見出し画像

おでかけ日記(東京・神楽坂)

「nyaruco 東京ねこさんぽ」という本がある。そこで猫をテーマにした散歩コースがいくつか紹介されているので、今回はその中から神楽坂周辺のコースをたどってみることにする。

まずは赤城神社で御朱印を貰い、続いて善國寺を訪れる。善國寺の住職が御首題を書くのを寒空の中で待っていると、道路の向かい側にある黄色い看板が目に留まる。そこには「FAST OYSTERS」と書かれていた。

「FAST OYSTERS 神楽坂店」は、店長が女性スタッフと談笑しながら料理を作り、こちらに無言で突き出してくる店であった。
しかし生牡蠣の三種盛りも牡蠣のガーリックライスも非常においしかったので、牡蠣が好きで「お待たせしました」が嫌いな人にはおおいにお薦めできる店である。

真ん中の牡蠣がちょうど良い塩味・柔らかさで一番おいしかったのだが、写真上部が切れてしまったので産地はわからない

その後「ねこの郵便局というなまえのお店」という雑貨屋の前まで行ったのだが、店のあまりの狭さにたじろいでしまう。入ったが最後、店主と1メートルくらいの距離で何分も過ごさなくてはいけない。
そうこうするうちに、4人の若者がやって来て店をひやかそうとしたが、一列になっても先頭の2人しか入れず、10秒後にバックして去っていった。私は見るべきものは見たと思い、その場を後にした。

次に訪れたのも「ふくねこ堂」という、やはり雑貨屋である。
店内に入ると、店主はなんとなくこちらを警戒しているようであった。店主の語るところによれば、店の看板猫の写真を撮るためだけにやって来て、何も買わずに帰っていくやくざ者がいるのだという。
自分はそのような犯罪者ではなく、御朱印帳を入れるためのポーチを探しているのだと説明すると、様々なポーチや巾着を見せてくれる。この店は猫をモチーフにした商品を揃えているのが特徴なわけだが、そういう商品は生地がぶ厚いものが多く、取り回しが不便そうなので、結局着物の余り布で作ったという和柄の巾着を買ってしまった。

帰り際に、せっかくなので看板猫の写真を撮らせてもらう。このあと訪れた和菓子屋の「梅花亭」でも猫モチーフのお菓子は買わなかったので、この散歩コースで触れた猫的なものはこれだけであった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?