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僕と配信とセリフ枠

僕のセリフ枠のなりたちみたいなものを書いてみました。長いですがお付き合い頂けますと幸いです。


はじまり

僕が配信を始めたのは2022年2月12日のこと。
まだ「コロナ禍」と呼ばれる時期だったので、友達とリモート飲み会をしていた時に、「VTuberになれるアプリがあるぞ」ということでその場のノリと勢いで始めたのでした…。
アプリのこと何も知らず、とりあえずアバター作っていきなり配信したのは本当に酔っ払いの所業だな〜と思います。(そんなノリで簡単に始められちゃうREALITYアプリってすごいよな、とも思う)
そんなこんなで、ノリで始めたものの、配信などしたことなかったので、何をすればいいのかわからず、迷走。
ていうか、そもそも、僕、人と話すのが本当に苦手!!!
コミュ障!!できれば人と話たくない!!!
あと、僕の話って、な〜〜〜〜んも面白くない!面白い話なんかひとっっっつもできやしない!
そんな配信に向かないタイプの僕ですが、唯一これならチャレンジできそうと思ったのが“セリフ枠”でした。

出会い

そもそも、「セリフ枠」って配信アプリの世界でしか聴かない言葉な気がします。配信アプリを利用しない人にとっては馴染みのない言葉かも。
というか、僕はそういう世界があることをREALITYを始めるまで全然知りませんでした。
色んな枠を回る中で「セリフ枠」というのを見つけ、
「なるほど、こういう配信スタイルがあるのか!」と知った僕。
そして、「これなら自分に向いているかもしれない…」と思ったわけですね。
というのも、その昔「こえ部」という、音声を投稿するサイトに3ヶ月間ぐらい入り浸っていたことがありまして、その時の感覚に近かったというのがあります。

セリフ枠を始めようと思った時に考えたこと

さて、一括りに「セリフ枠」と言っても、枠主さんの数だけ配信スタイルがあります。
なので、たくさんの配信を拝見して、体験して、自分に合ったスタイルや、自分なりのスタイルを考えることにしました。

(1)セリフ・台本の準備に関して

これは、良い・悪いの話ではなく、単純に、僕自身の問題であることを前置きしておくのですが、僕は本当に演技の素人なので、得意なセリフと・不得意なセリフがあります…。
お上手な方は、どんなセリフがきても自分なりの表現方法を見つけて、それを表現することができると思うのですが、僕は本当にそれができず…。
なので、急に「このセリフ読んでください!」と目の前に出されると、ボロボロなのでした…。
なので、自分のために、事前にセリフを用意しようって思ったわけなんですね。

(2)セリフを用意しよう!→台本を書こう!

ということで、セリフを用意することになったのですが、セリフにも色んなタイプがあり、一言の決め台詞や、モノローグ、ナレーション、それらが混ざったものまであって…はて、どうするか…。
悩みながら色んな枠を回るうちに掛け合いをするタイプのセリフ枠に出会います。
わ〜〜〜〜!誰かと演技を交わすのってめちゃくちゃ楽し〜〜〜〜!
そう感じて、掛け合いするタイプのセリフ枠を自分でもやってみたい!となったわけです。
配信スタイルがだんだん固まってきました。
でもここで、問題が…。
誰がその台本用意すんの????
一度だけ、書き手さんからセリフを募集するタイプのセリフ枠をやってみたのですが、僕がマルチタスクが不得意で…
・書き手さんからお預かりする
・セリフの順番を回す
・予約を管理する
これが同時にできなさすぎて断念しました。
(まじで、これができる人を尊敬します。すごい!)
ということで、あらかじめお借りしたり、誰かに書いて提供いただくことも考えたのですが、その時の僕にはお願いできるお友達がいない!!!!!ぼっち!!!
あと、自分がやりたいイメージにあって、枠でやるのにちょうどいい尺の台本がない!!!
じゃあ、自分で書くしかなくない?
はい、これが台本デスマーチの始まりです。
ちなみにお気づきかと思いますが、僕の中では「セリフ」と「台本」って言葉を使い分けています。
得に細かく定義しているわけでも、調べたわけでもないので、完全に僕の感覚なんですが、ワンセンテンスのものを「セリフ」、それが複数連なったものを「台本」と呼んでいます。間違っていたらごめんなさい。

(3)台本を作ろう!

