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悪材料ばかりが重なって迎える9月13日は、韓国にとって暗黒の月曜日になるのか?

2日連続で韓国の株安、ウォン安の話題を取り上げることになるのだが、この週明けから更に厳しい状況となることが予想される為、ここは畳みかけていきたい。
まず外資の韓国売りについて、具体的な数字を取り上げながら報道する記事がようやく配信されたので、これから見ていくこととしたい。
WoWKoreaの記事になるが、さすがに事態の深刻さがわかったのか、ここでは愛国心を煽るような文言も添付せず、淡々と伝えている様子が印象的だ。


外国人の株式資金、8月は44億ドルの純流出=韓国
9/11(土) 6:06配信 WoW!Korea
韓国銀行(韓銀)が10日に発表した「国際金融、外国為替市場の動向」によると、8月は韓国の株式市場で外国人投資家の資金が44億5000万ドルの純流出となった。8月末のウォン相場(1159.5ウォン)で計算すれば、約5兆1600億ウォン(約4890億円)を売ったことになる。30億6000万ドル(約3363億円)売った7月に比べると、純流出の規模が拡大した。
韓銀は外国人の株式資金動向について、「コロナ禍による影響や半導体業況の不振などを懸念し、純流出規模が大きくなったようだ」と説明した。
一方、外国人の債券投資資金は15億6000万ドル(約1714億円)純流入した。8か月連続の純流入だが、純流入規模が7月の55億7000万ドル(約6122億円)から1か月で急減した。
これによって、株式と債券を合わせた全体での外国人証券投資資金は、28億8000万(約3165億円)ドルの純流出となった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/da6fb663409d4c43ff937792c48320938582ee98


外資が韓国株を売りさばき続けており、8月だけで44億ドルが韓国から「消えた」という書き方でそれを伝えている。7月にも30億ドル分が韓国から離れていった後だけに、流出の規模が拡大して迎える9月は、更に大きな数字になることを臭わせている。WoWKoreaもこれにはパニック状態になっているようで、何か楽観的な言葉を加えて記事を締めることさえできなかったようだ。

昨日の記事の最後に、今年の年末が米韓為替スワップの返済期限だ、という話を書いておいたのだが、今の韓国がまさにあのスワップを締結した時期の動きに重なる、という指摘がされ始めている。
当時、600億ドルを韓国が手にしたことで一瞬為替、株価が立ち直りを見せたのだが、逆に韓国が動かせる外貨はその600億ドル「しか」ないという視点が投資家筋に出来上がり、すぐに韓国売りが再開されることとなった。
そこで韓国政府がとった政策が、株の空売りを禁止するというものだった。
2020年3月配信の過去記事をご覧いただきたい。


600億ドルじゃ韓国売りは止まらず!焦る文在寅が外資の空売りに厳罰と言い始めるwようこそジンバブエへw
https://note.com/momo19992000/n/n47d5adcbb98d


結果として、空売り禁止は今年5月まで継続され、その間韓国の株式市場は高止まりの状況となっていた。現物での取引しかできないので、買った株の価格が上がった所で売る、の形でしか利益を得ることができなかったのだから、こうなって当然だった。
空売りとは、株価が下がると予想した銘柄を借りる形にし、下がったところで戻す取引を指す。例えば1株100円で借りたものが返す時には値下がりしで1株80円になっていると、100円返すべきところが80円で済んだから20円が浮く、という計算になる。当時、韓国政府は株価が下がっても利益が出る道を封じ、それで株価が暴落することを防いだ、というわけだ。

もちろん、空売り禁止は非常手段で、韓国政府としてもまさかそれを1年2か月も継続しなければならなくなる、とまでは考えていなかったはずだ。それよりも前に新型コロナウイルス禍は収束し、韓国経済は復興している、という読みがあったものが、実際は更に事態が悪化して、スワップを締結した時かそれよりもひどい状況になっていた、だからまた韓国売りが始まってしまった、と見るべき流れだったのだろう。

