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【ゲーム感想】エンドロールをみました【ポケモンSV】

[はじめに]

⚠️ストーリーのネタバレを含みます。
⚠️公式とは何も関係ない個人的視点の超個人的な乱文駄文の感想です。

スカーレットをプレイしています。
ポケモンについての自己紹介を少し。不思議のダンジョンやアルセウスを除いてナンバリングタイトルはひと通りプレイしていると思う。ストーリーを楽しむことを第一に、図鑑埋めや色違い探し、厳選はほどほどに。対戦は未経験。基本オフライン。
推しポケモンはハガネールとエアームドとウインディ。今作はデカヌチャンにお世話になった。
少し遅れて12月上旬から始めた。プレイスタイルは「推しポケ優先、レベルを上げて物理で殴る」

【プレイ感想①〜レジェエンドルート〜】

○ストーリーについて
2022年10月に約20年連れ添った犬を亡くした自分にとってかなり感情移入が容易く、胸を打たれるストーリーだった。
親(オーリム)のことは正直関心はないが、「怪我をした愛犬(相棒)を元気にしてあげたい」という頼みなら断る理由などない。
イベント中に、ペパーがマフィティフの口元に敷物を敷いてあげているのを見てペパーの信頼度がぐんと上がった。特に跪いてサンドウィッチを小さく千切って「少しずつでいい、ゆっくり噛むんだぞ」と言った瞬間に老犬介護中を思い出して感極まって泣いてしまった。ポケモンのゲームで泣いたのはこれがはじめてかもしれない。
とても満足感のあるストーリーでした。

○ペパー先輩
動きが大きくて可愛い。主人公と並んでみるとよくわかるがあまり高身長という訳ではない。犬派に悪い奴はいないって相場が決まっているんだよ。
目隠れルックスだが、テラスタルという合法風圧イベントがあるため、チラ見せの右目が普段の姿の良さをさらに際立たせている。
今作におけるメインパートナー3人の中で最も動きに特化したフィールドワーク向きの服装をしている。リュックにぶら下げられたシェラカップが素敵。でも先輩、雪山も砂漠も徒歩できたんですか?
元気全開になったマフィティフの姿をエリアゼロで遺憾なく発揮してほしい。


【プレイ感想②〜スターダスト・ストリート〜】

○ストーリーについて
学園ものをテーマとした今作において、大事な要素が惜しみなく詰め込まれていた。
いじめや不登校を中心に持ってくることで、全年齢のゲームならではの幅広いターゲットを狙い撃ちしていると思う。
どのルートにおいても感じることだが、今作は宝探しをテーマにすることで“失ったものに気づいた時にはじめてわかる大切さ”よりも、“何かを得る・取り戻す”を宝物としているように感じられる点が好きだ。

新しいバトルシステムであるレッツゴーを用いながらもきちんとしたっぱ戦はあるし、多少のらぐはあれど、スター団が多くのしたっぱの居場所となっていることが明確にわかってかなり盛り上がった。

○ボタンちゃん/カシオペア
最初の電話が来た時点でマジボスの正体にだいたい察しはついていたけど、クライマックまでの持っていき方がかなり上手い。
アジト攻略後に電話の向こうで、さらに補給班としてアジトの目の前で各ボスに思いを馳せているボタンちゃんが、スター団のことを大切に思っていることを感じさせてくれてよかった。ビワ姉……って言っちゃってたけど。

イーブイ好きによるイーブイ好きのためのパーティだった。予想外の技を使ってくるのでかなり苦戦した。ラストは対戦でちらほら耳にするニンフィアだろうなと思っていたら本当にニンフィア出てきた。個人的に一番苦戦したのはシャワーズだった。

最後に手渡してくれるわざマシンが「りゅうせいぐん」なのも感動する。
ポケモンリーグのハッキングを大目にみてくれて、素晴らしい才能だと褒めてくれるオモダカリーグ委員長とクラベル校長、器がデカい。

今作、苦手を克服することより、好きを信じて得意を伸ばすが一貫して感じられる。

○クラベル校長/ネルケ
初めてネルケとして出会った時、「校長?」の選択肢がでるまで校長だとわからなかった。バイオレットにいる双子の兄弟かなにかだと思っていた。変装、お上手ですね。
校長先生自ら、問題を目で見て本質を知ろうと動いていて素敵だ。走るフォームもトムクルーズみたいでかっこいい。
自ら問題に立ち合い、自らの失敗を認め、頭を下げられる、ここまで生徒思いで潔い教員キャラってフィクションでもあまり見かけないので、ストーリーを読んでいて気持ちよかった。

