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【真・女神転生3】聞けい!感想がやって来たわっ!!【ゲーム感想】

【はじめに】

 自分のメガテンプレイ遍歴は真4・真4F・DSJで、やり込みよりはストーリー目的である。周回はエンディング回収に必要ならばやるタイプだ。
 今作は、プレイ時間は1周あたり45時間くらい、難易度はnormalでプレイ。周回プレイを試みたが、マップもレベルもステータスも仲魔もマガタマも何も引き継ぎができず意気消沈してしまったため、アマラ神殿のムスビ選択肢分岐からセーブスロットを分けてエンディング回収を行なった。今回のプレイでは先生・シジマ・ヨスガ・ムスビの4つのエンディングを回収した。

 自分のスタンスはシジマよりのムスビである。

【良かったところ】

○主人公の育成要素
 マガタマ装備で属性別にスキルを獲得できる。結局、反射と無効、食いしばりでまとめていた。ステータス以外も育成要素があって楽しめた。ステータスは力に全振りした。

○3D悪魔
 今までプレイしてきた女神転生(真4・真4F・DSJ)で2Dの悪魔に慣れ親しんでいたが、3Dでバトルモーションとボイスがついて見応えがあった。特にアバドンやアルシエルなどの、下半分が埋まっているタイプの悪魔の大きい口の動きが見れてかなり衝撃を受けた。

○魔神戦
 アマラ深海に全く触れずにストーリーだけを追い求めてしまったが故に、もっと多くの魔神戦があったようだが、半強制的に戦えるのは新鮮だった。真4なんかでは特定の条件下でしか戦えなかったので。ギミックも多彩で面白い。

○ボイス
 特に千晶ちゃんのうえしゃま(上田麗奈さん)と、氷川総司令の小野D(小野大輔さん)がよかった。
 あと中田譲治の声帯を持つ黒猫はあれ、なに?

【悪かったところ】

⚠️あくまで個人の感想であり、作品を貶しめるものではない。

○周回がたいへん
 2周目への引き継ぎ要素が少ないと感じた。引き継ぎの度合いを調整させて欲しい。特にマップの引き継ぎがないのを知って挫折してしまった。あれだけ複雑なワープマップを作って引き継ぎなしは流石に堪えた。これが難易度メガテンってことですか?

○エンディングが物足りない
 到達したEDは先生・ヨスガ・シジマ・ムスビの4種だが、先生以外はだいたいあたらしい世界の主権を主人公に丸投げしてみんな消えていく。やりたいっていうから支持して支援したのに、結局創生するのは君たちではなく人修羅くんなのか。
 先生EDは他の3つよりもボリュームがあるが、受胎を無かったことにしてやり直しをかけただけか。

○マップ
 中断セーブがあるのが救いだが、セーブポイントが少ない気がしてかなり厳しかった。
 Sターミナルから対応するターミナルにしか行けない。ターミナルからSターミナルへは転送できず、一度戻ったらまた徒歩で行かねばならないのは煩わしい。レベル上げと思えばなんとか。Sターミナルでセーブしようとして謝って操作で転送してしまい無駄なマラソンをすることもしばしばあった。
 オベリスクとカグツチ塔はかなり大変だった。タルタロス登山かよ。
 東京はやはり俯瞰マップだった。ターミナル解放まで地理を掴むのに苦戦した。

○悪魔全書
 登録していない悪魔がわからない。NEWや未登録アイコンを表示してほしい。
 そういえば一回も合体事故に遭遇しなかったな・・・・・・

○スタンスの変化
 スタンスが選択肢のみで変化するのでエンディング回収は少々くたびれた。サブクエをクリアすれば分岐直前にスタンス変更できたDSJが恋しい。
 ときどき自分がどの陣営いるのか忘れるので、自分のした選択を覚えておくしかない。


【キャラクターとストーリー】

○主人公
 とんだとばっちり系主人公。公園で知らない男に目をつけられて変なオカルト誌を渡されるし、病院で人を探していたら知らない男に殺されかけるし、いきなり東京がぶっ壊れる様を見せられるし、変な虫?を食べさせられるし、上着を剥ぎ取られて光るタトゥー入れえられるし・・・・・・もう温泉行けないよこれじゃあ・・・・・・

