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ふと流れた涙

南武線で多摩川を渡る.
この景色が大好きなの.

町から町へ,川を越えて移動する.
町には終着点が,端っこがあるんだと安心する.

川を隔てて,また別の町になっている.

東京は,永遠に町が広がっているようで,怖い.
人の数も膨大で,自分がちっさく見える.

ちっさくどころか,自分が居ないような感覚.
価値が見出せない.

涙が落ちる.
そして川を越えてまた違う町に入る.

アパートの一部屋一部屋に,それぞれ世界がある.
同じものはない人生が,たくさん詰まっている.

みんな頑張ってる.
良く生きてる.
みんなすごい.
嫌なことも辛いこともあるだろうに.

でも私の世界は見えない.
見えないから,無いみたい.
また涙落ちる.

長く生き続けられる気がしない.
気がしないだけ.
生きたいから.


人生って先が見えないから面白いんだろうけど,
私,まだ怖いなあ.

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