何にせよ、高止まりとなっていた韓国株式を買い支えていたのは韓国の個人投資家で、外資が売った株を嬉々として買い集めた結果、サムスンやSK、現代などの「国民株」は高値を維持してきた。これ、言い方を変えれば本来は1株70円のものを韓国の個人投資家たちが30円を上乗せして100円にしているものを、外資が持っていたその株を売り抜けている、そういう形でもある。つまり、わざわざ韓国国民が外資へ30円をプレゼントし続けている、というわけだ。
悲惨なのは、彼らがそのおまけを借金までして付けてやっていることなのだな。

今、韓国株を売りまくっている外資は、マジで笑いが止まらないのではないだろうかね?

そして、売り抜けに成功した外資が次に始めるのは、ウォンをドルへ両替することだ。韓国株はウォンにしかならないし、そもそも韓国から撤収すると決めた後に韓国でしか使えないウォンを持っていても意味がない。
だから、こういう現象も起きるということだ。

2021年9月12日が始まったところでドルウォン為替は1170.38となっている。これは、昨日の記事よりも更にウォン安が進んでいる状態だ。チャートでは瞬間的に戻しているように見えるが、逆に韓国銀行が必死にウォンを買い支えていながら、それでもウォン売りの流れを止められないという言い方もできる状況でもある。
なので、ウォンは1200.00のレッドラインを超えていくのではないか?という声もネット民からは出ているようだが、情けないことにこの件を伝える韓国メディアの記事はまだ現れていない。「我らが」中央日報に至っては、外資の韓国株売り激化からスルーしている有様で、愛国心が崩壊しきって現実から目を背けるのが精いっぱい?なのかもしれない。
だが悲しいかな、それほどの非常事態が、今まさにドルウォン為替市場で起きている、ということなのだ。

更に、悪材料は重なる。
今度は韓国の家計負債の件だ。これも大変なことになっている。
ハンギョレの記事になる。


韓国銀行「韓国の家計債務の増加スピード、43カ国中3位」
9/10(金) 8:39配信 ハンギョレ新聞
「急激な上昇に金融不均衡の危険性高まる」 基準金利引き上げの効果は大きい」と強調
韓国の最近の家計債務の割合の増加スピードが、主要43カ国の中で3番目に速いことが分かった。中央銀行の韓国銀行(韓銀)は、基準金利の引き上げが経済成長に及ぼす否定的な影響より、金融不均衡を緩和する肯定的な効果が大きいという点を強調した。
9日、韓銀が国会に提出した通貨信用政策報告書によると、韓国の国内総生産(GDP)に対する家計債務の割合は今年第1四半期基準で105%で、国際決済銀行(BIS)の調査対象43カ国(昨年第4四半期基準)のうち6番目に高かった。韓国より家計債務の割合が高い国は、スイス(132.7%)、オーストラリア(123.5%)、ノルウェー(114.9%)、カナダ(112.2%)、デンマーク(111.9%)だけだ。 韓国を除いた42カ国の家計債務の割合の平均値は61.1%。特に、家計債務の増加スピードは主要国の中で3番目に速かった。韓国の家計債務の割合は、2018年第4四半期に比べ13.2ポイントも上昇し、香港(18.5ポイント)、ノルウェー(15.3ポイント)に次いで上昇幅が大きかった。不動産など資産市場の過熱による家計債務の急増で、金融不均衡の危険性が高まっている。債務の大幅な増加を伴う資産価格の過度な上昇は、金融市場の不安や実体経済の萎縮につながりかねない。韓銀は家計債務の割合が1%上昇すれば、金融危機の発生確率は1~3%高まると推定した。
韓銀は、基準金利の引き上げが経済成長を弱める要因であることは事実だが、このような金融不均衡を緩和し、経済安定に貢献する効果の方が大きいと分析した。過去の事例を分析すると、基準金利を0.25ポイント引き上げると、1年目の経済成長率は0.1ポイント、物価上昇率は0.04ポイントほど下がった。家計債務の増加率と住宅価格の上昇率はそれぞれ0.4ポイントと0.25ポント低下した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/631bad27e13e1c80952bba96e3b44e43ca4daf16


