隣の席の子

最近、学校に行くことが減った。今週はまだ1度も登校していない。理由はまぁいろいろあって。

登校はしたい。でも身体ともうひとつの心が動かない。それが嫌で嫌でむしゃくしゃする日だってある。むしゃくしゃしまくってこの前、無理やり学校に行った。

席に着いた時、クラスの女子数人に囲まれ、正面の女子がこう言った。

隣のこいつ、寂しいって言ってたよ

と。おいおい待て待て、こうゆうの普通に嬉しくなっちゃうやつなんだよ。素直に嬉しくなっちゃうチョロい奴なんだよ私。張本人を見ると、「ずっと誰も居ないんだもん、寂しいだろ」なんて俯きながら言っていた。私の心には高ダメージだ。      たまらなく、心が暖かくなった。

その次の日も、学校に行けた。理由は隣の席の子を思い出したからである。嬉しいのなら行きたいと、勝手ながらに思った。

明日、1週間ぶりにまた登校したら、喜んでくれるだろうか。喜んでくれなくても、私はその子を見れるだけでもう良いのかも、なんて思う。