PCR検査をしぼったのは正解なのか?

「新型コロナウイルスの感染が拡大した2月中旬から3月までに肺炎などの死亡者が東京23区内で200人以上増えた可能性がある。同じ期間に感染確認された死亡数は都全体で計16人。PCR検査で感染を確認されていないケースが潜み、把握漏れの恐れがある。こうした「超過死亡」の分析に必要な政府月報の公表は2カ月遅れで、欧米の対応と差が出ている。」

日経の記事です。

これが事実なら問題があります。

超過死亡(普段の死亡数より増えている死亡数)が200人もいるのに、PCR検査をして陽性死亡者は16人とは驚くべき数字です。

普段に比べて死亡者が急に増加するには

1.致死的感染症蔓延

2.医療崩壊

3.自然災害や飛行機事故など

が考えられます。

2.3.が否定的なので1.という事になります。新型インフルエンザが発生した報告もないことから、この超過死亡のほとんどは新型コロナウィルスによるものと考えるのが一般的と考えます。

もしそうなら大変なことです。

ずっと死亡数は増えてないと言ってPCR検査をしぼって来ました。仮に200人全てが新型コロナウィルス感染だとすると、この時期の感染による実際の死亡者は把握出来た12.5倍も多い計算になります。

これが事実なら対策は完全に失敗したと言わざるを得ません。海外が驚いていたのも当然ですね。12.5分の1しか報告されてないのですから。

東京の対策は大阪に比べて問題があることを言って来ましたが、こんなにひどいとは思いませんでした。

このままなら次や次の次の波で東京はパニックになるでしょう。



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