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【ライズ・エテルナ】90%OFFセールで200円のRPGがコスパ抜群だった件【ゲーム感想】

⚠️本作はSwitch版『ライズ・エテルナ』のネタバレを含みます⚠️

【はじめに】

 ニンテンドーオンラインのポイント失効期限が近づいていたので、お手頃価格でプレイできる良さげなRPGを探していたらこの作品に出会った。
 エンディングまでは7時間くらいで、やり込み要素や素材周回をすればもう少しかかるかも。

 以下の感想文はあくまで個人の主観によるものであり、作品やその制作者を貶しめるものではありません。誤字脱字含めご容赦いただければ幸いです。

【良かったところ】

○キャラデザとグラフィック
 仲間も敵も王道ファンタジーに則ったキャラデザで見応えがある。
 立ち絵はもちろんだが、何より精巧なドットで描かれたバトルモーションの出来がいい。動きのスピード感や重厚感が敵味方全て丁寧に作られているのを感じた。特に好きなモーションは、物語序盤の村人戦における長老(男)の巨大な鎌を引きずってヨタヨタ歩いてきて攻撃する動きだ。非戦闘員であるのが一目瞭然で上手い。

○ストーリー
 細部はともかく、王道ダークファンタジー特有の侵略とか反乱とかが背景にある重めのストーリーで楽しかった。長いストーリーというわけじゃないので、いい意味で打ち切り漫画を読んだ気分にさせてくれる。話の大筋が、唯一の生き残りが旅をしながら仲間を集めて、自分の過去と対峙し、世界の真相に立ち向かうというコテコテの話なので、馴染み深くてかなり読みやすい。
 幸せな国が裏では戦力増強のために人体実験してました展開がほんとうに好き。女性の方が適性があって生存率が高いとか、戦争孤児は足がつかないから実験に都合がいいとか、かなり、イイですね〜〜
 あと主人公が使命を口実に村を壊滅させていく流れも好みにドンピシャで良かった。本作の主人公は自覚があって民間人を手にかけていたけど、本人には自覚がなくて振り返ったら血の海だった系の展開も好き。ただ、この使命感に裏付けされた村の破滅と、後半の主人公の動向があまりフィットしていないので、スッキリした読了感を得ることができなくて残念。


【悪かったところ】

○仲間収集
 エンディングまで到達しても全員集まらない。隠しコマンドによる追加キャラクターがいる、のはわかるが、明らかにそれ以外の方法で集める必要がある人数分の伏せられたシルエットがある。本作のゲームシステムとマップでは、フリークエスト周回や寄り道はかなりの手間なので苦しい。
 エンドクレジット前の立ち絵を見る限り、銀髪のメカクレ系イケメンが二人くらいいるんだよな・・・・・・

○各種キャンセル機能がない
 スキルツリーがキャンセルできないのは、分かる。
 ステータスアップのジェムが一度装備すると外せないのは、分かる。が、一言説明が欲しい。
 手持ちできるアイテムの個数が決まっているのは、分かる。が、せめてバトル中以外では手持ちから取り外したり交換したり自由に動かしたい。
 あとキャンセル機能とはすこし異なるがセーブスロットの選択肢がないのは痛手だと思った。スロットは四つあるのにフィールドからセーブする際に選べないのでは意味がないのでは。

○ストーリー
 終盤で安直にメインキャラを殺して感動を誘う展開は肌に合わない。その後もふわっとした大義のもとに名前だけ借りて、「この旅で得た本当に大切なものは仲間・・・絆・・・家族・・・」みたいなぼんやりしたオチに持っていくのも納得できない。お前それ姉妹を引き抜くために大量虐殺した村人たちの前でも言えるか?


【まとめ】

○コスパは抜群
 90%OFFセールで200円という破格の値段で購入したので怖いもの見たさでおずおずプレイしたが、値段の割には十分すぎる満足感を得られた。定価で買っていたら怒り心頭だったかもしれないが、まあ200円だから・・・・・・

○システムが合う人は楽しめる
 オートプレイはないが、ポチポチゲーが好きだったり、素材集め系の周回が苦ではないタイプのプレイヤーは存分に楽しめるゲームだと思った。スキルツリーや仲間収集などやり込み要素も十分だと思う。

○弓キャラが強すぎるよ
 どうして人体実験されて兵器利用を目論まれた過去がある姉妹たちより、幼馴染枠の一般人弓使いの方が強いんだよ。攻撃範囲も移動も連続攻撃も何もかも強すぎる。もうソティだけでいいよ。


【参考】

○Nintendo Switch版ストアページ

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