○祐子先生(デフォルト名)
 氷川陣営にて巫女として崇められていたけれど、何が理由でそうなっていたのかわからない。氷川に踊らされていただけ?
 結局ヨヨギ公演と東京議事堂のパートでしか接点がなく、おそらくトゥルーエンドにあたるのだろうが物足りなかった。東京をぶっ壊したのにやり直しただけで満足なのか?その結末に到るなら東京受胎しなくてよかったのに。アラディア神が「女よ、彼の地にて待っているぞ」と言っていたので創世すると思い切っていた。東京議事堂での一戦のあと、「可能性の芽は摘まれてしまったけれど・・・・・・」ってヒモロギを渡してくるので分岐選択を誤ったのかと焦った。
 何がしたかったのかわからないぜ・・・・・・

○氷川
 ネーム変更ができない男。受胎した東京で最も芯の通ったコトワリを持ち続けている男だった。初見で主人公を亡き者にしようとするのはいただけないが、受胎で全員殺すつもりだったなら苦痛を与えないように配慮してくれていたのかと思うと慈悲の心が垣間見える。
 ロウルートの信念と小野Dの親和性が高い。スタンスの揺らぎが少なく、理由を持ってシジマの世界を作り出そうとしているため、一貫性があって人気があるのも頷けるキャラクターだった。
 しかし生み出す(創り出す)ダンジョンは軒並み鬼畜の極みである。ニヒロ機構のボタンをいじり回すキウンや、オベリスクは本当に骨が折れた。マガツヒ回収システムの名前が「ナイトメア・システム」なところが隠しきれない厨二感があって好きだ。
 オベリスク道中のモイライ三姉妹に手を焼いた思い出がある。パズルマップと連戦が難しくて、何度か再挑戦する羽目になった。特に三姉妹全員を相手にするときに、クロトの回復に攻撃が追いつかず、こちらのMP切れでじわじわなぶり殺しにされた。

○千晶ちゃん(デフォルト名)
 「あなたたち負け組と違って〜」と電話口で言われた時のことを鮮明に覚えている。
 メガテンの女たちは何故あんなにも気が強いのか。カオス(ヨスガ)ルートが女の子なんだ!ってすごく驚いた。これは偏見です、あまり良くない。
 ミフナシロでのフトミミとの抗争パートが好きだ。フトミミの「君はそういうやつじゃないよな⁉︎」の悲痛な叫びを無視して、マネカタ陣営を壊滅させた。すまない。
 バアル・アバター戦はアタッカーを虫にされると勝ち筋が見えなくなる。途中で召喚される悪魔も白塗りされていて、千晶ちゃんのこだわりが見えて良かった。
 ヨスガ側に天使がついているのも、ボスが白いのも(イメージとしては黒や赤だったので)、いままでプレイしたメガテンのイメージを覆されて新鮮だった。
 ヨスガルートを歩んでいたときはバアル戦が省略されると思っていた。その前にみたシジマ(氷川)ルートはそうだったのでたかを括っていたら、「力が優劣をつける世界で先導者は二人もいらない」と戦闘が始まってかなり焦った。言っていることはただしいので、これは自分の予測不足である。

○勇くん(デフォルト名)
 病院にいたからという理由だけで生かされ、受胎した東京では成すすべもなく、誰も助けてくれず誰も信じられなくなった運の悪い少年。ファッションは割とトガりぎみだ。
 ロウ/カオス/ルートではないこと、L/C/Nの3ルートとではないことを示されて本当に驚かされた。ムスビというコトワリの名に反して、誰とも手を結ばないことを信念にするのは意外性があって面白い。
 彼がいなかったらアマラ関連のダンジョンはすっとばしていたと思う。アマラ経絡ではスペクター戦で全然魔法攻撃が通らなくて時間がかかった。この時点ではまだ力全振りステータスではなかったので、主人公も仲魔も物理スキルがあまり育っておらず1体ずつちまちま倒すしかないのに、無効はターン数も多いしさらに全体攻撃を使ってくるのでもう最悪だった。なんでこっちの顔を覚えてるんだ。
 ヒジリ(後述)は何を成したくて勇くんと手を組もうとしたのか全然わからない。彼の創世のコトワリを知ったなら、そうやすやすと手を組める男ではないって思わなかったのだろうか。創世の場には二人もいらないって千晶ちゃんも言ってました。しかし勇くんが、ヒジリとその足元にいるマガツヒを指して「こいつら」呼ばわりしていたのが気にかかる。ヒジリ、お前は何者だ?
 勇くんのアマラ神殿マップはいやらしいギミックが満載だったように感じる。正解ルートを導き出せたときには全てのマップを踏破しているようなマップだった。ボスで出てくるアルシエルの下半分を初めてみてびっくりした。うおっ、でかいおくち。
 ノア戦は一番難しかった。あのギミックを初見で理解できる人いるのか。物理で殴るタイプの脳死戦闘を好む私にとって長期戦は避けられなかった。トータルで分岐から2、3回戦ったがどれもかなりの時間を要した。戦闘後、膝を抱えた勇くんの後ろで、ノアが血の涙を流しているシーンは印象深い。
 ラストも墓標と遺品の帽子があるし、創世は主人公に丸投げだし色々と驚かされた。直前に見ていたシジマEDでは氷川が隣に立って創世を眺めていてくれたのに、そういうコトワリとはいえあまりにも寂しい。

