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次男の進む道

夏休みに入り、中1の次男は連日のように朝早くから郊外の小川に魚捕りに1人で出かける。自転車につっかけサンダルでたも網を持って。緊急事態宣言なんてお構い無しのように見えて実は真面目なので、きちんとマスクをしながら川に入っている。その証拠に、マスク焼けが笑いを堪えられないくらいひどい。

かわむつ、ドジョウ、たなご、もつご、川エビ、オイカワ等がいて、ワクワクが止まらないのだろう。次男は4時間くらいの滞在でようやく数匹捕ってはほとんど逃がして来る。お目当てのじゃない、という理由で。どこまでも魚に優しい。

都会とは思えない景色が広がる小川に、何度行っても深呼吸してしまう。私は田舎に帰った錯覚を覚え、息子と同じく川で魚捕りをした遠い幼少期に思いを馳せる。生物学者に憧れた時期があったなあ。懐かしいなあ。

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次男の将来の夢は、水族館と動物園を融合させた施設を作ること。夢が壮大で羨ましい。オトナはちっちゃく無難になってしまうのに、凄いなあ。子どもの未来は無限大で可能性に溢れている。決してそんなの無理だよ、なんて言わずに応援してあげたい。予算は?土地は?とオトナの事情は封印して、今はひたすら突き進む息子の気持ちに寄り添いたいと思う。

魚のお医者さんになるにはどこの学校に進めばいいの?クラウドファンディングで施設を作るにはどうしたらいいの?等、質問が13歳っぽくない息子のために何ができるか模索中の母。とりあえず、お魚関連の検定試験を探して、日本さかな検定のテキストを購入したり、スーパーで切り身になっていない1本まるごとの魚を買って来て捌いてもらったりしている。

世の中が落ち着いたら、海や田んぼのある田舎に行って思う存分楽しませたい。水族館も大学の文化祭も、アクアショップも連れて行くね。



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