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【夢日記】エレベーター①

 こんな夢を見た。


 夕方。マンションのエレベーターに男が乗る。すでに5、6人が乗っており、男は窮屈に感じた。

 5階建てのマンションで、男は4階に住んでいる。2階、3階、とカゴは進んでいく。男は、この日はなぜか4階で降りる気がしなかった。

 そして、4階を過ぎ、カゴは5階へ到着した。

 なぜか、誰も降りようとしない。

 扉が閉まる。

 誰も操作していないのに、カゴはさらに上へと進んでいく。

 その様子を、私は5階の扉の前で眺めていた。

 何かが潰れるような音と共にカゴは停止したようだった。ゆっくりとカゴが降り、扉が開く。床には男1人ぶんの肉塊が散らばっていた。

 大方、カゴの天井と側壁はマンションの屋上をすり抜け、男とカゴの床はすり抜けなかったのだろう。他の人たちはどこへ消えたか不明だが、そもそも、外から帰ってきた男は1階で乗り込んだというのに、それ以前から5、6人が乗っていること自体、不自然だ。気にしても仕方ない。このマンションの怪異に男が1人、取り込まれただけのことだろう。

 ひとり納得して部屋に戻る。私がエレベーター前に訪れた理由は、自分でもよく分からなかった。

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