ねずみの嫁入り（８）お宮参り

産着うぶぎ姿の赤ちゃんねずみを抱いた母ねずみがお宮参りをしています。禰宜ねぎねずみが太鼓と大拍子だいびょうしを叩くなか、大麻おおぬさを手にしたねずみが「猫の災難 逃れるように守り給え」と祈祷します。ねずみたちが信心するのは大黒天です（ねずみは大黒天の使いとされています）。
前回のお話はこちら ⇒「出産・産湯」

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出典：国立国会図書館デジタルコレクション『鼠よめ入 2巻』

太鼓と大拍子を叩く禰宜ねずみ

大麻（おおぬさ）を手に祈祷するねずみ

ねこの　さいなん　のがれる
やうに　まもり給へ
（猫の災難　逃れるように　守り給え）

産着姿の赤ちゃんねずみと母ねずみ

なむ　大こく天神
（南無　大黒天神）

孫の息災を祈る姑ねずみ

そくさいに　おまもり　くださりませ
（息災にお守り下さりませ）

ざい●ん　氏神　大こく●

太刀を持って控えるねずみ

【完】

筆者注　●は解読できなかった文字、□は欠字を意味しています。
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