『落研ファイブっ』企画書
キャッチコピー
サッカー狂に乗っ取られた落研。残るか否か。与えられた猶予は五分――。
あらすじ
人気の『ゆる部活』である一並高校落語研究会を、大学蹴球同好会部長上がりの新顧問が『草サッカー同好会』にすると宣言。
残留部員五名の内、スノボ元ワールドジュニアチャンプの二年生『仏像(政木)』以外は完全文化系。
彼らはサッカー部の活動自粛で不利益を被る黒幕の手引きにより、元U15サッカー日本代表候補&プロレス同好会の生徒と共にビーチサッカーの試合に出る事に。
サッカー、ビーチサッカー、プロレス、落語演芸、動画配信にオカルト恋愛人間模様。
群馬から来た唯一の新入生の特技も交えつつ、老若男女の曲者たちと繰り広げる男子高校生の部活とゆるい日常。
第一話 ストーリー
急に退職した落研前顧問の『本業』に阿鼻叫喚の渦となった視聴覚室で、新顧問は落研を草サッカー同好会に変更すると宣告。
乗っ取られた落研。残るか否か。与えられた猶予は五分――。
男子校・私立一並高校体育館で開催中の新入生向け部活紹介(全員部活に所属する義務がある)。
ゆる部活として人気の落研では、二年生でジャカルタ育ちの『あざと可愛い(自称)』伴太郎(通称・餌)が『時そば』を熱演中。
動画配信者『みのちゃんねる』として人気の三年生である岐部漢太(通称・シャモ)と、『信楽焼の狸の実写版』こと三年生の三元時次(通称・三元)が出来の良さに驚いている。
一人異変を察知したのは二年生の政木五郎(通称・仏像)。
日米二重国籍で、スノボ全米・ワールドジュニアチャンプに輝いた『雪の王子様』であり『一並高校史上最強のカッコ可愛いイケメン(自称)』である仏像が顔を曇らせる中、餌の『時そば』があらぬ展開に。
状況を打開しようと『南京眼筋玉すだれ』と『ステテコ踊り』で舞台に乱入したシャモと三元であったが、事態はますます収拾不能に。
一人も部員が来ないのではないかと部員一同が覚悟する中、『絶対に運動をしたくない』とプロフを送ってきたのは群馬出身の『|松田松尾《まつだまつお)』。
苗字を並べたような名前にいたずらを疑うシャモに対して、落語に詳しい三元は『山﨑松尾(三遊亭圓生の本名)』の名を挙げて彼を待つ。
やってきた松田松尾は、全身黒づくめの上に花粉眼鏡を掛けた完全防備で顔すら見えない。
余りの怪しさに引いていた仏像であったが、仏像の自己紹介によって『仏像ネタ』で松尾と意気投合したゆえに、松田松尾は落研唯一の新入生となるものの。
面談の場であった視聴覚室脇で、放送部のオリエンテーションにやってきた飛島に呼び止められた松尾。
会話を盗み聞きした落研上級生は、松尾が『訳アリの男』だと確信。
松尾が初参加した部活。
ぎっくり腰で休職していた顧問・宗像の代わりに出席を取りにやってきた多良橋が、宗像の退職と自身の新顧問就任、そして『落研』を『草サッカー同好会』に変更すると宣言。
『乗っ取られた』落研に残るか否か。部員達に与えられた猶予は五分。
第二話以降
〈サッカー部活動自粛前 二・三〉
それぞれの事情で『草サッカー同好会』化した落研に残った部員【三元&シャモ(三年)/餌&仏像(二年)/松尾(一年)】
しぶしぶ練習に付き合い、互いの進路や素性を語る部員。
松尾はある事情で、群馬を離れて叔母・千景宅に下宿せざるを得ない。
松尾の事情を知る生徒は飛島一人かと思われたが、仏像が松尾の事情を把握。
中三の時に松尾と似た状況に陥りスノボを辞めざるを得なくなった仏像は、口外しないでくれと頼む松尾にうなずく。
仏像と松尾が急速に打ち解ける中、三元・シャモ・餌の三名は大山詣りのため鶴巻中亭なる宿へ。
怪奇現象が起こる中、三元にほら話をするシャモだったが。
〈鶴巻中亭宿泊後。サッカー部活動自粛からビーチサッカーとの出会い 四ー十一〉
サッカー部監督の横領およびゆすり等の行為が明るみとなり、逆切れした監督が校長室に放火。三年生部員が暴動を起こし商店街はめちゃくちゃに。
結局全部員全活動無期限自粛となったサッカー部。対する草サッカー同好会は活動継続のお墨付きを得てしまう。
時はGW。松尾を除く落研部員と放送部(青柳/飛島)は、多良橋セッティングの日帰り合宿に。そこに現れたのは応援部長の祖父・熊五郎。
七十七歳にして強豪ビーチサッカーチームキャプテンである熊五郎から、一チーム五名で出来るビーチサッカーの指導を受ける。
日帰り合宿帰りに明かされる多良橋と仏像の腐れ縁。
仏像以外の部員と放送部は『鱈もどき』と張り紙されたとある食堂へ。
