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「私はこれからもあなたに暴力をします」

本日が最後の「実際に台本にされた言葉たち」!野花紅葉です。

「何が誠実さか」ということは、誠実であろうとする人ほど頭の中に置いているものだと思っていて、しかしそれは問い続けているかどうかとは別の話。当たり前のこと言っちゃったけど。

わたしは、誠実でありたいと考えているし、より正確に言えば誠実であると認めてもらいたいと考えているのだけど、例えば「努めて冷静で論理的であること」を誠実と捉える人がいる一方で、「感情的だがどこまでも素直であること」を誠実と捉える人もいるわけですよね。これはね、わたし、もうどうにもならんことだと思うのです。だって、人が感じることを制限するのは不可能だし、そんなとこに正しさはないから。

「誠実」という言葉の定義に絶対的な正解がないからこそ、わたしが取れると考える「誠実な態度」は、ふたつ。ひとつは、その正解のなさや難しさや複雑さを認めて「誠実であるとはどういうことか」を考え続けるということ。もうひとつは、思考の果てに(前提)決めた態度に対して確実に、「誠実」に、向き合い続けることです。

「私はこれからもあなたに暴力をします」

この言葉(セリフ)についての記事でなんでこんな話を、と思っているかもしれませんが、こういうことを言う人が必ずしも「誠実ではない」と断ずることができないということこそが、「誠実である」ということの難しさなのだと思うのです。

誠実であることを放棄することは、自分の信念としても、例えば今回の公演に関して言えば立場としても、最もあり得ないことです。これまでもそしてこれからも、そう信じてもらえるように考え続け、向き合い続けるつもりです。

開演まであと2日となりました。あなたに劇場でお会いできることを本当に、本当に願っていますし、胸を張ってお会いできる自分で在れるように過ごします。

また明日!

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