空はひとつだけ
車の中で流れる好きな歌は、片っぽの女々しい恋を歌ってる。 その主人公がなんだか自分と重なってしまって、主人公が思い続ける相手をなんだかあの人と照らし合わせてしまって。 勝手に辛くなったりした。
自分とは真反対に、爽やかで澄み渡った青空に色付いた木々が映えて、綺麗だった。秋は好きだ。だけど君を思い返してしまう余白があるまっさらな空はちょっと嫌いだ。
この並木通りをふたりで歩けたら、どんなに幸せだろうか。 幸せは怖いけど、今はただ幸せが欲しいんだと思う。
あなたと生きて行けるなら、なんだって捨てるのにさ。 何回も季節を超えて 一緒にいて欲しい。
こんなことを思っているのは、片方の私だけだけど それでもいいから、なんだっていいから あなたにはここに居て欲しいんだ。
今、宙を見上げる私と、どこかの君が唯一繋がれている証拠はこの空に写し出せれていると信じている。