ツールゴールド天秤

タイムとマネーの選択

この前知り合いにこんなことを聞かれました。


「2億円もらうのと、20年前に戻るのとだったら、どっちを選ぶ?」

ちなみに20年前には今の記憶のまま戻る、まさにコナンくんのような状態でだそうです。


えー。
どうしよう。
20年前ということは、わたしは9歳か・・・
10歳のときにソフトボールを始めたけど、もう一度あの地獄のように辛いソフトボールの練習を味わうのは出来れば避けたいなぁ・・・。

そんな思いが頭の中を巡り、
質問の答えをわたしは即答出来ませんでした。


その質問を投げかけた人は
「絶対に20年前に戻る方」
を選ぶんだそうです。


その理由は、
2億円を今受け取らなくても、今の記憶を持ったまま人生をやり直せるなら簡単に2億円以上稼げるから。だから20年前に戻る方が利口なのだ、と。

なるほど、たしかにそうですね。




これは数週間前に聞かれたことだったのですが、
ずっとこの質問にモヤモヤを抱えていたわたし。

なんだか腑に落ちなかったのです。



今の記憶を持ったまま20年前に戻るってチートすぎるだろとか
2億円と比較していいものかとか
そんな子供いたら怖いよね(コナンくん全否定)とか

いろーーーんなことを考えていました。笑



たしかに、今の経験値を持ったまま、20年前に戻ることが出来たなら、失敗したことを成功させることが出来るし、これから何が起こるか予測できるので、株などを買っておけば簡単にお金は稼ぐことが出来ます。


でもわたしは
「今の記憶を持って20年前に戻る」
という選択肢を選ぶという答えにはどうしても行き着かなかったんです。




自分の人生でやり直したいポイントを考えてみた

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私は自分がコナンくんみたいになる状況を
まっっっっっったく想像出来なかったので
今の記憶のまま20年前に戻るというより、

「過去に遡れるのならどこからやり直したいか?」

と考えてみました。
やり直す時に記憶は引き継げない設定で。



20年前なら私は9歳。
ソフトボールを始めるかどうか?
→私の根幹をしっかり作れた競技なのでやる

15年前なら私は14歳。
高校はどこへ行くか?
→恩師に出会えた高校なので同じところへ行く

10年前なら私は19歳。
中国留学をするか?
→中国へ行ったことでわたしは変われたので絶対に行く


・・・


うーん
やり直すべきポイントがいまいち見つからないですね。



では過去に遡るという発想ではなく、
出会ってよかったと思う人
出会いたくなかったと思う人
を挙げていってみます。

出会いたくなかった人に出会わないようにするという発想なら
やり直したいポイントが見つかるかもしれないからです。


だって、選択をやり直すということは出会う人も変わるということ。
人生は人との出会いで大きく変わります。
もし私が過去に遡って「この人とは出会いたくなかった」という人を思い出してみます。
同時に、その人と出会わなくなったことによって会えなくなる人が誰かを考えてみます。



すると。



出会いたくなかった人との出会いの先に、「出会えてよかった」と思える人がたくさんいることに気づいたんです。
直接的にも間接的にも、一見「この出会いは無駄だ!」と思えたことから繋がった縁も多い。

つまり、今私が「出会えてよかったと思う人」とまた出会うためには、人生をやり直したとしても、同じ選択をするはめになるというわけです。



ということは。
私はベストな選択をしながら人生を歩んでいるわけです。
その時はわからなくても、後から振り返ってみたら「必要なことだった」と気づけます。



宇宙は凄腕の演出家で最高の脚本家

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わたしを深く傷つける人に出会いました
わたしを騙す人に出会いました
わたしを悲しませる人に出会いました

本当はそんな人に会いたくなんてなかったけれど

傷つけられたから
騙されたから
悲しい思いをしたから
出会えた大切な人がたくさんいるのも確かで


その時は悲しくても
振り返ってみたときに
「この出来事はこのための布石だったのか!」
とわかることも多いのです。

その時はわからなくても
結局振り返ったときに
要素が一つでも欠けていたら
たどり着けなかった道だと気づきます。


ちゃんと出会うべき人に自然に出会えるように
点と点を結びながら辿って出会えるように
辻褄をきちんと合わせながら
あっと驚くストーリーを作っていく。


宇宙は超凄腕の舞台演出家だから。
私の人生の舞台をより感動的にしてくれます。
ベストなストーリーをハッピーエンド仕立てに作り上げてくれます。



つまり。
私たちの歩く道の行先に「自分が望んだ結末」があるのです。
その過程には粋な演出がたくさん仕掛けられているけれど、
今歩くその道が自分にとって望む結末に向けての最良の道。


だから、迷わなくても大丈夫。
ハッピーエンドを望むだけでいいのです。



確かにもし、今の記憶を持って自分の人生をやり直せるならすごいことになるでしょう。
ソフトボールをしていたことで出来なかったことも多かったので、違ったことにチャレンジするのもきっと楽しいでしょうし、新しい多くの縁に恵まれるかもしれません。


でもそんなことをいくら考えたって、意味がない。


それよりも、人と人の出会いの点を線でつなげて
縁の不思議に感謝できる方がよっぽど良いと思うのです。

よろしければサポートをお願いいたします!頭の中には文章化したい事柄がたくさんあるのですが、なかなか筆が進まず・・・。楽しみにしてくださる方がいらっしゃるとより一層頑張れる気がします。