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意味怖#12 「ベッドの下」

「おーい、来たよー」
「おっ、じゃあこっち座って座って」
「Cはまだ来ないか?」
「うん、まだみたい」
その時、インターホンが鳴った。
Aが見てみると、どうやらCのようだった。
「あ、Cじゃん」
「入っていい?」
「どーぞ」
「うわーwお前掃除してないだろ?」
「なんで分かったんだよw」
「キッチンホコリだらけだからw 掃除しろよーw」
「ごめんってww」
「まぁそんな事より、なんか話そーぜ」
「どうする?怖い話でもする?」
「え、俺怖いの苦手なんだけど」
Cは嫌がるが、Bは怖い話を話し始める。

B「ある女子学生2人がお泊まり会をしていたんだ。夜、寝る時には泊まりに来たFは布団を敷いて、Nはいつも通りベッドの上で就寝。
でもな、数分経った後にFが目を覚まして『N、起きてる?』って声かけしたんだ。Nは寝てたけどその声で目を覚まして、寝ぼけつつ返事を返す。
『ねぇ、急になんか食べたくなっちゃって…コンビニ行かない?連れてってよ〜ここ来たの久しぶりだから道忘れちゃった』
『冷蔵庫に今川焼きあるよ?』
『いや、あの…コンビニおにぎりの気分だから…お願い、行こうよ行こうよ』
『我慢してよ、眠いよぉ…』
『お願いだってば、ねぇ〜!!奢るから!頼む!一生のお願い!』
『そんなに言うなら…仕方ないなァ……』
Fの必死のコンビニおにぎり推しに負け、Nはコンビニまで行くことになった。
外に出るとFは右に曲がり、真っ直ぐに走り出す。
『そっち逆方向だよ、コンビニ左だよ』
『違う…』
『え?』
『来て!!』
『どこに行くの?』
『交番!!道忘れたのは嘘!とにかく来て!』
『な、なんで!?交番って……』
『あのね、ベッドの下に男がいたの…包丁持った男が…』」
「こ、こえーよ…やめろよこんな夜中に」
「たはは!俺、全然怖くねー」
「ちょっとさぁ、ベッドの下見てみる?」
「うぇ?」
「包丁持った男がほんとにいたりしてなー」
「そ、そんな事言われたら怖くなるって…おい…」
3人はベッドの下を覗いたが、男どころかホコリひとつ無く綺麗だ。
「なーんだ!やっぱいねーじゃねぇかw」
「あはははははwww」



【解説】
序盤にCとAはAが家の掃除をしていない発言をしていたが、ベッドの下を覗いた時にはホコリ1つ無いと言う。
もしかしたらベッドの下には誰かが潜んでいるのではないか?


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