○スター団
ピーニャ
元生徒会長でBGM担当で真面目で一人称ボク⁉︎属性てんこ盛りあくタイプ。推せる。
メロコ
歩き方が可愛い。作ってくれたものを大事にできる優しい子。一人称オレ、似合ってるね。
シュウメイ
マスクしたは非公開、というわけではない。制服改造・服飾担当。年下の同胞がいる。
オルティガ
今作のピンク担当だが予想外のメカニック。アパレルの息子ならではの、制服の細部にこだわりが見えて素敵。
ビワ
いじめてきた張本人がいじめられる側になった時、一番に手を差し伸べられる優しい心の持ち主。「自分以外傷ついてほしくない」と率先してアジトの見張りを買って出てくれる可愛い系の姉御肌。これからはわたし(主人公)が守ってあげる。

☆カシオペア(ボタン)とのラストバトルが夜指定なのは、ひきこもりや不良の活動時間を表現してかと思っていたが、早計だった。
星々が最も美しく煌めくのは、夜だから。


【プレイ感想③〜チャンピオンロード〜】

○ストーリーについて
チャンピオンゆえに孤高。求めていたのは互いに互いを高め合える好敵手。チャンピオンになることで埋められると思っていた心の穴は何故かより深くなり、周りは皆遠ざかってゆく。自分が走りすぎたのか、周りが後ずさっているのか。彼女はただ本気のポケモンバトルがしたかっただけなのに。
転校生である主人公に対しての期待と、念願と、そして感謝。我々プレーヤーは、いつもは淡々とチャンピオンロードを駆け上るだけだったが、「主人公がチャンピオンになって本気のバトルをすること」だけを願って待っていてくれるライバルはとても新鮮に感じた。
一緒に歩むライバルもいいが、頂点に君臨していながらも待ちきれなくて、煽りではなくわざわざ降りてきて隣を走って誘導してくれるライバルもいいものだ。

事前PVであれだけ黒幕扱いされていたオモダカリーグ委員長がいい人で良かった。

○ネモちゃん
元気な笑顔と明るい性格とは裏腹に、その奥には隠しきれない(隠そうとしない)闘争心と孤高ゆえの孤独。傍目にはわからないチャンピオンという玉座の冷たさをバトルの熱気で塗り替えてくれるライバルを待ち望んでいる人。
発売当初、SNS上で散々バトルジャンキーと揶揄されていた彼女だが、ポケモン界のバトルジャンキーがバトルジャンキーたる所以が垣間見えた気がする。
イベント内ムービーの髪がとても綺麗。ツヤツヤ系というよりはサラサラ系。
徹夜してパーティ組んでそう。オモダカ線では温存していたらしいが、手練れのパーティではなく「新しい組み合わせ思いついた!トップで試運転しよ!」ってノリだと思う。

○四天王・トップ
チリ
SNSで数多の女を夢女にたたき落とした面接官の女。自分は面接にすこしトラウマ持ちなので、一次試験からかなり気骨が折れた。
ポピー
はがねタイプ使いのロリ。ウインディがお気に入りでなければ詰んでいた。テラスタルのことをおめかしと表現するところが文句なしに可愛い。チリのかたたたきを取るために頑張る。
アオキ
サラリーマン・ジムリーダー・四天王の兼業しまくりおじちゃん。四天王戦では黒手袋を装備。ボーナス弾んであげてほしい。
ハッサク
まさかの美術教師。授業に参加してなかったので全然知らなかった。感情の起伏が激しいが、感受性が豊かなことは美術に必要だと思っているのでいいキャラ付けだと思った(美術素人)。アオキさんの台詞を遮りがち。
オモダカ
サンムーンにおけるルザミーネのウルトラビースト寄生イベントがあったので、絶対ポケモンに精神を乗っ取られているタイプだと思っていた。すいませんでした。黒・青・金のカラーバランスが強者の雰囲気を全面に押し出していて格好いい。バトル前にちらりと見える革靴裏のピン?が高級感あっていい。ああいう靴の履ける女になりたい。


【プレイ感想④〜ザ・ホームウェイ〜】

○ストーリーについて
単なるエピローグではなかった。あまりにも心躍り、あまりにも魅力的で幸福感のある、クライマックスに相応しいストーリーだった。
マップの中央に意味深に開いている大穴に向かうには、3つのルートをクリアして仲間を集めて真相を探りに行く。ストーリー構成が上手い上手いと思ってプレイしていたが、本当に上手い。感動した。非の打ち所がない。
孤高のチャンピオン、いじめられっこ、相棒を失った博士の息子、そして転校生。
渡り合えるライバルを得、かけがえのない同胞を得、相棒を取り戻し、未知の真相に挑む。
今作のポケモン、失うことで泣かせるのではなく、得ることで泣かせにくる戦法だったが、まさかクライマックスで失うものがあるとは予想外でとても感動させられた。

○オーリム博士
母親でありながら研究者であり、研究者でありながら母親であった博士。
観測ユニットのある手記で、ペパーのことを新しい宝と表現する描写があり、オーリム博士にとっても、AIオーリム博士にとっても宝物であったことが確認できて胸がいっぱいになった。AIオーリムが「オーリム博士はペパーのことを本当に愛していたよ」というのも大事だが、研究の手記であれ、本当のオーリム博士の言葉が残っているのはペパーにとってある意味で宝物になり得るのかもしれない。

