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小石川紅葉巡り

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次はニュージーランドの地を踏む、とか言っておきながら突然の東京観光紀行です。先日巡ったルートがあまりにも完璧だったので、これからの季節モデルコースとして使ってくれていいんだぜ!というじま…報告。

今回、

南北線後楽園駅→小石川後楽園→三田線水道橋駅→白山駅→幸楽苑(昼食)→小石川植物園→東大博物館分館→パルケ(おやつ)→丸の内線茗荷谷駅→新御茶ノ水駅→神田明神

というルートを取ったんだけど、完璧と言いつつ後楽園駅は小石川後楽園の最寄駅ではなく、駅から5分くらい歩いたのでそれが面倒な人は大江戸線飯田橋駅からどうぞ。公式サイトを見てみたら、JR飯田橋駅、JR水道橋駅、メトロ飯田橋駅、メトロ後楽園駅から各8分かかるらしい。近隣にこんだけ多くの駅があるって日本異常だよね…。

小石川後楽園

入園料は300円。東京には幾つかの日本庭園があるけど、ここが一番大きいかな?毎年とは言わないまでもちょくちょく来たことがある(なのに最寄り駅が分かってないじゃん、とは突っ込まないで。というか裏にもういっこ入口なかったっけ?それ六義園か?)

紅葉の見頃は今(11月23日祝日前後)と思っていたけどもうちょっと先かな。去年は赤が汚い色だった。今年もあまり美しくないなあ。紅葉ってもっと鮮やかな赤だったはず。最近の紅葉は赤紫蘇みたいな色だ。

とはいえとっても綺麗な箇所はある。

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園内のあちこちで改修工事をしているので、普段なら突っ切れるところを迂回させられたり、いつもなら渡れる橋が通行止めになったりしてる。それも未来の為よ。見所が減るわけでもなし。ゆっくり歩きます。

古い日本庭園だからバリアフリーには対応していない。足の悪い人にはつらい階段もしばしば。スロープをつける訳にもいかず悩ましいところだね。そういえばすれ違ったおばあちゃんが小さなキャリーを引きずって歩いてたけど、砂利の多い庭園でそれはきつくないか。受付で預かって貰えるんじゃないのかなあ。ロッカーはあったと思う。

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東京はとにかく狭いので、このように情緒ある庭園から高層ビルが見えちゃう。これを景観を崩すと取るか、江戸と近代の融合と取るか。

個人的な意見を言うと、高層ビルより後楽園遊園地のジェットコースターが怖いのよ。園内から線路がチラ見してるし、悲鳴も聞こえる。日本庭園に響き渡る絶叫。シュールだわー。あとドームからの音漏れも凄い。ある意味、無関係な変な音が聞こえて来る珍しい日本庭園なのかもね。

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幸楽苑

チェーン店の幸楽苑とは違う。白山駅出て右行ってすぐ。公式サイトはここ。店の外観は「古い焼き肉屋」で、一瞬入るのをためらうだろう。私も窓から覗いた時に女性客の姿が見えなければ諦めていたかもしれない。でも大丈夫!美味しいから!!

写真が下手で申し訳ない。でも本当に美味しい。すんごく美味しい。

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これはランチメニューの半クッパ+半カルビ。キムチとサラダ付き。アツアツかと思いきや、いきなり食べても大丈夫な熱さ。見た目ほど辛くはない。どんぶりの下にはご飯がたっぷりだし、めっちゃくちゃでかいお肉が沈んでいた。カルビは4枚。これだけの為にプレートに火を入れてくれる!そしてこの肉がも~~~美味しいのねーー!!