韓国の家計負債が急速に増加しているが、BISの調査対象43カ国の中で3位だったという。家計負債の割合を見ても世界ワースト6位という状況だそうだ。韓国経済がいかに危機的な状況に置かれているかが、こんなランキングでまた明らかにされてしまったというわけだ。

ちなみに、韓国よりも上だったのは香港とノルウェーなのだが、香港は1国2制度が終焉したことで、現在共産国家側への摺り合わせが進められている最中だ。なので借金しなければ飯が食えない状況であろうし、ノルウェーはEUに加盟していない為に経済圏から弾き出された格好となっていることから、コロナによる経済不振の影響をモロに被っている状況にある。ユーロも採用していないので、自国通貨の弱さから物価高に見舞われてもいる為、やはり借金での立ち回りは不可欠という惨状のようだ。
で、韓国はなぜ3位になっているのか?と言えば、株を買い、不動産に投資をし、で一発逆転を狙う為の借金がかさんだ結果なのだ。いやぁ、異常だよね、どう見ても。

もう一つ、こういうネタもある。
朝鮮日報の記事になる。


韓国政府の税収55兆ウォン増、債務は初の900兆ウォン超え
9/10(金) 7:34配信 朝鮮日報日本語版
韓国政府の今年1-7月の税収はプラスになったが、歳出が急速に増えた関係で、政府財政は20兆7000億ウォン(約1兆9400億円)の赤字となり、政府債務は初めて900兆ウォンの大台を超えた。
韓国企画財政部が発表した「月間財政動向9月号」によると、今年1-7月の税収は223兆7000億ウォンで、前年同期(168兆5000億ウォン)に比べ32.8%(55兆2000億ウォン)増えた。また、7月の税収は41兆9000億ウォンで、前年同月に比べ17.7%(6兆3000億ウォン)増えた。
企画財政部は「昨年下半期以降の景気回復で法人税、付加価値税などの税収が増え、不動産・株式市場の好調で譲渡所得税、証券取引税なども伸びた」と指摘した。
過料など税外収入、国民年金の運用益など基金収入を合わせた1-7月の歳入は356兆9000億ウォンで、前年同期を27.3%(76兆5000億ウォン)上回った。また、歳出は377兆6000億ウォンで、前年同期(356兆ウォン)に比べ、6.1%(21兆6000億ウォン)増えた。歳出規模が大きく、統合財政収支は20兆7000億ウォンの赤字を記録した。予算の早期執行による影響で通常下半期には歳出が上半期よりも減り、赤字幅も縮小する。しかし、今年は7月初めから新型コロナウイルスの流行第4波が本格化し、景気回復が遅れていることから、税収の好調はこれ以上続かない可能性がある。
財政赤字で政府債務は6月時点の898兆1000億ウォンから7月には914兆2000億ウォンに増え、初めて900兆ウォンを突破した。企画財政部の国家財政運用計画によると、政府債務は今年末に965兆3000億ウォンに増え、来年末には1068兆3000億ウォンに達し、1000兆ウォンを大きく上回る見通しだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/41e2f58cc1f4bde71842ae21ef4e4d061aec0dec


韓国政府は税収の伸びよりも支出の方が多い、つまり財政赤字に転落しているということだ。
もちろん、今はどの国もコロナで財政が苦しい状態にあるので、韓国だけが地獄の収支というわけではない。問題は、ウォンが弱い韓国はこうした情報が流れる度にウォン売りが加速する点だ。そこがアメリカのドルや日本の円との違いで、市場からの信頼の差が有事の際には如実に顔を出す。

ハンギョレや朝鮮日報はそこまでわかって記事にしたわけではないだろうか、こういった話を見ただけで、外部の人間は韓国から更に資金や資産を引き上げようと考えるに決まっている。というか、ここまでひどい事態にあって、誰が韓国を買うというのか?

なので2021年9月13日は、韓国にとってブラックマンデーになるのかもしれない。

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