○楽園防衛プログラム
タイムパラドックスやバタフライエフェクトは抜きにして、防衛プログラムはただオーリム博士が生涯を通して作り上げた宝物(タイムマシン)を壊されたくなかっただけなのかもしれない。AIの暴走という展開は多々あれど、今作における暴走は、暴走というよりしかるべき対処と挙動だったと感じる。
楽園防衛プログラム戦は仲間の声援通りに動くことが必要となるが、とてもいい演出だったと思う。

○コライドン
エリアゼロ内では常にしょんぼり怯えているコライドンかわいそうでかわいい。君もはぐれものの1人だったんだね。主人公は君に何か与えられたかな、与えられているといいな。
コライドンの太古の群れの生活に思いを馳せる毎日。バトルが生まれつきできないから爪弾きにされたのか、何か要因があって戦えなくなったから群れに馴染めなくなったのか。
そもそもコライドンは群れで生きるポケモンなのか。「群れに馴染めなかった」とだけあるが、本当に群れで暮らしているのか?バトルフォームになる条件は?性別?環境?儀式的なもの?考えるのがとても楽しい。
ひでんスパイス(レジェンドルート)の力でパワーを取り戻したと考えるべきか、エリアゼロの力と考えるべきか。コライドンにも精神的な宝物ができたことによるものなのか。
疑問は数えきれないほど溢れてくるが、考えるともっと面白くなるのであえて謎のままでも、これはこれで余韻に浸ることができて楽しい。

○エリアゼロについて
光の入れ方、表現が絶妙。もっとちゃんと昼夜の風景をチェックしておけばよかった。
外は冬の朝露が輝いているようでダイヤモンドダストみたいで綺麗。おとしものアイテムが風景の輝きと見紛うのが少し難点。途中からストーリーを早く進めたくて脇目も振らずに最奥に向かっていたので、この点に惑わされたのは第二観測ユニットくらいまで。
洞窟内は自然光とはまた異なる煌めきに満ちていた。日光を反射しているのではなく、テラスタル鉱石そのものが発光しているように見えた。
洞窟内は星々の輝き、外は太陽の輝きのようにみえた。普段のマップも十分綺麗だが、エリアゼロは未知の美しさの中に風光明媚があり、現実世界とのギャップを手に取るように感じることができた。
少し恐怖心があってガードロープを無視して飛び降りることはしなかったが、上空からコライドンに乗って滑空してみたい。きっと綺麗だろうな。

○ネモ・ペパー・ボタンについて
「ネモい」形容詞;とても好戦的なこと。しかし体がついてこないことがある。
ここにきて、ペパーはもちろん各人の家庭環境が見えてくる。動きながらのイベント進行なので気を抜くと読み逃してしまいそうだった。
エリアゼロを後にして、みんなが言葉に詰まるなか、ネモの持ち前の明るさで寄り道を提案するところがよかった。馴染みのあるサンドウィッチではなく、寄り道をして4人で新しいものを探しに行くことで、宝探しに終わりがないことがうかがえて、美しい物語の締め方だと感じた。


【総評】

エンドロールを迎えるまでの総プレイ時間は約40時間。固定スタメンはウインディ、デカヌチャン、ルカリオ、ハカドックでした。

○オープンワールド
想像以上によかった。オープンワールドにすることで逆に狭さを感じてしまうかもと危惧していたが、全くそんなことはなく、広大なパルデアを思う存分堪能することができた。大満足!

○システム
新しいレッツゴーシステムが導入されたが、ストーリー上で必要不可欠な場面を作ることで、宝の持ち腐れシステムなならずに、没入できる瞬間があってよかった。
大きなバグはなく、一度だけテラレイドでフリーズしたくらい。その代わりラグが目立つかもしれない。主にライド中にモサつくことがある。今後のアップデートでもう少し滑らかになることを期待したい。

○キャラクター
メインキャラクターが総じて何かを失うことより何かを得ることにストーリーの重点があって嬉しかった。すこしノスタルジックな気持ちになるシーンもあるが、最後はハッピーで大団円!といったラストで、宝探しを満喫することができた。魅力的なキャラクターがたくさんいて楽しい。

○サンドウィッチ
もう全部めちゃくちゃになったらカレーにぶち込ませてくれ。

とても楽しかった!大満足!
剣盾のように追加DLCがありそうな予感がするが、ハガネールとエアームドに期待したい。
これから厄災を解き、ジムチャレンジ2周目(視察)を周り、先生たちとバトルして、楽しみがたくさん残されていてやり込み要素もあり、当分暇なしになりそう。
手始めにテラレイド(ソロ)でハッサムを手持ちに加えたい、オフラインなので。


【あとがき】

この乱文駄文記事を読んでくれてありがとうございました。
全年齢向けゲームは大人になっても楽しめるように作られている。ゲームはいつでもおもしろい。

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