ロードバイク買ったら準備するもの
初めてロードバイクを買った人向けに、準備するものをまとめてみました。完全に盆栽にする人は必要ありません。
防犯登録
自転車の防犯登録への加入は、以下のように定められていて1994年から義務化されていています。罰則規定はありません。
第十二条 自転車を利用する者は、道路交通法その他の法令を遵守する等により歩行者に危害を及ぼさないようにする等自転車の安全な利用に努めなければならない。
3 自転車を利用する者は、その利用する自転車について、国家公安委員会規則で定めるところにより都道府県公安委員会が指定する者の行う防犯登録(以下「防犯登録」という。)を受けなければならない。
基本的には、販売店で登録をやってくれるので問題ありませんが、持ち込みの場合は断られる場合もあるらしいので、中古で購入した場合は前のオーナーから登録時の書類などを貰っておくと良いと思います。
防犯登録は各自治体で管理されるので、引越しした場合などに変更届を出す必要があったり、それぞれに有効期限があったりすることに注意です。例えば、埼玉なら8年(https://www.police.pref.saitama.lg.jp/c0010/shinse/zitennsya.html)ですし、千葉なら10年となっています(http://www.chuokai-chiba.or.jp/cycle/?page_id=1336) この有効期限が切れた場合は、再度登録する必要があるようです。 以前にこれが切れたことで、持ち主なのに盗難の疑いをかけられたという事件が発生していました。これから推測するに、防犯登録は今でも紙で管理されており、期限が切れたら物理的に処分されるというシステムになっているのでしょう。各自治体で管理されているという時点で溜息が出てしますが、さすが日本はIT後進国ですから仕方が無いですね。
ちなみに義務で支払った登録料が何に使われているかを警察の方に聞いてみたことがありますが答えてもらえませんでした。防犯登録連合会は天下り先と言われてますが、後ろめたいことが無いなら納得の行く説明が欲しいです。
では、防犯登録に意味はあるのか?という話ですが盗難という意味においては何か期待するのは辞めた方が良いです。オークションや海外に売られるルートが殆どなので、警察では感知しません。事故った時に警察が所有者の証明として使うことはあるので、保険絡みで使えるかもしれませんが、そもそも販売店との売買契約書で十分なのでやはり意味はありません。
個人的には、自転車は盗まれる物という前提として捉えることにして、盗まれた時にどうするかを考えた方が良いと思っています。こちらのような保険に入れば、破損した場合にも対応できます。
ライト
夜間に自転車に乗る場合には、車両(自転車)は灯火の義務があるので購入する必要があります。
車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第63条の9第2項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあっても、同様とする。(罰則 第1項については第120条第1項第5号「5万円以下の罰金」、同条第2項「5万円以下の罰則」)
灯火の定義は次の通りです。具体的な明るさをカンデラやルーメンで指定されているわけでは無く、10メートル先が確認できるかどうかということのようです。街灯の有無や天候などの条件によってこの10メートルという条件は変わってくるので、自分が乗る場所を想定して選択する必要があります。
軽車両がつけなければならない灯火は、次に掲げるものとする。
(1)白色又は淡黄色で、夜間、前方10メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる光度を有する前照灯
(2)赤色で、夜間、広報100メートルの距離から点灯を確認することができる光度を有する尾灯
例えば東京都内(特に区内)は夜の町が明るいのでライトを付けなくても10メートル先どころか100メートル先まで見渡すことができます。もはや付ける意味すらあるのか分かりません(周りが明るいとライトが着いていることに気付かずに良く消し忘れてました)が、cateyeのvolt200くらいでも問題無いと思います。micro usbが同梱されていて、充電はこれでやります。
暗い道も通るならvolt 400、自分はこれを使っています。3年くらい使っていますが、壊れる様子はありません。
田舎で真っ暗な道を通るなら200や400だと力不足なので800以上を買うといいと思います。道路交通法では10メートル先が確認できれば良いということになっていますが、ロードバイクでの速度域(30km/h)では1秒で8メートル進みますので、常に1秒程度で判断しなければならない状況下で走ることになってしまいます。 1秒先には突然人が立ってるかもしれないと思って走るのって疲れますよね。遠くを見渡せるに超した事はありません。
