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手づかみ食べが進むルール

10ヶ月の息子が手づかみ食べを開始してから約3週間。みなさんもきっとそうではないかと思いますが、同じおかずでも急にテンションが下がったり(息子はテンションが上がらないおかずは床に落とす)、毎回同じものを最初に食べたり、いまいち傾向がわからない時もあり試行錯誤の繰り返し。ですが、毎食じーっと観察していた結果、なんとなく手づかみ食べが進むメニューの傾向が分かってきましたので、途中経過をお伝えします。

とにもかくにも、手づかみ食べは親の覚悟も大事な気がします。こぼれても良いように床にはビニールシート。ぐちゃぐちゃになっても大丈夫なエプロン。そして毎食近しい時間に椅子に座らせて食事を与える。同じような手触りの食事を同じような位置に配置する。それを続ける時間配分。何が何でも「つかみ食べを習得させるぞ!!」と日々メニューや食事の配置を試行錯誤。そして何よりヨーグルトが天井に飛ぼうが、麦茶が全部床にこぼれようが、笑顔をキープ!!!

1週間分の献立作り、セイロ蒸し離乳食、おすすめグッズ、手づかみ食べを始めた頃の記事はこちらをご覧ください↓


手づかみ食べが進むルール

手づかみ食べで完食に近い時には一定のルールがある事に気が付きました。
1. お皿に置かれている場所と色
2. 手触り
が大事。

1. お皿に置かれている場所と色

・近しい手触りのおかずは、毎回決まったエリアに配置する事。
・以前出したおかずは前回と同じ位置に置く事。
それにより、遊びが少なく初動がスムーズだと気づきました。具体的には、
①右下:ぐにゃっとした手触り(パンケーキ、ハンバーグ、お好み焼き)
②左下:指でつまみやすいサイコロサイズ(歯のために硬めの物を。魚の出汁煮、蒸し野菜)
③左上:ほぼ遊び場(スープ系、マッシュ系、バナナのヨーグルト和え)
④真上:ほぼ遊び場その2(もしくはご飯)
におかずを配置する事と、エリアごとに順番に食べていきます。食べる順番は①②③が多いですが、③②①の時もあるので、①~③はその日の気分や、キターー大好きなカボチャー!!など様々だと思います。いきなり④に行くことはほとんどありません(多分座っている位置から遠いので。)。例えばこんな感じ↓


①②が終わりバシャバシャしながら③を食べている様子。スプーンは取り上げられました。


①を食べ進めている時に②を触ると「あ、間違えた」って感じで①に戻る事が多く、また、例えば③のメニューが好きな時は名残惜しそうに空になった③のエリアをいつまでも触っているので、あぁここにあったものが好きだったんだなと気づきます。その場合は次の日も同じ場所に同じおかずを置くと真っ先に③から食べるので、色で記憶しているのかな?そして、食べ進めていると飽きてくるので④まで手づかみで行くことは少なく、④は親がスプーンであげる事が多いです。なので、④にはスプーンやフォークであげやすく、手づかみだと掴みにくいチャレンジメニューや、掴みなれたご飯を配置することが多いです。

①②③が終わった頃に飽きてくるのでスプーンとフォークでカチカチし出す

そして、多分味はまだそこまで理解していない気がします。本当はしているだろうけど、ザックリ程度だと思う。それより歯ごたえや手触り重視なんだろうなと思うのは、鰹のタタキを出し汁と味噌で煮た所、うーん…ちょっと魚の匂いが強くてあまり美味しくないな…と思ったのですが、意外と完食。赤ちゃんにはレバーも良いとBLWの本には書いてあったので、人間の本能として素材の味に近いものは平気なのかも?そもそも口に運べなくてエプロンに落ちて混ざったものも自ら食べてますのでね…。

