夜が明けていく数分間、地平線はない
海辺に来ている。
夜更かしをして、みんな寝てしまって、私だけ寝れずに起きていた。
空がピンクになっているこの僅かな時間がずっと続けばいいのに、なんて思った。
海と空の境界線もない曇天で
朝日も感じない時間
ただ空だけがピンクになっている。
虫が歩いて鳥は鳴いている。
人は寝ていて、私は起きている。
だれもきみをひとりにしていないし
だれもきみがひとりだとおもっていない
ここにいていい
ここにいてほしい
共に過ごす時間が永遠であって欲しいと同時に
私だけの時間であって欲しいと思う
この時間は私だけ起きていて
生きているものすべてが自由でわがままで
なにものでも許される時間なのではないか
なんてピンクの空の空気を肌にして
綴っている04:34 am.
今もう、空が青くなった。
だから寝よう。
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