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サラリーマン社会と通貨の関係性

「この先、通貨は消滅するんです」
2017年に早稲田大学 斉藤賢爾さんのお話を聞いた時に驚いた言葉。
話を聞いた当時、自分のFacebookにワッとその話をまとめたのを思い出し、読み返してみたら、自分が最後に締めくくった言葉に驚いた。

取り敢えず、それが今の私の夢です♪

どうやら、今の私に通じるキーワードがこの文章にあるようです。
斉藤賢爾さんのアカデミーキャンプVRにスタッフ参加したり、何も持っていないのにコモンズがキーワードに出ているBetterプロジェクトに毎週出席しているのも、ここに通じているのかもしれない。

そこでFBに記載した言葉をnoteに転記して残しておくことにした。
以下の文章は私が2017年7月23日 Facebook投稿した文章です。

この文章は私なりに考えた「サラリーマン社会と通貨の関係性」
---------------------------------------------------------------------------------greenz.jpの「コミュニティ経済と地域通貨クラス第5期」に通った私。
現在開催中の第6期にブロックチェーン授業が入ったので、その授業だけ行かせていただきました♪
「デジタル地域通貨とエンパワーメント」
慶應大学SFC研究所 上席所員(村井研究室) 斉藤賢爾さん

斉藤先生、サイコーに面白い!

「メディアはメッセージ」のマーシャル・マクルーハンの理論を使いながら、通貨のこれからについて自論を展開してくださったのですが、「これからは物々交換へ以降し、その後は通貨がなくなる」と。
この論理を聞く中で、生活に必要なもの全てをお金で手に入れている、私のような都会に住む独り身のサラリーマンは最もコミュニティとの接点がなく、お金が無くなったら生きていけなくなる人種であることに気が付きました(^^;
定年退職をしたサラリーマンが独りになると家に閉じ篭っていく社会は何かが狂っていると感じ、自分もその歯車に巻き込まれる可能性に不安を感じていたのですが、今回の斉藤先生の話を聴き、私の中に仮説が生まれました。

【仮説】------------------
グローバル化した通貨は人の信用のやり取りを減らし、人は通貨が信頼のやり取りだという根本的な考えを歴史の中で忘れ去った。
そして、生活を通貨だけに頼る人たちが現れる時代となり、人に頼り/頼られる関係(コミュニティ)を生活の中で構築する必要が無くなり、老いて独りになると通貨が無くなったら生きていけなくなる状況になった。
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少々、この考えに至る経緯について・・・
よく、お金が出来る前は物々交換をしていた・・・という歴史の話がありますが、それを示すような証拠はないそうです。
もともと「信用」で物の交換はされていたと考えられているそうです。
今の「貨幣」も実はとても曖昧なものである・・・そんな指摘を斉藤先生がしていました。

図13 お金は何故使えるのか

[図13]でBさんがAさんに卵を売る時に「貨幣」を受け取るのは、その後、その貨幣が他の誰かとの取引きが出来ると信じているから。
この時のAさんとBさんは知り合いでなくても成り立ちます。
「お金をくれる」信用が成り立って、終わります。・・・相手を知らずに終わります。
だから、貨幣利用はコミュニケーションを伴う必要がない。
生活を支え合うコミュニティも要らない。
でも、子供が出来たり、支える家族が出来たり・・・
生活に眼を向け、どう暮らして行くのかを考えると見えてくる。
貨幣で提供しているモノやコトは限定的であることを。

私の世代は貨幣が人とのコミュニケーションツールであることなんて、考えられない。
貨幣を伴わない信用経済について、生活の中では想像が出来ない。
やり取りをする事に、どんな付加価値が生まれるかを全く知らないから魅力も感じない。
だから地域コミュニティの存在価値も分からない。

信用の氷山モデル

[図15]信用の氷山モデルを示しながら、斉藤先生が言っていたこと。
このモデルは左から右への時間軸もあると考えている、今はビットコイン等の頂点の通貨が出て来た。これからは右側に下って行くだろう。
どうしてか?先生は説明していませんでしたが、それは貨幣の価値が絶対ではない時代がくるからでしょうね。
私がやりたい事・・・生活を図15の頂点にある「法貨」だけに頼らなくなった時、老いて引きこもる事が無くなる世の中になるという仮説の元、貨幣に頼らないやり取りが出来るコミュニティを作ること。。
んーそう言うとかなり突拍子もないので、もっとゆるい感じではあるのですが・・・
取り敢えず、それが今の私の夢です♪

引用:
・『これでわかったビットコイン[生きのこる通貨の条件]』(太郎次郎社エディタス)斉藤賢爾著
・図13、図15
イーアイデム 地元メディア ジモコロ
「ビットコインから物々交換へ」お金の進化が僕らに教えてくれること」より
http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/negishi21

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