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なぜ俺たちのシャドウバースはビヨンドするのか。その2~ユーザー数からみるシャドバ~


シャドバはオワコン。
まだシャドバやってんの笑

長年のシャドバユーザーなら一度は聞いたこの言葉。正直耳が痛い。
しかし、実際シャドバは本当にオワコンなのか?
本稿ではシャドバのユーザー数を様々な面から分析していきます。


実際のアクティブユーザーはどの程度か?

過去のインタビューでは、全盛期と言われた2017年にアクティブ100万人という記事があります。しかし現在のユーザー数は定かではありません。諸々の数字から推測してみましょう。

まずX(Twitter)公式アカウントのフォロワー数は約69万人です。
シャドバの最新情報はXから発信されるので、ほとんどのユーザーはフォローしているでしょう。

ユーザーの内訳は様々と思いますが、シャドバの情報を仕入れる=興味があるユーザーは70万人規模といえます。
なお2023年末までで最もインプレッションの多いポストはリュミオールスキン実装のポストであり、これが57万です。

お姉様かわいい

続いては、周年人気投票の数字です。リーダースキンはシャドバで最も注目されるコンテンツですので、実際のユーザー数と相関は高いはず。例年1~3位の票数しか公表されませんが、7周年においては合算14、5万程度でした。ネクロマンサーの数字を参考に4~8位も1万票ほど入っていると仮定し、総数は20万票としましょう。

みんな大好き人気投票

以上よりキャラ投票する程度にシャドバをプレイする層は20万人いることになります。
※ちなみに6周年は1~3位の合算が25万程度であり、7周年は大きく数字が減少しています。これは6周年に100万円キャンペーンがあった影響と考えられます。

普段やんない人も投票したかもね

競技勢のボリューム

続いてグランドマスター到達人数ですが、私の新パックリリース直前のMPランキング(MP10100)から、2.1万人となります。

中途半端な数字ですまない

さらにRAGE参加者は以下記事によると約5000人のようです。

以上よりシャドバのユーザー層としては、興味がある(未プレイ含む)人が50-70万人存在し実際のプレイ人口は20万人、その中でもグラマスに行く熱心なプレーヤーは10%程度、さらに競技として突き詰める層は全体の1%以下となります。

単純な人口だけ見てみると、所謂「競技勢」はかなりマイノリティですね。
大多数のユーザーは1シーズンに何百戦も遊ばず、なんとなく楽しそうなデッキを数回さわって満足するのではないでしょうか?

運営はユーザー動向を定量的に分析しており、仮に同様の結論が出たのならばシャドバWBがカード以外の遊びも提供し、ライト層にやさしい方針に移った理由も納得できます。

シャドバの客単価

シャドバはe-sportsを軸として開発されましたが、前回記事でもまとめたとおりe-sports市場はまだ小さく、現状のRAGE・プロツアー等も参加・観戦無料と収益度外視です。
しかし企業活動においては当然、利益の獲得が要求されます。

では、一般的なシャドバユーザーは年間どの程度課金しているのか?

過去のサイゲームスの決算資料ではシャドバの2017年の売上は約100億円であり、当時のユーザーが100万人ならば単純計算して一人あたりの単価は¥10000/年となります。

別の視点からも考えてみましょう。課金アイテムとしてよくオススメされるものは年4回のバトルパス年2回のスキン確定パックであり、それぞれ1000クリスタル(約2000円)です。これをすべて購入したユーザーの消費額は¥12000/年、毎月1000円です。肌感覚として課金はこの程度というユーザーは多いのではないでしょうか?

ちなみにゲーム課金額の平均は約2300円/月みたいです。平均の半分と考えると、やはりシャドバは財布に優しいといえます。

シャドバWBはの課金はどうなる?

ここからはシャドバWBの今後の運営方針を推測していきます。
まず、今後の存続のためには収益性の改善は必達目標でしょう。例えばピーク時の売上100億円を通年安定して確保する、などです。
しかし、7年間も続いたソシャゲの課金額を大幅に引き上げると、ユーザーも当然反発します。
そもそもシャドバは他ゲームと異なり、強くなるために課金を必要としない(pay to winでない)ことが魅力でした。
ですので、シャドバWBにおいてもカード生成コスト周りは大きく変化しないはずです。
となると、収益向上にはユーザー数を増やし、広く浅くの課金を促すことが必要です。

ここでベンチマークとなる数字が、スキン投票者の20万人です。なぜなら彼らは「スキン投票をする=愛着のあるキャラがいる」ため、実装されたら課金して手に入れる可能性が高いです。
このパイを広げることが命題ならば、そのためには「ゲームをとりあえず触らせ、キャラに愛着をもってもらうこと」が大切です。
今回追加されるワールド機能の目的はまさにそれでしょう。キャラゲー要素をふんだんに盛り込んでくると思います。

ディズレスタンが釣れるくらいだしな

私はこういったライト層の拡大目標は100万人と見ています。ユーザー100万人は過去に一度達成しましたし、公式Xのフォロワー数70万人=見込みユーザー数と考えると、不可能な数ではありません。今後の世界展開で上積みも狙えるでしょう。
追加機能はまだ明らかではないですが、以下のインタビューのようにアバタースキン等も追加されるのなら、ここの課金要素を厚く設定し、客単価を引き上げる取り組みもあるかもしれません。

こう言うとりますしな

長くなりそうなので、今回はここまでとします。
次回は、ゲーム性について考察します。


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