手に入れたとたんに色あせてしまうんだ

教典  309  「手に入れたとたんに色あせてしまうんだ」


欲しくて欲しくて、やっと手に入れたのに。

手に入れたとたんに色あせてしまう。

ひどい時は、全く興味を失ってしまう。

もっとひどい時は、「やっぱり、いらない」って思ってしまう。


ほんと、ひどいよね。


あれだけ焦がれて手に入れたっていうのに。。。


どうしてだろ?


まるで、すくった手にわざと隙間をあけて、こぼれ落ちるようにする。


私は、それを延々とすくっていたいのだろうか?

宝石がただの石に見えてしまう。

お金がただの紙に見えてしまう。

人はただの人に見えてしまう。

あれだけ特別だと思っていたのに。。。


特別なものを手に入れたなら、それをいつまでも大事に大事にしたい。

って思うのが普通でしょ?

いや。大事にしなきゃ。


でもダメだ。

全部が全部ってわけじゃないけど、

頑張って手に入れたものほど、それを手に入れてしまうと色あせてしまう。

やっぱり私はどこか欠陥人間なのかな?


ほんと、罰当たりな人間だ。


大切なものを大切にしたい。

両手にくるんで、そこからこぼれないように、しっかり包んでおきたい。

実際の私は、わざと隙間をあける。


こぼれては、またすくう。

そうやってると、どこか安心する。


そして、たまーに、横取りされてしまう。


なのに、そこまで悲しくないってことは、やっぱり

本当はそこまで欲しくはなかったってことなのかな?

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