2.手触り

とにもかくにもネチャネチャグチャグチャ遊び食べできるものが大好き!手づかみ食べは遊びの延長だと思いますので、遊びつつ思わず口に入れたくなりそうな手触りになるように心がけています。バナナはヨーグルトときな粉で和える、パンケーキは牛乳の代わりにヨーグルトを入れてモチモチにする、麺物や煮物系は汁も多めについで液体感を残す、ハンバーグは豆腐を混ぜる時もあれば、混ぜない時もあり、同じ材料でも手触りの違いをわかってもらうように、など。

献立例

という上記のルールを踏まえて、スムーズに完食に進んだメニューを幾つかご紹介。前回の記事でも書きましたが、冷凍はせずに1週間目途で食べ終わるようにしているので、同じメニューが1週間で2-3回登場します。

【夜】①ツナと山芋のお好み焼き ②メカジキの出汁&味噌煮 ③豚ひき肉と茄子の出汁煮(親は麻婆茄子) ④ご飯
【朝】①さつま芋とかぼちゃフレーク入りヨーグルトパンケーキ ③バナナのヨーグルトきな粉和え ④ほうれん草と卵とシラスの出汁煮(ケランチムみたいにブヨブヨするように蒸す)
【夜】①豚肉、ニラ、キャベツのハンバーグ(餃子を作った時の中身。大人用の餃子のたれを少し入れる)②③野菜のエチュベ(カブ、玉ねぎ、人参、じゃが芋。大人はソーセージを足してポトフへ。) ④ご飯にとろろ昆布
【朝】①お好み焼き(同上) ②鶏ミンチ2:豆腐1、人参のつみれ出汁煮 ③かぼちゃ蒸し ④蒸しリンゴにシナモン
【朝】①ミルクに浸した食パンをバターで焼いてきな粉 ②硬めのトマトオムレツ ③かぼちゃ蒸し ④バナナヨーグルト和え

定番レシピ

頻繁に登場する息子が好きな手づかみレシピをご紹介。

パンケーキ:
・蒸かしたさつま芋やかぼちゃ、バナナなど
・小麦粉(オートミールや野菜フレークを混ぜることも)
・ベーキングパウダー
・ヨーグルト&水(牛乳の代わりにヨーグルトを入れるとよりモッチリ)
・卵は入れても入れなくてもな印象
→混ぜて無塩バターで焼く。

オートミールはガーバーをiherbで調達。粉ミルクのように細かい粒で溶けやすく、離乳食を作るのに重宝しています。(5%オフコード:JRA5894)

野菜フレークは大望の野菜フレーク。少量でも野菜の味がしっかり出るので、かぼちゃはよくパンケーキに入れています。牛乳チャレンジで野菜フレークを混ぜたコーンスープや人参スープも少量ずつ。

バナナにヨーグルトときな粉:
みんな大好きバナナ。更にヨーグルトときな粉を混ぜるとザラザラツルツルなな手触りになり、かなりお気に入り。

お好み焼き:
・千切りきゃべつ1パック
・何かしらのタンパク質(ツナ缶←ノンオイル無添加だと野菜スープ入りなのでそのまま、ひき肉など)
・長いも(たっぷり入れるとモチモチになる)
・しらす、桜エビ(チャレンジで少しずつ)など、合いそうなものを何でも
・小麦粉、出し汁または水(水の時はイブシギンのしぜんだし)
・卵は入れても入れなくてもな印象
→混ぜて焼くだけ。かつおぶし、青のり、薄ーいマヨネーズをかける時もあればそのままの時もある。とにかくお好み焼きは大好きで、ぐちゃぐちゃに丸めたりちぎったり、遊んでから食べています。

魚の出汁煮:
お魚は出し汁で煮るだけで1品になるので、頻繁に登場する定番メニュー。サイコロサイズに切ると、器用に親指と人差し指でつまんで食べています。ハーブをすこーしかけたり、煮る際に味噌を足すなど、たまに味変しています。今のところ硬めに仕上がる魚なら白身系はもちろん、マグロとか鰹のタタキでも完食。

【おかず枠】野菜と卵の出汁煮:
・出し汁
・何でもよいので野菜(ほうれん草の葉、擦った人参等)やシラスなど
・卵
→出し汁を入れた小鍋に野菜が柔らかくなるまで煮て、溶き卵をフワッとかけて蓋をして蒸す。ケランチムみたいにすることにより、スライムみたいな手触りになるので、息子はよくツンツンしています。

