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M-1

M-1決勝、はじめて最初から最後までテレビに齧り付いて観た。
本当は、下書きに投稿したい記事があった。それでも今は、そんな記事のことよりこっちを優先したかった。
あっという間だ、あっという間すぎた。刹那。
漫才と一口に言っても面白さの種類がこんなにあって、こんなに沢山の人間が人を笑わそうとしていること、それぞれの信じた「最高」が混じり合う決勝が、こんなにも美しく熱いものだとはじめて知った。

ずっとずっと、「オズワルド」の単語がよばれるのを待ってた。お風呂も爆速で入って、ずっとずっと待っていた彼らのネタはわたしにとって、何よりも面白くて、ドキドキしながら笑った。
決勝の、あの、結果が発表された瞬間、涙が止まらなかった。錦鯉さんの漫才も好きだから、いまだって、複雑なきもちだ。
畠中さん、わたしは最初から最後まで絶対にオズワルドが優勝だって、思っていたよ。どんな言葉でおめでとうって、文章を書こうか悩んでた。それくらい、彼らの漫才が絶対的なものだと思ってた。審査員の結果に対して文句を言いたいわけじゃなくて、こんなにも純粋に「悔しい」っていう気持ちで涙が止まらないのが、初めてだった。わたしと一緒に妹も泣いてた。「なんでお前が」ってきもちでいっぱい。
彼女は今日初めてオズワルドの漫才を観た。M-1決勝が初オズワルドだった。「本当に面白いの?」って疑いから入ってた。
それでも、声を出して笑ってくれた。
「こんなに面白いんだね、オズワルド。」ってキラキラの笑顔で。4分間、笑ってた。
ただ、それだけのことだけれど、それだけのことなんだけど、なんだか嬉しくて。オズワルドが、こうやって知られて、たくさんの人に愛されてほしいなって思っていて、その第一歩だったのかなと思った。
「悔しいね」って、たった2度しか見たことがないけれど、彼らの魅力に気づいて一緒に悔しがってくれたことが嬉しかった。うまく、ことばでまとめられないけれど、彼らは魅力で溢れていて、一瞬で人を惹きつけられる才能があるんだってこの1日を通して思えた瞬間だった。
わたしの中では、いつだって彼らが面白くて、最強な漫才師。わたしの中では、優勝だった。だった、じゃない。です。だね。

もう一度、あのキラキラと美しさと緊張と、研ぎ澄まされた笑いが集う場で彼らの漫才を観れる来年を、心の底から楽しみにして、一旦辞めさせていただきます。

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