それでもなお、彼の事が好きだった。 あまりにも差が離れた年は、私と彼との功の違いを浮き立たせた。皺と経験を重く背負った彼の立ち姿は、いかにも凛々しく感じられた。
君は本当に変わった人だ。 私に、愛を教えてくれた。 ずっと知りたかったことを教えてくれた。 だから私は君に、 「これからも一緒に日々を彩っていこう」 と言った。 「何があっても君の味方をしたい」 「ずっと一緒にいてほしい」 そう思った時。 愛の音が聞こえた。 君は、「私の世界」に色を塗った。
人生でこの瞬間が1番幸せだなんて、 なんという神様の意地悪であろうか。
心の片隅に置いていた宝石は、ほんのちょびっと埃がかぶっていて 取り出しづらかった。 けれど、一度取り出してしまえば やっぱり「心がときめく何か」が、そこにはあった。 温かい気持ち。 私には、それさえあればよかった。
突如、舞い降りたこの考えに、私は抗うことが出来ない。…ってか、しようとも思わない。 私は、最高である。 私は、最高である。 私は、最高である。かわいくって、仕方がない。誰がなんと言おうが、かわいくって、仕方があるのである。なんとでも活かして行ける。私は、カメレオンである。 人々に、どうとでも見せることが、出来る。 好きなもんを、欲しがったら。なんでも、手に入れられる。なんでも、できるのだ。
心にあるのは 醜い嫉妬と、「彼を失いたくない」という執着。そんな感情にさせてくる彼のことが、憎くて、愛らしい。
この人と人生を送っていきたい そんなに思ってた筈なのに。 あっけなく散ってしまうのなら、 私は人生で何を信じて、生きようか。
色んなことが、見えてきた。 悲しくも、卑しくも。
色々、考えてた事があります。 同志社大学を卒業して、私は芸能活動を本格スタートさせるにあたって、このままじゃいけない。何か方法を変えなければ、やり続けても、無駄になってしまうのではないか。 どうせやるんやったら、確実に成果を上げたいし。中途半端なことは、したくない。 絶対とは言わぬも、確率を最大限あげたい。 そのために、 どうしようか。 先々のことを考えて、不安・焦りに苛まれて。 結局もどかしさと、優柔不断になっていき、決断もロクに出来なくなってしまった。 そして、自分が