柔らかい。とにかく柔らかい。クッパの中に沈んでいる肉の塊もトロトロで、スプーンでちぎれるぐらい。

ランチ以外のメニューも豊富で迷います。あぁぁ近所にあったら通いたい。常連さんっぽいサラリーマンも数人いて、おひとり様は中央のカウンター席。後から入って来たのは若いカップル。おばさんコンビもいたし、OLさんぽい4人組もいた。

ああ、今この文章を書いている時にもあの味が思い出されてお腹がすく。あまり白山駅に用事ないから次にいつ行けるのか。近所の人に嫉妬する。

小石川植物園

実は今回の目的はここだった。

何を隠そう、私は「子ども科学電話相談」のファンだ。知らない人はぜひ聞いて欲しい。ラジオです。

その番組で回答者を務めている先生のひとり・塚谷裕一先生が園長のこの植物園。一度来てみたかった。後楽園からは徒歩20分。今回は電車を使ったが正直徒歩の方が早いんじゃないかと思う。

受付では銀杏をキツキツにつめた小袋を1人1個限定で貰えた。季節によって色々配布してるのかも。

さてさて入場料500円を払って入る。すぐに坂。いま駅から下って来た坂をもう一度上がるのか…とここでテンションが少し下がる。

が!!上がってすぐに見えたこの建物!きっと塚谷先生がいる研究室に違いない!知らんけど!後光が射してるもん!

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実際に中にいらっしゃるかどうかは関係ないのです(ほんとか)。いると思うことが大事。

さてこの小石川植物園。つい最近温室がリニューアルした(そして入園料が上がったらしい)。ガラス張りで近代的な建物だ。シンプルでかっこいい。しかし後ろに思いっきりアパートが見えるな…。

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植物園自体は16時半までやっているが温室に入れるのは15時までなので注意。入ると、特段「暑い!」というのでもない。たまに天井が凄い音を立てて開閉される。温度調節?凄いね。

中はこんな感じで、全ての植物が鉢植えに植えられて陳列してる。

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サボテン。うおお、気持ち悪い~。芋虫みたいだ。じっくり見ちゃう。

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食虫植物が見たかったんだけど見付からず。

売店。なにげなくコーヒー+おはぎセット(500円)を頼んだらこれが美味しくてびっくりした。こういう所のコーヒーって失礼ながらあまり美味しくなくない?薄いか変な味かの2択な感じなのにやたら美味しくて。あとおはぎも多分レンジでチンなのになぜ美味しいの。あ、でもおはぎは凄く時間かかります。冷凍チンなんだと思う。でも美味しい(しつこい)

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園内で怖かったのがこれ。これ何?

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根元に生える、木の出来損ないみたいなやつ。鍾乳洞の逆みたいな。ニョロニョロかしら(私はニョロニョロが怖い)

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坂を下って行くと突然現れる日本庭園。小さいのだが、とっっっても美しい。後楽園と違って背景に建物がないので、ここだけ切り取れば都内だとは思えない。「岡山の後楽園に行って来たの」と言っても騙せるのでは。

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反対側からの撮影。素晴らしい。

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奥に見える東大博物館分館が可愛い。

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東京大学博物館分館

植物園に隣接する東大の博物館。ここ、植物園から直接行けるって聞いてたんだけどなんとなんと現在ゲートが壊れていて通れない。嘘でしょ。仕方なく最初に入って来たところ(受付)まで戻って回り込みましたよ。往復で15分くらいかかった。

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でもまあそのお陰で上記の怖い木の根元を見れたし、園沿いの道は小さな製紙工場が並んでて興味深かった。車も通れないようなとっても細い路地も幾つもあるし。東京の下町って感じ(文京区は下町なのか?)

博物館は入場無料。東京大学の博物館は都内に幾つかあって、本館は現在耐震工事の為長期でお休み。小石川分館のここは建築を主に扱っているらしい。現在は常設展の他に貝の建築学という特別展を開催中。

ひとつ注意して欲しいのは、月・火・水は休みということ。祝日に当たる場合はやってるそうです。

さて、受付で「植物園から出ようと思ったのにゲートが壊れてて出られなかった」と話したら「ゲートにあるインターフォンを押せばここの職員が開けに行くことになってるんですが…」とのこと。まじか。そんなの書いてあったかな!?もっと目立つように書いてお願い。ということでこれから植物園→博物館と行く方、ゲート周りをよく見て下さい。

気を取り直して。

1階の常設展。あのよくある建築模型、なんて言うんですか、阿部寛のドラマ「まだ結婚できない男」にもよく出て来るペーパークラフトの模型、あれがたくさん並んでる。写真撮影可

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イギリスのテートモダン!

