母のオムツを替えること。

私の母は認知症です。介護レベルは「要介護4」。

自力で立ち上がることはもちろん、一人で歩行することも出来ません。

でも寝たきりではなく、椅子に座ってTVを見る、歌を口ずさむなど

マイぺースに生活しています。


そんな母を父が世話をしています。

介護サポートを受けながらではありますが「老老介護」、

介護者である父の心身の負担は楽なものではないはずです。


昨年から1年で母の認知症はぐんぐん進んでいます。

さっきオムツを替えたことを覚えていません。

さっき机の引き出しにしまったチョコレートも覚えていません。

もう字を書けなくなりました。

尿意、便意がわかりません。


先日、母のオムツを初めて替えました。

母は気持ち悪さ、違和感を口に出しません。

でも確実に気持ち悪さ、違和感は感じてる。


そんな中、オムツ交換。

汚れたおしりをシャワーで流す。

「くさいね~!!」と親子でケラケラ笑いながら。




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母は、特別養護老人ホームへ入所しました。

面会は月1度、10分程度。


今までは、実家に帰れば

ニコニコと朗らかな母と

母の介護に苦戦しながらも仲良く生活する両親の姿。

その光景をもう見ることはできない。


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お母さんのオムツを替えることができた。

たった1回だったけど。

「オムツ、かえさせてくれてありがとう」