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ハイスピードエトワール 全EPを見終わった個人的な見解と感想ポイズン:version

 始めまして紅葉紅葉(もみじこうよう)です。ハイスピードエトワールに期待し過ぎて話が進むごとに悪い意味で裏切られ続けて感想をぶちまけたくて綴っております。 

 ※諸注意として下記の事が前提としての感想になります。

 ・何回も見返してからの感想であること。
 ・レースなどで『リアルなら~』や『リアルは~』と言う事より『アニメとして~』と『ストリーとして~』の感想になります。
 ・それでもハイスピのキャラとマシンが大好き過ぎて本当にハイスピに魅力を感じているからこそ思わず出てしまった感想です。


 

  ぶっちゃけハイスピードエトワールの何処にバレエ要素があったの?

 EP1富士の空の下で……タイムアタックの予選に挑む時にプリマ時代の凛ちゃんの静止画のカットが数枚とBGMとしてくるみ割り人形が流れました。
 EP2デビュー……プリマの置物が倒れている。謎のプリマ「貴女が成れる訳がないじゃない」、舞台袖から舞台に上がっているプリマを眺める描写。
 EP3女王襲来……光莉がぽいストレッチしながらバレエの映像を見てる模様(ターンがバレエぽかった)。ジョギング中の会話にバレエの事は言ってないがプリマ時代のことを指しているのは分かった。シミュレーターの足トントンでリズム取っている描写。スカウトされた時、アラベスクのポージングしている練習風景
 EP4王者到来……なし。凛ちゃん可愛かった。
 EP5耳を澄ませて……なし。レース良かった。凛ちゃん可愛かった。
 EP6バックマーカー……筋トレ時に足がパッセ立ちぽい。
 EP7幸運の女神……なし。ソフィアと凜ちゃん綺麗&可愛かった。
 EP8あなたの走り……TOYOTA2000GTを上手く乗りこなせた時、BGMくるみ割り人形足トントン。オーナーの台詞「元プリマならできるだろう」
 EP9上海ナイトレース
……なし。悠然の優勝は素直に嬉しい。
 EP10最速のその先へ……amiちゃんのアドバイス「クイック」「ターン」
 EP11女王決戦……口遊まれるくるみ割り人形、大きな劇場でスポットライトを浴びるプリマの凛の描写。光莉の台詞「オデットとオディール」白鳥の湖です。
 EP12その先の景色……スポットライトを浴びてフェッテターンするプリマの凛の描写。ゴール時のくるみ割り人形。あの時は見えなかったプリマ描写
 バレエ度★~★★★
 ★★★:EP1、EP2、EP3、EP8、EP11、EP12
(三大バレエのくるみ割り人形と凜のプリマ姿、アラベスクのポージング)
 ★★:EP8(オーナーの台詞)
 ★ :EP3(光莉のストレッチがぽかった。足トントン)EP6(見切れているパッセ立ち)EP10(amiちゃんのアドバイス)

 EP2デビューの謎のプリマの『貴女が成れる訳がないじゃない』は何だったの?

 自分の心を投影したもう一人の凛ちゃんを表してるの? 
 それなら舞台袖から他のプリマを眺める凛ちゃんは必要?
「やだ、嫌だぁ!! デビューでビリ何て嫌だぁ!!!」と視野が狭くなったうえに負けず嫌いである事を表現する事のみに使っているなら勿体ない。
 幾らにでも発展出来る描写なのに今後一切現れない謎のプリマ表現は、自己投影にしろ第三者が言ったにせよ、凄く勿体ないと思いました。
 
今後現れるバレエ描写が凛ちゃんの心を表現しているなら、EP2の自分を蔑むような謎のプリマ表現をどう打ち破って乗り越えたのか一切ないので、凜ちゃんはその場凌ぎの性格をしていて何も考えて無い娘止まりに……。
 仮にEP12その先の景色にて、ゴールした時の凛ちゃんの「あの時は見えなかった」に掛かってるなら、これまでのレースに何度か現れてないので何回も最初から視聴している視聴者か、一挙放送しない限り伝わらないでしょうね。

 プリマである必要性は?くるみ割り人形と〇〇を除くと……

 三大バレエの曲でよくCMなどで使われるくるみ割り人形
 物語の起承転結の起であるEP1とEP2と結であるEP11とEP12を除くとバレエ要素が無いんですよね。つまり、最初と最後以外、元プリマとしての何かを乗り越えた訳ではない。
 EP1で『へぇ~元プリマなんだ』EP2で謎のプリマ「貴女が成れる訳ないじゃない」……何だなにかあるのか『ごくり……』舞台袖の凛……やっぱり何かあるぽいからのEP3以降『はっ?何あいつ?何だったんだ……???』
 
EP11、「一番練習した曲」、大きな劇場でスポットライトを浴びてる、凜ちゃんって実は凄いプリマなの?EP12ゴール時のくるみ割り人形の曲と現れたプリマ達、その先頭にいるプリマが振り返ると他の多くのプリマ達が視界を遮り、一人ぽつんとした凛が眺める描写……プリマとしての夢は叶わなかったけど今度はレーサーとしてトップになれた……いや~良かったな……もう一周……ん? んん?? 「あれ? プリマである必要あった?」
 
