思ったより深く、普通に入ると肩まで浸かることができる深さ。水道の蛇口があり、自分で自由に足すこともできる。キンキンに冷えた…ではなく、8月の暑さでちょうどよくなった温度。冷たい水風呂より、ぬるめにだらーんと浸かりたい派としてはちょうどよい心地。

水風呂のあとは、タオルでかんたんに身体の水気をとってからはしごを登ってサウナの上の部分へ。想像以上に、上からの眺望は最高で、一気に夏休みが来たような感覚。そういえば、小学校の頃は毎年恵那山に子どもキャンプみたいなのに行って、山の中で過ごしていたなあと思い出す。サウナ入るとこれまで思い出さなかったような記憶の蓋が急に開くの、なんなんだろうね。
8月の昼間で灼熱外気浴になるんじゃ、、と恐れていたけど、実際には雲と風、標高も高いのでそこまで暑くなく、そよそよと気持ち良い。いや、これ、もしかしたら今までのサウナで1番では、、、


締めのBBQ

その後結局4度繰り返し、時間が迫っていたので先ほどのつむぎに戻ってシャワーを浴び、最後はサウナ前で用意していただいたBBQを。

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サウナがメインだしBBQとか別にいらなくない?、と思ってたけど、ひたすらに反省。めちゃくちゃ美味しかった…良い時間だった…(ただ、シャワー浴びたのに焼きながらめちゃくちゃ汗かいた)
でもサウナ早めに切り上げるのは気持ち良すぎて無理だったよねと思うので仕方なし。

とにかく素敵な空間だった

とにかく良いところでした。良いところすぎて、今まで漫然と旦那について行ってたサウナについて、自分なりのサウナ記録をつけよう!って思わず思い立ってしまったくらい。
サウナの良さを言語化すると、自分の五感を取り戻す、「今」に集中して身体や心の声をきちんと聞けるようになる、というところな気がする。
銭湯、スーパー銭湯、いろんなサウナの形があるけど、じっくりと自分と向き合う、には今回のume, yamazoeのサウナは私にとって素晴らしすぎる空間でした。
お高いけれど、次はぜひ特別な日に泊まりで過ごしたいなあ。


【追記】2022年9月。2回目訪問しましたのでよかったらこちらの記事もどうぞ↓


ume, sauna
〒630-2356 奈良県山辺郡山添村片平452
https://www.ume-yamazoe.com/sauna

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