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【アームスイング歩行術】鉄壁のウォーキング力 5つの歩行術 其の三

鉄壁のウォーキング力をつける歩行術 ③
肩こり予防になる
腕を後ろにひく ~アームスイング歩行術~

次のウォーキング力を高めるコツは上半身の動きです。これは、ウォーキング力が上がるだけではなく、現代日本人の国民病といっても過言ではない、肩凝り予防にもなる歩きです。

「歩く」と足で行う運動と普通考えます。

上半身はあまり重要でないのではと

実際に二本の足を使って歩くわけですから。

ところが実際は、歩く行為は身体全体をつかった全身運動です。ウォーキング力が高い歩きをするには、上半身の使い方はとても重要です。

人間の身体はすべて連動しています。たとえば、緊張していると膝が震え、同時に肩が固まるなど、膝と肩と見た目では離れ部分でも、連動しているのです。

現代のビジネスパーソンは長時間のパソコン作業、自動車の運転が多いため、腕を前にだて長時間固定することになれているため、腕と肩がコチコチに固まっています。ウォーキング力をつけるにあがり、上半身、とりわけ肩甲骨と腕の動きがとても重要です。いかに腕の力を足に伝えていくがどうかで歩きのカギとなります。

 やり方は次にようになります。

アームスイング歩行術 

1)肩を軽く回して肩と腕をリラックス
 2)腕を身体にそって自然におらす。
 3)手のひらを軽くひろげ、小指に意識を集中する。
 4)腕を後方にひいて、そこから手を振り子のイメージ
 5)この時に肘を曲げない。肘を曲げると肩に力がはいるため。
 6)この状態で後ろから自然と手を振り子のようにふる。

このように肩をリラックスさせ、肘を曲げず、腕を後ろの方向に引いて歩いて行く。この時腕は緊張から解放し、振り子のように腕を振る。

無題のデザイン (1)

ダイエットのためのウォーキングで腕を曲げて、走る格好で歩くウォーキングがありますが、パソコンを長時間使うデスクワーカーにはお勧めできません。なぜなら肘を曲げることで肩に力が入りやすくなってしまうからです。

肘を伸ばして、自然なかたちで腕を後ろに引く

この歩き方がアームスイング歩行術 

腕を後ろに振って歩くもうひとつのメリットは姿勢の改善です。

腕を後ろに振らなくても歩くこともできますが、現代人が腕を後ろに振ることをおススメする理由があります。

それは、現代人に多いデスクワーカーは、パソコン、スマートフォンを利用し、腕と顔を前のめりにして姿勢で長時間いることが多いので、頭が前のめりになっている傾向があります。

この延長線上で歩いていると、手と頭が前のめりになった状態で歩く結果となるのです。

この歩きだと、見た目・姿勢だけではなく、健康面にも悪影響でてきます。

しかし、歩くときに腕を後ろ側にひくようにすると、上半身が自然と起き上がります。上半身が起きようとすることで下を向いた頭も上向きになり、姿勢が徐々に改善されます。さらに、姿勢は心と体の健康にも影響しますので、姿勢が良くなることで勢いがついて前をむいて生きていけるようになるというわけです。

パソコンやスマートフォンを使用しているときの前に腕があった状態で歩くと、頭が下がり姿勢がどんどん悪くなっていきます。

日頃から腕を後ろに振って歩く習慣をつけることにより、自然と本来の人間がもっている理想の姿勢、身体に戻ってきてくれます。

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 骨盤の左右のぶれを最小限に抑える効果もある


腕を後ろにひく歩きは、骨盤のバランスをとる意味でも良い効果があります。

 人間の体を構造として見たとき、体の真ん中に位置するのが骨盤です。

体の中心にあり、要でもあります。

「歩く」という運動は、この骨盤を前に移動させる動作です。

その動作を知るため、歩きのプロセスを見ていきましょう。

片方の足で上体を支えている間に、骨盤を進行方向に押してバランスを失わせ、体が倒れる前にもう一方の足を進めて体のバランスを保つ、この動作を一歩ごとに繰り返すのが歩行です。
 
また、上体は、足が着地したときにいくらか低く、足が浮かせて前に運んでいるときに、いくらか高くなり、これによって骨盤は上下の動きを繰り返します。

 そして、上体(上半身)はこの骨盤の動きを調和しようと、肩関節を支点として前後に下肢と交差する動きをします。

足を前に出すと足とは反対方向、後ろ方向に腕がふれるのですが、これにより骨盤の回転運動を最小限に抑え、左右のバランスを保つことができるのです。

この骨盤のバランスを保たせようと腕が後ろにふれるさいに、重要になってくるのが腕と肩甲骨です。

腕の付け根は、肩と考えがちですが、実は、鎖骨と肩甲骨です。特に肩甲骨は上下左右に大きく動きができるので、腕が後ろに自然とふる動作は、肩甲骨の柔軟さが影響します。

肩甲骨周りの筋肉が硬いと、歩くときに悪影響を及ぼし、腕の動きが鈍くなり、また腕の力を脚や下半身に伝えにくくなり、骨盤が左右・上下にぶれる歩きとなり、疲れるのです。


腕を後ろに振って歩く、アームスイング歩行術を実践することは、さまざまなメリットがあります。日常生活で簡単に実践できますので、試してみましょう。
 


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