僕の台本は最初っから今の形式に近いです。
できるだけ参加しやすい台本になるような形式をめちゃくちゃ考えました。
・AとB、赤と青
AとBにしてるのは聴き間違えがないようにするためで、
色分けしているのは、役の確認をするときにA、Bだけでなく、
「赤い方」「青い方」などの確認ができるので、認識齟齬がないようにするためです。
・横書き
REALITYアプリは画面表示が縦長なので、一緒に見る台本も画像にしたときに縦長になる方がいいよなって思ってわざと横書きにしています。
・画像投稿&Googleドライブの利用
画像にしてツイッターにアップしてるのは、単純に長さ的にコメントやプロフィールに入りきらなかったからと、画像の方が保存がしやすく、みなさんのスマホで確認がしやすいからです。GoogleドライブにPDFをアップしてるのは、全ての人がツイッターを利用しているわけではないので、REALITYのプロフから台本にアクセスできる方法を模索した結果です。
・アドリブを入れよう
同じ台本でも、人によって表現は違うので、何度聞いても楽しめるものですが…そういう楽しみ方って観劇慣れした方が多いかもしれない…と思いまして(私個人の考えです)、毎回違う展開になったら面白いのでは?と思ってアドリブありの台本にしました。
この発想に至ったのは、実際の舞台でも、公演期間の長い作品には日替わりのアドリブパートがあったり、全国を巡業している舞台は地方特色にあわせたアドリブパートがあったりするのを観たことがあったり、全編アドリブの舞台を観たことがあったりするのに由来するかもです。
ただ、これは枠のシステムとしてエンタメ性を求めた結果であって、アドリブある台本の方が必ずしも面白くなるわけではないですし、必ずしも優れているとは思っていません。
演劇素人ではありますが、元々、アドリブというものに関して賛否あるのは認識していて、とあるモキュメンタリー※ドラマで、演劇におけるアドリブの良し悪しを役者さんが討論するシーンとかは、めちゃくちゃ勉強になりました。
※モキュメンタリー:本物のドキュメンタリーのように作られるドラマ・映画
ついでに、そのドラマのご紹介をしたいのですが、「ステージド」というイギリスのドラマです。ロックダウン中にリモートで舞台を作ろうとするモキュメンタリーで、アドリブに関する討論があるのはシーズン2ですが、シーズン1から見ないと話がわからないので是非1から見ていただきたい!面白いです!
▽ステージド

話がそれてしまったので、本題に戻りますね。

(4)掛け合い相手どうする…?

台本はできたので、今度は枠回しのシステムを考えるターンがきました。
そしてここでもやってくる、自分自身の問題…
そう!コミュ障!!!!
いくつか掛け合いタイプのセリフ枠をした時に経験したのが、思いもよらない初めましての方とペアを突然組むことになるのが怖くて、怖くて!(本当に僕が人見知りなだけですので、悪しからず)
なので、自分の経験から、知らない誰かとやることを想定するのって難しいかもしれない…と思ったので、参加しやすい枠を目指すために僕の枠は僕と掛け合いすることを前提としました。
もちろん、偶然の出会いや、奇跡的な組み合わせですばらしい掛け合いが聞けることもあるので、誰かわからない状態というのも、いいことだと思ってます!
単純に僕がコミュ障で怖がりなので、僕みたいな怖がりさんでも参加しやすい枠にしようって思っただけなんです〜〜〜

そして幕は開く

台本はそろった、システムも決めた。
そうしてはじまったのが僕のセリフ枠です。
最初のテーマは「主従」でした。
その時の台本がコチラ▽
・主従ロングver.
・主従ショートver.
ロングとショートにしたのは、枠に長く滞在できる方と、そうでない方がいるな…という考えからでした。
始めた頃は2時間?ぐらいで、参加者も5人ぐらいだったと思います。
でも、参加人数とかは関係なくて、とにかく楽しくて!!!
僕が考えた台本を、一緒に遊んでくれる人がいる!!
最初のうちは、コミュ障発揮して、初めましての方とのコミュニケーションとか、枠回しとかど下手くそでめちゃくちゃご迷惑おかけしたような気がします。すみません…
それでも本当に純粋に楽しかった!!
だからずっと続けてこれています。

