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急展開

あれからどれくらい過ぎたかは忘れましたが、約一月ぐらいしてからでしょうか??
息子さんから電話がなります。
「家に来ていただけませんか??」
「ハイお伺いいたします」
で電話を切ったもののまたまたトラブル発生か??
恐る恐る家を訪ねます。
今日はこの前とは雰囲気が何か違うと感じました。
皆さん穏やかな雰囲気で家の中の空気が温かく感じます。
もしやと思いながらも気が抜けません。
「話を聞いてもらえますか?」
と息子さんが言われます。
「この前はどうもすみませんでした」
「もみの木にしていただいて良かったです」
この前の険悪な空気とはうって変わって穏やかです。
何かあったのか急変ぶりに驚きましたがそこはぐっと我慢して
「ありがとうございます」
何故ここまで変わったのかはまだ理解できません。
ただ言えるのはこの前の修羅場からは想像も出来ない天と地ほど差がある事です。
週に何度か介護のヘルパーさんが来られます。
もみの木の空間に初めて来られてときにもみの木の香りと空気のキレイさに驚かれて
「先生いい部屋を造ってもらって幸せっですね!!」
もみの木の理解者が現れたんです。
先生はこんな部屋はいらないと言われてらしいんですが、
「こんな空間は無いですよ。素晴らしい部屋で幸せですね。こんな部屋造ってもらって幸せですね!!」
氷が解け始めた瞬間です。
介護に行く家は人の生活臭や尿の臭いがするのにこの部屋では全くしないしするのはもみの木の香りだけです。
他にもご近所の方が来られていい部屋を造ってもらいましたね。
と言われるとの事。
それから今までもみの木の部屋で生活してきてよく眠れるのと、御飯がおいしくて食用が出てきたとの事でした。
だんだんともみの木の良さを自分自身でも体感して感じ始められたんでしょう。表情も穏やかです。
家族全員が和んだ中で会話にも花が咲きます。
ホッとした瞬間です。
もみの木でなかったらこんな事にはなっていなかったのだろうと自分の心の中でつぶやきました。
「今は寒いので今度は暖かくなってから母屋のリフォームをお願いいたします。」
「ハイこちらこそよろしくお願い致します」
大きく流れが変わりました。
この時から家を訪ねるごとに新しい発見を話されます。
タオルや洗濯したものがもみの木の部屋に干すと乾くという話や空気がキレイ話など自分の祖母が工事中に亡くなったのを知られて自分も早くも迎えが来てほしいと言われていたのが元気になられてもっと長生きしないとと言われ始めました。
気持ちが元気になると体も元気になることを知ったし、もみの木が人を幸せにすることを知りました。
経験できない事をものすごい短時間で経験したことになります。それを乗り越えられたのもすべてもみの木の力だと確信しました。
もみの木でなかったらと考えると、、、、
もみの木に全てをかける決意をした瞬間です。

つづく


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