新型コロナウイルス感染症に関する一般の方へのアドバイス(by WHO)
先日,某しんどい作業中にWHOのサイトの一部を和訳する機会があったのですが,翻訳精度はさておき内容自体はとても有用だと思われましたので,ここに掲載しておきます。
この翻訳は世界保健機関(WHO)が作成したものではありません。WHOはこの翻訳の内容や正確性について責任を負いません。原文"Coronavirus disease (COVID-19) advice for the public." Geneve: World Health Organization; 2020. Licence: CC BY-NC-SA 3.0 IGOを拘束力のある正式版とします。翻訳された原文は2020年3月18日のバージョンであり,その後に原文が更新されている可能性があります。
新型コロナウイルスに対する基本的な防護策
COVID-19の大流行に関する最新情報は、WHOのウェブサイトや国や地域の保健当局を通じて入手できます。感染したほとんどの人は軽症で回復しますが、そうでない人にとっては重症化することもあります。自分の健康に気をつけ、以下のことを行うことで、他者を守ることができます。
こまめに手を洗いましょう
定期的・徹底的に、アルコール消毒剤で手をきれいにしたり、石鹸と水で手を洗うようにしましょう。
なぜでしょうか?石鹸と水で手を洗ったり、アルコール消毒剤を使ったりすることで、手についたウイルスを死滅させることができます。
社会的距離を保ちましょう
咳やくしゃみをしている人と自分との間には、最低でも1メートル(3フィート)の距離を保つようにしてください。
なぜでしょうか?誰かが咳やくしゃみをすると、鼻や口から小さな液体の飛沫が飛び散りますが、これにはウイルスが含まれている可能性があります。近くにいると、咳をしている人がCOVID-19にかかっている場合に、そのウイルスを含む飛沫を吸い込んでしまいます。
目や鼻、口に触れないようにしましょう
なぜでしょうか?手は多くの表面に触れ、ウイルスを付着させてしまう可能性があります。汚染された手は、ウイルスを目や鼻、口に運びます。そこからウイルスは体内に入り、病気になってしまいます。
咳エチケットを実践しましょう
自分や周りの人で咳エチケットを徹底するようにしましょう。これは、咳やくしゃみをするときには、曲げた肘やティッシュで口と鼻を覆うことを意味します。そして、使用したティッシュはすぐに処分してください。
なぜしょうか?飛沫がウイルスを拡散させます。咳エチケットを心がけることで、風邪やインフルエンザ、COVID-19などのウイルスから周囲の人々を守ることができます。
熱がある、咳がある、呼吸が苦しいなどの症状がある場合は、早めに受診しましょう
体調が悪いときには家に居ましょう。発熱、咳、呼吸困難などの症状がある場合は、事前に電話相談した上で医師の診察を受けてください。お住まいの地域の保健当局の指示に従ってください。
なぜでしょうか?国や地方自治体は、あなたの地域の状況に関する最新の情報を持っています。事前に電話相談をすることで、医療提供者が適切な医療機関を迅速に案内してくれます。これはあなた自身を保護し、同時にウイルスやその他の感染症の蔓延を防ぐのに役立ちます。
最新情報を入手し、医療提供者のアドバイスに従いましょう
COVID-19に関する最新情報を入手してください。COVID-19から自分自身や他の人を守る方法について、医療提供者、国や地域の保健当局、または雇用者からのアドバイスに従ってください。
なぜでしょうか?国や地方自治体は、あなたの地域でCOVID-19が拡散しているかどうかに関する最新の情報を持っています。彼らは、あなたの地域の人々が自分の身を守るために何をすべきかをアドバイスするのに最適な立場にあります。
COVID-19が拡散している地域に滞在、または過去14日間に訪問歴のある人の保護対策
・上記のガイダンスに従ってください。
・頭痛や軽い鼻水などの軽い症状でも、体調不良を感じ始めたら、回復するまで自宅で過ごすようにしましょう。なぜでしょうか?他者との接触や医療機関への受診を避けることで、医療機関がより効果的に機能するようになり、COVID-19や他のウイルスから自分や他者を守ることができるようになります。
・発熱、咳、呼吸困難が生じた場合は、呼吸器感染症やその他の重篤な状態による可能性がありますので、速やかに医師の診察を受けてください。事前に電話をして、最近の旅行や旅行者との接触について医療提供者に伝えてください。なぜでしょうか?事前に電話をすることで、医療提供者が適切な医療機関を迅速に案内してくれます。これはまた、COVID-19や他のウイルスの拡散を防ぐのにも役立ちます。
※翻訳にあたっては井隼経子先生(九州大学アドミッションセンター・准教授)にご協力いただきました。感謝申し上げます。