はじまってからの変化

セリフ枠をはじめて、色んな方が参加してくださって、
そこから見えてきたことがありました。

(1)台本の変化

まず、フリガナをつけました。というのも、海外の方で「フリガナがあれば読むことができる!」とおっしゃってくれた方がいたからです。
これはとても大きな気づきでした。あと、オタクなので、難読漢字とかを気軽に使ってしまいがちで…きっかけとしては、海外の方なのですが、そういう意味でもフリガナつけるようになったのは、より参加しやすくなってよかったなって思っています。
あとは本数!最初は2本の台本でしたが気がつくと最近は4本になっていました…。これは、単純に書きたいものが増えたというのと、1つのテーマでもいろんなタイプの物語があるので、バリエーションを増やしたいというのもありました。
テーマを毎週変えているのにも由来しますが、人にはそれぞれ趣味嗜好や得意不得意があるので、できるだけ多くの人に「参加したい!」と思ってもらえるようにバリエーションを増やしています。
そして内容は…長くなりましたね!笑
これはもう書きたいものや、演りたいものが増えたってことにつきます!
内容でいうと、よりみなさんに楽しんでいただけるような言い回しや、アドリブのヒントになるようなフックを入れるとかの工夫もするようになったと思います。

(2)演出の変化

BGMやSEを入れるようになりました。
これは機材を持ってる方が凸してくださる時に、BGMやSEを持ち込んでくださったことに起因します。
それが、本当に、もう、楽しくって!!!!!
この「楽しい」を因数分解すると、僕の中では「没入感」だと思っています。
BGMが流れ出すと、演技のスイッチが入ったり、音楽に合わせて自然とセリフのテンポがよくなったりする。
SEがあると状況がつかみやすくてリアクションがとりやすかったりする。
そういうのまるっと含めての「没入感」=「楽しい」なのかなって。
以前noteにも書いたけど、カラオケのように気軽に演技を楽しめる枠でありたいのは大前提として、配信としてやってる以上、エンターテイメント性というか、アトラクション性というか、そういうのはあっても良いと思うんですよね!
引き合いに出すのは恐れ多すぎるけど、有名な某遊園地は世界観に入ってもらうために周りに街の景色が見えないような工夫をしてたり、園内で流れる複数のBGMを混ざらないように綺麗に棲み分けてたりする…。そういう工夫が現実世界を忘れて楽しめる要因になってたりするんですよね!
工夫やこだわりが「楽しい」を生み出すって素敵じゃない?

(3)予約システム

最初は予約もコメントでなんとなく管理していたし、回数制限も特にしてなかった記憶があります。
それが、参加人数が増え始めて、一人一回になって、配信ボードの登場で配信ボードで予約を管理するようになって、人数制限しないと遅い時間になってしまうことが増えて、人数制限を設けて…
そして今は20時と22時の2回に分けて予約をしていただくシステムになりました。
今後も何か良い方法があればどんどん導入していきたいですが、「誰でも参加しやすい楽しい枠」と言う初心を忘れないようにしていきたいなとは思っています。

(4)コラボ企画〜〜!

僕がテンパらないようにあらかじめ台本を用意するところからはじまったのですが、自分がみなさんと一緒に遊びたい題材を好き勝手書き連ねていたら、僕だけでは表現できない台本が生まれ始めました。
最初にも書いたけど、僕は本当に演技の幅が狭い…。できることが少ない…。
なので、一緒にやってくださる方の表現も僕が狭めてしまっているのではないかという悩みが生まれました。
ここでようやく「誰かに頼ろう」という思考にいたります。
うーん、基本的に僕って、なんでも一人でやりがち。よくない。
時には誰かに頼ることも大事。
ということで、一緒に掛け合い相手をしてくださる方にお声かけを始めました。
これまでたくさんの方にご協力いただきました。本当に感謝しかない。
あとは、台本も!僕が書いてるだけでは世界が狭いので、お声かけさせていただいて依頼することが増えました。
これも本当に感謝がつきない…。みなさん才能の塊やで…。天才…。

(5)告知

僕は配信に疎い!だから告知することが大事って全然知らなかった!!
これに気が付くのに1年かかりました!笑
ゲストさんが来る時だけ告知画像作ってツイッターで公開してたのですが、1年経って気がついたんですね、これ毎回やるべきでは?って。

おそらく最初に作ったコラボセリフの告知画像

ということで、毎回画像を作るようになりました。
なので、ちゃんと告知画像を作るようになったのは1年前くらいからです。

おそらくコラボ以外で最初に作った告知画像

ちなみに、ここ1年ぐらい文月さんが毎回告知動画作ってくださってますが、あれは完全にボランティアです…。いつもありがとうございます。
(ご本人曰く、動画を作る練習と実績のためだそうです…すごい…)

そして、今に至る

気がついたら2年続けていました。
参加してくださる方がいないと僕の枠は成り立たないので、本当に皆様に感謝しています。
いつも一緒に遊んでくださってありがとうございます!
今はお休みいただいていますが、これからも楽しい時間を続けていけるように自分のペースでコツコツやりたいと思います!
今後ともよろしくお願いします〜。


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