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37歳:体外受精-周りの人との向き合い方

不妊治療について親や友人、職場の人全員の同意を得るのは難しいので、理解を得られた時には思った以上に嬉しく、ほっとした気持ちになります。本当に自分の選択が正しいのか揺らぎそうになるからだと思います。特に不妊治療をしている友人との付き合い方は本当にセンシティブだなと痛感しています。

母親:人工授精を開始したあたりに不妊治療で通院していることを話しました。「自然にできないなら子供はいなくたっていいじゃない」それが母親の意見でした。コロナ初期の頃に「もし不妊治療を続けているなら一旦やめて欲しい」と電話があった以来、治療の事は話していません。ましてや体外受精へステップアップしたと伝えると絶対に反対されると思います。母親とはその話をしないだけで良い関係ですし、両親が特に父親が孫を望んでいることは分かっているので、早く妊娠の報告ができたらいいなと願っています。

夫:データや統計を重視しており、37歳で自然妊娠は難しいだろうと。自身の精子状態の把握や数値の改善、そして私の体外受精へのステップアップや家事など、日々寄り添ってくれる事に心から感謝しています。

会社の上司:体外受精を開始すると休みが頻繁になるので、悩みましたが上司には報告しました。上司は男性ですが、「自身も2人目は苦労したので少なからず男性側の気持ちはわかるよ」と。無理しない範囲で頑張ってねと言ってくださり涙が出そうになりました。

会社の同僚:体外受精による出産経験のある同僚は、一刻も早い方が良いと応援してくれ心強いです。自然妊娠した同僚からは、あまり言ってほしくない事を言われ、反論したくなる気持ちが芽生えてしまった自分がショックだったので、良い関係を築くためにも自身のためにも、不妊の事は言わないでおこうと思いました。

不妊治療中の友人:お互い体外受精が始まる前までは頻繁に情報交換をしていましたが、当時より体外受精を理解している今、連絡が自然と途絶えています。大事な友人だからこそ、本人からの報告を待ちたいし、私もどんな結果であれ報告ができる時になったら報告したいと思います。

体外受精をしている(していた)友人が何人かいますが、自然周期と刺激法でも意見の違いがありますし、炭水化物を控えたほうが良い(書物による一理あり)、漢方を飲んだほうが良い(書物による一理あり)、病院の批判や転院の勧めなど、100人が不妊治療をしていれば100通りの意見があると思います。そしてどの方法にも間違いは存在せず、本人が納得していればそれが正解だと思います。ですが、私は望んでいない助言や批判を辛いと思い、影響を受けてしまうタイプなので距離を置くようにしています。友人とは一生を通して良い関係でいたいからこそ、どんな形で終わるか分からない長い不妊治療が終わるまでの、必要な距離だと思っています。