人気落語家の伯父が提供する『鱈もどき』に悶絶する一同に襲い掛かるさらなる悲劇とは。
〈GW明け。松尾と仏像の共通項。黒幕とその意図 助っ人参上 十二―二六〉
仏像宅。仏像と松尾が『みのちゃんねる(シャモが企画出演)』を見ていると、千景がシャモにVIO脱毛を施す回だった。
同居してからのあれこれと合わさって、家出宣言をする松尾。仏像は自身と家族に何があったかを語り、帰宅を拒否する松尾を千景宅に送り届ける。
落研ビーチサッカー化の黒幕と松尾の取引により、プロレス同好会が助っ人に。併せて元U15サッカー日本代表候補の下野も助っ人化。
千景の寄付により校内に練習場が設営され、校内外で練習を行い互いに打ち解けていく。
〈五月下旬~六月下旬。怪しいヒロイン登場と練習試合。チーム名『落研ファイブっ』に決定。シャモ逆玉に抵抗 二七―五五〉
餌の小学校時代の先輩である女子高生『エロカナ(江戸加奈)』のクラスメート・『藤崎しほり』がシャモに一目ぼれ。
大資産家の美人令嬢のしほりは『お百度参り』と恐れられたストーカー。
しほりのストーカーぶりを知る下野が猛反対する中、しほりが『落研ファイブっ』初の練習試合にやってくる。
練習試合翌日に、うつろな目のシャモはしほりと交際宣言。
しほりと会っている時の記憶がほぼ消えているシャモだが、気づけば両家公認の中になっている。
シャモはしほりの父に事情を話して猶予をもらい、大山詣りのために鶴巻中亭に宿泊するが。
〈鶴巻中亭宿泊後 六月末~八月初旬 五六ー七五〉
鶴巻中亭帰りのシャモ。
家族とも『落研ファイブっ』メンバーとも微妙に話がかみ合わず。
初の本番試合前に、社会人チームと高校ビーチサッカー部を相手に練習試合。
初の本番試合で苦戦する中、ベンチの三元の興味は隣ピッチのインカレサークルに(後に深い繋がりが出来る)。
八月初旬、高校ビーチサッカー部の招待で一泊合宿。松尾の素性がバレる。
合宿から戻った仏像は、久しぶりに父親と鉢合わせ。ロングバケーションに突入した父は、鶴巻中亭に泊まって大山に行こうと仏像を誘うが。
〈鶴巻中亭宿泊後 八月第二週~最終週 七六―九〇〉
一人で鶴巻中亭に泊まってきた仏像父は異常にハイテンションで、仏像はたまらず松尾の実家である群馬に避難。
プロレス同好会を辞めて『ビーチサッカー部』を立ち上げようとしている服部と、シャモの実家の和装店にやってきた仏像父。
話し合いの末、二学期以降は『ビーチサッカー部門』と『演芸(落研)部門』に分かれて活動をする事になり、双方部門が新入生の追加募集を掛ける。
八月最終週の試合当日。
ロングバケーション中の仏像父は、サークルの友人と共に仏像の応援に駆け付ける。
仕出し弁当を運ぶ三元父と祖母みつるに声を掛けてきた怪しい男――。
そして藤崎しほり。
すべての『交点』が灼熱のピッチに集約される中、ある人物に異変が。
※※※
前半(九十話)は夏休み終わり(八月末)まで。
後半(約五十話)は学年末(三月末)まで。
大きく分けて二部構成の作品で、前半は八月末のビーチサッカー大会に向けての活動を大きな流れとして、その中で一話~数話単位で完結するエピソードを積んでいくスタイルで執筆しています。
後半は、『落研』としての活動は残したうえで新たに『ビーチサッカー部』を立ち上げる流れ。
ビーチサッカーおよびサッカー部のエピソードは残しつつ、落語演芸や『松尾の事情』とNL要素の比重を上げながら、一話~数話単位で完結するエピソードを積んでいくスタイルで執筆しています。
本作品の中での『落語』の位置づけは、主にその『噺』をモチーフにしたエピソードとして配置していきます(『棒鱈』『子別れ』など)。
全話通して【ある条件】が発動すると、一部登場人物の【関係性や属性】に変化が生じます(話の土台自体は変わりません)。
現在の所【ある条件】の発動は三回を予定しています。
※話数は漫画化した際に全百四十話前後を想定。本稿の話数は漫画化した際の想定話数であり、現在noteにアップ中の話数とは一致しません。
※九十話時点での小説体裁での原稿文字数は約四十一万字(執筆済み)。
残り話数の粗プロットも作成済み。全体で六十万字強を想定しています。
以上、よろしくご査収のほどお願い申し上げます。
【閲覧者各位へのお願い】
〇本作の登場人物・団体等はすべて創作上の架空の事物であり、実際に存在するいかなる個人団体とも無関係です。
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