アイドルの卵でも声優でも女優でも、ダンサーでもガールズバンドのメンバーでもフィギュアスケートの選手でも何ならオーケストラや幼稚園の先生でも音楽教師でも最悪バレエ好きの〇〇なら何でも良くねってなるよね?
 そう凜堂凛がプリマじゃなければ成らない理由が何処にもないんです。
夢を見るのはなぜ? それが憧れなどから来る成りたい自分があるからです。
 ケガをしてプリマを諦めたけど、後ろ髪を引かれるから時々夢に見るんですから、プリマとしての凛から、レーサーとしての凛へと変わる描写として投影されたプリマ凛ちゃんでも、元プリマ時代の凛でも良いので出すべきだったのではないしょうか?
 EP3のアバンでアホな事を言うくらいなら『時々見るプリマ関連の夢』でも描写すれば良かったのに、そうすれば光莉ちゃんの心配も際立ったのになぁと何度も見るたびに思ってます。

 元プリマより引き籠りだった事の方が物語を動かしている

 EP3女王襲来でクイーンにスカウトされた時に断る際の塞ぎ込む描写、EP4王者到来で善哉を食べている時に職業の話になった時、引き籠りだったことをカミングアウトするのだが、その回想で3話連続で高瀬川監督がスカウトする描写が角度違いで続いてプリマより引き籠りであることに重きを置いて強調していた。
 EP9上海ナイトレースでは光莉が凜は「引き籠っていた時は20時間以上ゲームをしていた」と証言し、それが楽しければシミュレーターにずっと乗れている理由となってnewマシーンを乗りこなせている説明となっている。

 プリマ凜ちゃんはどうだろうか?

 もし凜ちゃんの感情を表現しているのだとしたら?
 EP1では初レースの予選、緊張からくる震えはプリマ時代に舞台の上で踊った経験を呼び起こして楽しかった感情を思い出した事で感情を表現しているのならEP2の謎のプリマの表現が説明付かなくなってしまう。 
 EP2の謎のプリマが凛ちゃんの感情の投影なら、謎のプリマは怒りの表現になり、
凜は黙ってアクセルを踏むか感情を爆発させて叫んでアクセルを踏む表現の選択しになるが、目を開いて「っく!」と言う目のアップの表現が弱くなってしまうので合わなくなってしまう。
 一番しっくりくるのは心つまり精神を表しているのなら、ストーリーの展開として絶好の機会を見逃している事になる。
 それはEP7幸運の女神にて、ソフィアを抜こうと頑張ってクラッシュする時と高瀬川監督の「今シーズンはもう走れないね」などプリマを諦める原因となったケガと結び付けられる場面があるので静止画カットでもケガしたプリマ凛ちゃんを入れたり、踊っている最中にケガをする描写を入れるチャンスがあると考えられますね。
 クラッシュ後に一生懸命にステアリングを必死に動かしている凛ちゃんの時にケガをした時のカットを入れる事は可能だったのかも知れないし、監督達に謝罪してる時にケガをした静止画を入れる事は可能だったのかも知れない。
 結局プリマ凛ちゃんは精神と感情どちらを表現してるのか正直分からなかった。
 精神と感情は似ているが違う。
 精神は心、感情は喜怒哀楽。心は世界で、感情は世界に起こった現象を表す喜怒哀楽のこと。
 そう考えるとプリマ凜ちゃんの存在に納得がいくのですが、心の投影なら過去描写が薄く、何も乗り越えてないままエトワールになった事になります。
 感情の投影なら最高潮の時に豪華絢爛な描写が必要になるが、それは何処か考えるとプリマ凜ちゃんが一人でフェッテターンしている描写になる。

 凜堂凛のプリマとしての立ち位置が不明

 なんでもそうですがピンキリですよね。プリマとしてデビューしたてで若いとしても、ただの群舞(アニメで言う名無しのモブ)ではなく、その群舞の中のリーダー(名前の付いたモブ)かも知れないし、ソロで踊れるような役を任せて貰えていたかも知れないし、または準主役級を任せられるような凄いバレエダンサーだったのかも知れない。
 どの立ち位置だったかで物語に与えられる影響度が変わってきますので、その辺はハッキリして欲しかった。投影云々を除いて考えると最終回だとただの群衆EP11だとソロを任される、EP2だとソロ以上を任されるから、ライバルに言われた事が尾を引いて謎のプリマとして現れたのか?
 個人的な見解:あの時は見えなかったと言っていたので群舞の中でソロを任される実力はあるがダンサーとしての階級はカドリーユ止まりの可能性が高い。僅かな希望としてはEP3の光莉ちゃんが見ていた映像のダンスが過去のプリマ凜ちゃんだとしたら、準主役までやっていた映像の可能性も無きにしも非ず……つまり、階級が不明なのです。
カドリーユプルミエ・ダンス―ル→エトワールの階級で他だともう少し細かいですが、エトワールを除いて二つのうち何方か何ですよね。

  まとめ

 結論:EP1はプリマ時代の過去、EP2は謎のプリマは精神、舞台袖は過去、EP11は過去、EP12は感情を描写していると思われるが、残念ながら中途半端に感じました。
 最初は勢いで納得していたけど、プリマ凜ちゃんの事が分からないので結局はプリマである必要性が分からなかった。
 引き籠っていた事の方が良い仕事しているので差し詰め「ニートだった私がNEXレースのレーサーになってみた」や「ハイスピードニート」でしょうか。何かある度にゲームか気楽な方へ逃げる性格とかよくニート設定だと使われがちな傾向で、プリマであった事は九頭竜オーナー以外は言わないし、光莉ちゃんは気遣って濁してるし……プリマの要素どこよ?ってなりました。

 最後に

 ピュアversionで良い所を沢山書こうとして何度も見返して迷走していたらプリマに疑問を持ち、プリマに焦点を当てたこの感想が生まれました。
 では次回もハイスピードエトワールの感想でお会いしましょう。

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