【汁物枠】豚ひき肉&茄子の出汁煮:
本当は一汁三菜を意識してお味噌汁や野菜スープを添えたほうが良いのだとは思いますが、麦茶のコップ飲み練習だけで液体は精一杯。汁物系はバッシャーと器をひっくり返されるとさすがにため息も出るので、出し汁を多めに入れてお肉と野菜を煮たものをよく出しています。例えば大人夕食が麻婆茄子の時は、同時に小鍋で小さく切った茄子と豚ひき肉を出し汁で煮たり。息子は両手を突っ込んでバシャバシャして満足した後手づかみで食べています。バシャバシャがエスカレートして、ぎゃーー!という事は日常茶飯事ですが、床にはビニールシートを常に敷いておりますので、もう気にしません。

エチュベ
エチュベと言うと大げさな料理に聞こえますが、要は野菜の蒸し煮です。ル・クルーゼ(のような圧力鍋)に何でもよいので野菜(カブやズッキーニなど水分量が多い野菜も入れるのがコツ。お肉もOK)を切って入れて、オリーブオイルを振りかけて弱火で30分程放置。本当にそれだけ!水を一切入れていないのに野菜の水分だけでスープが登場します。無塩でエチュベをつくり、できあがったら子供用だけ別にして、残りはカレーにしたりポトフにしたり、チキンステーキに添えたりと活用。息子もただ蒸したり茹でたりする野菜より、エチュベにした方がバクバク食べます。単体で献立を考えにくい玉ねぎ、カブや、とにかく季節の野菜を何でも入れられるのでめっちゃ楽。食べログ検索するとレシピが沢山出てきますので、もし活用していなル・クルーゼがあればこの際に是非!
フランス生まれのヘルシーな調理法「エチュベ」って知ってる? | 食・料理 | オリーブオイルをひとまわし (olive-hitomawashi.com)

出し汁
出し汁は昆布と鰹で1度に1リットル作り、ガラスポットに入れて冷蔵庫へ。ミルクパンサイズの小鍋に、出し汁を入れて材料を入れて蒸せばなんでも離乳食になるので便利です。

調味料
どうしても和食は味が濃くなるので、塩分を濃くしないように、ハーブやスパイスを使う事で味変しています。肉魚系にはハーブスパイス、蒸したリンゴにシナモンなど。塩は肉魚系には少量の塩麴を使うことが多く、ケチャップやマヨネーズは無添加のものをスプーンの裏にちょっと付く程度の量で味付けしています。因みにカレーが好きでスパイスから作っているのですが、とにかくスパイスがお買い得な大津屋(楽天)で調達。

カレーお試しセットのスパイスを少しずつ使って、今度は赤ちゃんカレー(エチュベにカレー系のクミン、ターメリックなど少し加える)を試す予定です。ハーブは以下や、輸入系のスーパー(紀伊国屋とか)で塩分が少なめの物を調達しています。

新しい食材を出すと息子は毎度興味津々。掴んで混ぜて落として、落とした先を見つめて椅子から落ちそうになり慌てて支えて、かと思えば天井や壁に食材を飛ばすなど、母の笑顔の裏には沸々と煮えたぎるものもありますが、一通り遊んで満足したら口に運んでいるようなので、とにかく笑顔で見守るのみ。そして、不思議なもんで1度2度遊んだおかずを次に出す時には、遊ばずに一目散に口へ運ぶので、記憶しているんだなとビックリ。それもあり、なるべく同じメニューは同じ位置に配置するようになりました。

段々と床に落ちる分量が少なくなったり、オエっとなる回数も減ったり、手でちぎったり、好きなものはマッハで食べて「もう無いの?」と言わんばかりに、名残惜しそうにお皿を撫でてたり、毎日眺めていると微妙な変化と共に成長を感じるのでシミジミ。もうすぐ1歳。時の流れは速すぎる~。

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