○ヒジリ
 いきなりドラム缶(ターミナル)に魅せられて「俺が世界を創る!」とか抜かしだした何もかも遅すぎる男。なんだその鯉のぼりみたいな服は。
 偵察や情報収集を「俺にはそんな力がないから」と主人公に丸投げしておいて、世界の均衡が三竦みでギリギリのバランスをとっているところへ、よくわからないコトワリ紛いの信念を持って創世を目指しだして哀れだった。どの陣営についてもいいように利用されて破棄される未来しか見えない。

○カグツチ
 カグツチ塔とかいうとても面倒な長い長いマップを生み出した諸悪の根源(個人の感想)。分岐後に計4周もすることになったし、出現する悪魔は物理が効かない悪魔が多いし、ワープも暗闇もダメージ床も、今までの総決算といえば聞こえがいいが、4周もするともう悪意しか感じない。ノア戦を終えてからの迷路ワープマップが特に嫌だった。マネカタによる最後の体制を整える場所を作ったからといって、トール戦からのあの激長ワープマップは許されない。
 他のルートは「〜のコトワリを選んだか、それもまた良し!」のような感じだが、先生ルートだけは怒りを露わにしていた。確かに新しいものを作るためにぶっ壊したのなら理解できるが、また同じものを作ります、なんて言われたらいくらカグツチでも理解に苦しむか。
 戦闘はだいたいバフデバフを限界までかけてデスバウンドと回復を連発していれば勝てる。


【総評】

○悪魔の3Dモーションが見れて良かった
 2Dで見慣れた悪魔も3Dになって動きがつくとかなり新鮮さを感じられる。特にアルシエルの下半分を見れた時はとても感動した。
 トールの龍の眼光モーションが際どくて面白かった。「ぬあああ‼︎」って叫びながら股間を光らせるモーションは色々な意味でショッキングだった。しっかりスクショした。

○分岐がL/C/Nではない
 これはかなり驚いたポイントで、さらにムスビまでルートを増やしていたので予想外の連続だった。ムスビに関しては、少し思考を巡らせれば他の作品でも考えうる可能性の一つとなるはずなのに、どうして思い浮かばなかったんだろう。

○ライドウって誰・・・・・・?
 追加要素も含まれたリマスター版であることは知っていた。メガテン素人の自分としては「よくpixivでみかける男だ・・・CV.中田譲治の猫⁉︎」という感想しか抱けなくて本当に申し訳なくおもう。彼に関係するゲームを現行機でプレイするにはどうしたらいいですか?
 アマラ深界も最深部で彼との戦闘があるらしいが、結局第1カルパしか足を踏み入れずにコントローラーを置いてしまった。トランペッター4回倒したから許して・・・・・・・


 自分がプレイしてきたメガテンとはまた一線を画した作品だと思った。やり込み要素が好きなメガテニストに人気があるのも頷ける。
 アマラ深界に再トライしたい(悪魔EDをみたい)気持ちはあるので、少し時間を空けて気持ちを新たにリベンジしたい。


【参考】
公式サイト:http://shin-megamitensei.jp/3hd/sp/

公式トレイラー:https://youtu.be/DlK4AYiQb3A

お世話になった攻略wiki:https://altema.jp/megaten3/

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