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だいすきだった仕事が突然消え去った日の話

去年の3月といえば、だいすき〜でこの上なくやりがいを感じでいた仕事が会社の経営方針とともに突然なくなった。そんな3月だった。

土日も頭をフル稼働させた無理がたたり、周りから休んだ方がいいよと言われ1ヶ月ほど一休憩をもらっていた。そんなタイミングでもあった。

スタートアップや行政による事業化支援や、企業のビジコンなどを支援している部署で、PRサポートという形で各プロジェクトを担当していた。

大手メーカーや外資コンサルなど、多様なキャリアをもつメンバーがいた。そんな彼らと働くことは刺激的だったし、頼られることがうれしかった。

と同時に彼らのハードワークはすごかった。中には24時間Slackで緑のサインがついているんじゃないか、そんな人もいた。

圧倒的オーナーシップ、圧倒的思考。そんな彼らの仕事を広報として支える。代理店時代にはなかったチームメンバーとの近さにも感激した。彼らが支援するスタートアップも気鋭に満ちてわくわくした。そんな彼らからも多大な刺激をもらった。

勢いがあるものはいつも変化していく。突然の宣告に何もできないことが情けなかった。自分のモチベーションの源泉を知ってしまった。悔しかった。

退職後は半ばもぬけの殻状態。そんな中でも前職メンバーに事業支援プログラムの運営を一緒にしないか?と誘ってもらったりもした。認められたようで素直に嬉しかった。一方で人の期待に応えギリギリで生きていくことが果たして幸せなのか?を問うと答えは明白だった。

結果的に会社員時代よりいい提示金額を断り、さらには関連する仕事も手放すことになった。が、今でもその選択肢でよかったと思っている。

未練はあるのかもしれない。でも手放したことでしか得られなかったものがある。


そしてネクストステップへ

前職はコンサルを主事業としていたこともあり、自身のノウハウや繋がりを強みに、起業する人が多かった。

またも前職メンバーに声をかけてもらい大学ベンチャーの広報を手伝うことになる。化学分野の中でも電池素材というニッチすぎるプロダクト。最初はお断りをする予定だった。

ただ、アジアを代表する科学者と、発明を世界の産業へと牽引しようと本気で起業を決めた代表の熱量に負けた。彼らの出会いはロマンだった。

メーカーや半導体、日本を代表する産業が衰退していく中で、産業を盛り上げ、ひいては研究者へスポットライトをあてる。そんな社会変革を起こす事業は子どもたちの将来にも繋がっていた。

夏には、微力ながらも地元のデジタルアートフェスのお手伝いもした。一度地元を離れた代表と地元の学習塾の代表で立ち上げられたスタートアップによるムーブメント。

人生ではじめて仕事で地元に貢献できた、うれしかった。


ゆるやかなる変化

今は繋がろうと思えばすぐ繋がれる時代なのかもしれない。ただ、私は一気に輪を広げるのがあんまり得意ではない。だからこそゆるく繋がれて、刺激をもらえる、そんな方々と出会えたことは本当によかった。

6月にはハッチラボ、同時にライフログスクールに参加させてもらった。どちらも自分自身の心に向き合った時間は今にめちゃくちゃ繋がっている。

仲間と熱狂する自分。
社会性や意義を求める自分。
子どもが大事ですぐエモくなる自分。
モノコト人が持つらしさに入り込む自分。

昨年後半は、人生で一番自分と向き合った。誰かの期待値に合わせて生きるより、目の前のことにじっくり腰を据えて向き合う。自分にとって心地の良いあり方を今一度模索したい。そういう思いが強くなった。

リセット

そうしてナエドコへ。まだまだ軸がブレブレな自分。とにかく、ふかふかであったかかった。仕事には3種類あることを教えてもらった。稼ぐ仕事、仕込む仕事、叶える仕事。今の自分がどんなフェーズにいて、どんなことを求めているか、そんなことをたくさん考えた。

そんなこんなで、昨年の年末、三鷹のトミーさんの畑に息子と援農へ。畑仕事は畑と対峙していく。まずは目の前のことにしっかり向き合っていこうね、とあらためて教えてもらった。

子どもたちと畑。1年がリセットされたそんな気がした。

そうして本当にやりたいことは何だろう?と進んでいった先にブランディングと出会った。

本質はそこじゃないと言われるかもしれないけど、PRは丸い卵も切りようで四角な業界。長年抱いてきた違和感にも気づくことができた。

両思いになりたい誰かの顔を浮かべながら、らしさを追求していくあり方がとても魅力に思える。そしてらしさに感動して心が震える。

そんなこんなで今。

息子の貴重な成長を前に、他に手を取られ、心を奪われるなんてことがほとんどなくなった。年月が経つごとに、6年前に亡くなった母と心がシンクロする。そんな瞬間がふえ、親としての気持ちが大きくなる。

その自分の気持ちにも、子どもの気持ちにも応えられている今がほんっとにしあわせ!!

ミリも想像していない世界

1年たてば人の心も環境もいかようにも変わる。もちろん変わることがすべてではない。でも気づけばミリも想像していない世界があったりする。

年末、受けたコーチングでの出来事。1年後にはまた想像していない世界があるかもね、と言ってもらった。そうかもかもしれない。そうじゃないかもしれない。

変わらないこと、変わること。これからまた出会う新たな人たち、お仕事へ、ひとつひとつ丁寧に向き合っていきたい。

とんでもなくまとまりのない話になっちゃった!

終わり

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