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自分だけの旅

もう3ヶ月も前になりますが、4年ぶりに京都と奈良へ行ってきました。
住んでいる東京から2時間以上かかる移動の旅は本当に久しぶりだったので、移動時間もあっという間に感じました。

20代までは旅行となると、行きたいお店や観光地をピックアップしてなるべくたくさん行く、予定を詰め込むような旅のしかたをしていました。少し長くヨーロッパを旅行した時も、3週間の間に4カ国も周るような結構タイトなスケジュールを組んだり…

観光名所をたくさん巡る旅も楽しかったけれど、今は「ゆとり」を持てるようになったなと思います。観光名所に行かなくても、ガイドブックを持たなくても、街をふらふら歩いて、素敵なカフェやお店を見つけるような、偶然の出会いを楽しめる余裕ができてから、旅がもっと楽しくなりました。

一人旅だと寂しいから予定を詰めたくなるけれど、ゆとりを持つと時間的にも気持ち的にも隙間ができて、旅先で見たもの感じたもの食べたものをじっくりと味わえる。ただの旅行者から一歩前進したように街に溶け込めるような気がします。

ホテルも帰って寝るだけの場所という位置付けだったけれど、旅の疲れを癒して非日常を味わえる場所に。今回泊まった「丸福楼」というホテルは、元はトランプや花札を作っていた任天堂の本社ビルで、レトロとモダンが合わさったとても居心地の良い空間でした。

でもどんな居心地のいいホテルでも、自宅に帰るとやっぱり自分の部屋が一番落ち着ける場所だと改めて思います。旅先のホテルでは家事やその他やらなくちゃいけない用事は頭からさっぱり消えて、思いっきりリフレッシュできる。日常に戻った時では、それが活力になって、いつもよりエネルギッシュな自分にちょっと生まれ変わった気分。

非日常と日常の境界線を感じる……。それが旅をすることの意味なのかも。

情報だけを詰め込む旅から、余白のある旅へスタイルが変わったことで、今まで見えなかったものを感じられるようになりました。

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