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米国のフィッシャー邸。

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正直、すんごく楽しかった。ミニチュア好きだしね。見ていて全く飽きません。

2階の常設。上からイリエワニ、オスニエリア(恐竜)、ヴェロキラプトル(恐竜)、フクロウの足の模型ですって。ヴェロキラプトル!知ってるぞ。凄く怖い恐竜でしょ。えらい指ですな。

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特別展の貝の建築学

んんん~~これはね~~、凄い。

展示ケースの並びが、既に巻貝の形なのだ。

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告白しますと、ここへ来るのは「ついで」だった。「無料だし行ってみるか」程度。だから植物園いったん出て回り込まないといけないと知った時は「やめよっか」と思ったし、同行者も「貝に興味はない」とドキッパリ言ってた。

なのにまあ。来てみたら。食い付いちゃったよね

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貝の断面図なんて見たことあります?私は想像すらしたことなかった。もうね、凄いの一言に尽きる。そして見ていく内に怖くなって行く。なんなんだろこれ。自然にこうなるはずないよ。おかしいって。

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縦にスパッスパッと薄く切ったもの。アクセサリーですか?

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なにこの模様?左のやつなんて蒔絵じゃん。人間の手で作ったのと違うの?

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貝に興味ない」はどこへ行った?あれ、私見終わったのにまだスタート地点にいるんだけど…。

私達の他におばさまコンビがいらしたんだけど、こちらの2人もしきりと感心していて、おひとりは「これは来てよかったわ~」を少なくとも3回は言ってた。分かる。

この展示の図録も凄いからぜひ貰って帰って欲しい。B4サイズの1枚の紙なんだけどとても綺麗。部屋に飾りたい。折り曲げるのはもったいないので輪ゴムがあるとなおいいでしょう。

ところで、余談だが。ここにはル・コルビュジエの椅子がある。「休憩におうぞ」とばかりに無造作にしかも2脚。

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何を隠そう(本日2回目)私は「SHERLOCK」の大ファンなので、これには声を失ったね。当然座って写真撮ったよね。

東大博物館は他に丸の内にあるKITTE内にも常設(無料)しててそこも凄く面白い。総合博物館が現在休館しているのが惜しい!再開されたら絶対行こう。

思いがけずたっぷり堪能してしまった。そろそろ家へ帰るか…と茗荷谷駅方面へ歩いてたら素敵なカフェを発見。

PaLuke(パルケ)

まあ発見と言っても事前に調べてたんだけどね…。小石川周辺でランチを検索していたら引っ掛かった店。行く予定はなくて、「あ、ネットで見たやつ」と覗いたら良さそうだったので入店。公式サイトはこちら

すんごく美味しいチーズケーキ。あまりに濃厚。甘い物が大好きという人でなければ小さいサイズ(メニュでは「スティック」)をお勧めします。ものすごく美味しい。

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シフォンケーキ。ブルーベリー入り。日替わりで味が違うらしい。ふわっふわ。雲か。紅茶はブラックティーではなく仄かにフレーバー付き。なんだろう?分からなかった。

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このお店、朝食セットもあるしお酒も飲めるのね。最高じゃん。小石川、通いたい店が多過ぎ。うらやま。

ところでこういうこと言うのなんだけど、ここのトイレの手洗い場面白いから見てみて欲しい。

神田明神

今度こそ家に帰ろう、と思ったのに乗り換えで降りた新御茶ノ水駅で「そういえば神田明神に新しい施設ができたってテレビで見たな」と思い出し、日が落ち始めた17時頃行ってみた。神社って17時にはみんな閉まっちゃうイメージだけどここは結構遅くまでやってるのかな?

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肉眼で見るともっと綺麗です…。

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境内に文化交流館EDOCCOという施設ができて、外国人観光客をめちゃくちゃ意識している。凄いわ、こっちに舵を切ろうと決断した人。1階は隅っこにお札やお守り売り場があって、中央にグッズ屋が展開。このグッズが中々リーズナブルでつい買ってしまいそう。センスも良い。地下は着物レンタル屋さんなんかがある。

すっかり東京1日観光してしまった。東京は見るところがたくさんあって楽しい。またどこかへ行ったら記録します。


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