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孤島のキルケ(完結済)

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【男を獣にする呪われた美女キルケと六十人目の『生贄』】  呪いにより過去の記憶を失い、孤島に一人寂しく暮らす妖女キルケ。島に漂着して一目惚れされた「私」は、男を獣に変える化け物と…
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#ギリシア神話

『孤島のキルケ』(21)【完】

 船が大波にさらわれたのだと思ったが間違いだったらしい。 「何も心配は要らぬ。ワシはこう…

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『孤島のキルケ』(20)

「私は彼らの言葉が分からないのです。旦那さまが羨ましい」  きるけえはふらんそわを強く抱…

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『孤島のキルケ』(12)

 口づけの先をせがむきるけえを制してくれた事で、とむへの借りがさらに増えた。  細い窓か…

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『孤島のキルケ』(3)

 夕食時に、私は何の気なくきるけえに声を掛けた。 「船を造る事が出来るのだから、あなたも…

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『孤島のキルケ』(2)

 目を覚ますとまだ夜明け前のようだった。  あれだけ饒舌だったいしゅたるの姿も気配も、忽…

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