自転車保険
運動が得意出なくてもロードバイクに乗ればそれなりのスピードが出てしまうので、シティバイクなどと比べて重大事故に繋がりやすいです。高額な賠償金を請求された時に対応できるように保険に入っておいた方が良いかもしれません。自分はau損保の自転車保険に入っています。WEBで簡単に手続きできますし申請した次の日から適応されます。期限が近づくとメールでリマインドしてくれますし、更新も簡単です。利用した事は無いですが、50kmまで搬送してくれる自転車ロードサービスがついていたりします。
賃貸契約時に火災保険を契約した人は、特約で保険が効く場合があるので、ロードサービスや自身の怪我に関するオプションなどが必要無い場合はこれで十分かもしれません。 保険に入っていない方(自転車)と事故ったことがありますが、相手が火災保険に入っていたので賠償してもらえたことがあります。(ただ振り込みまで半年くらいかかってやり取りが面倒でした)
また最近では、保険に加入することが自治体で義務化されているようです(守らなかったからと言って罰則は無いようですが)。義務化されている地域は、こちらのau損保のページを見るとわかりやすいです。
ヘルメット
基本的には必須では無いですが、条例によって義務化されているケースや、道路交通法(第63条の11)によって努力義務が発生するケースがあります。
児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児を自転車に乗車させる ときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
また、レースやイベントに出る場合はヘルメットの着用が必須になっているので購入する必要があります。個人的には交通事故のリスクは常に起こり得るということを前提に考えてシーンを問わず、とりあえず被るようにしています。自分はこちらのogkカブトのAERO-R1を使用しています。入門用のモデルであれば手を出しやすい価格で手に入るので最初の選択としてはありだと思います。
試着すればわかりますが、サイズ(S,M,L)があっていても海外の人とは頭の形が全く違うのでフィット感が良く無いです。 海外ブランドを選ぶ場合は、以下のようにアジアンフィットモデルを選択するとフィットするかもしれません。人の頭の形はそれぞれなので、実際に被って見ることが大事です。 specializedのevadeアジアンフィット仕様が被りたかったのですが実際に被って見ると微妙だったなんてことがありました。
ここに色んなヘルメットが紹介されていますので、比較したい場合は参考になるかもしれません。
https://www.bikeradar.com/advice/buyers-guides/best-road-bike-helmets/
ちなみにツールドフランスで着用が義務化されたのが2004年で割と最近のようです。スポンサーのものを使うので、見てる側からすると選手が誰か分かりにくくなっちゃうのがやや残念ですが、時速100kmノーヘルダウンヒルされるよりはいいですね。
2020 ツール
2000 ツール(アームストロングと海賊パンター二)
アイウェア
とりあえず安いものでもいいので何かしら付けた方が良いです。付けずに走って大型の虫が瞼に衝突してめっちゃ腫れたことがあります。
グローブ
おおよそグローブを付ける理由は2つです。
1) グリップによってブレーキレバーを握りやすくする
2) ハンドルから受ける振動を吸収する
1) グリップによってブレーキレバーを握りやすくする
雨の日や、汗を書きやすい日は特にブレーキレバーが滑りやすくなって力が入りにくくなってしまうので、付けた方が良いです。ヒルクライムの下りがあるようなら必須です。最近ではリムブレーキからよりレバーの引きが軽いディスクに変わって来ていたり、レバー自体が握りやすくなって来ているので、だいぶマシになりました。
2) ハンドルから受ける振動を吸収する
ロードバイクのハンドルには、バーテープが巻かれているのである程度は振動は吸収されますがそれでも長時間乗っていると疲れてきてしまいます。自分の場合は親指の人差し指の間の水掻きがパンパンになります。クッションが入ったグローブを選べば少しは軽減できます。
価格帯としては夏用で2000~3000くらいからあります。
鍵
近くを走るならチェーンロック、ロングライドなら持ち運びしやすい軽量なワイヤーロックを選ぶと良いと思います。どの鍵を使っても盗まれるリスクはゼロにならないので、盗まれる前提で保険に入るのか入らないのかを判断するのが良いのではないかと個人的には思っています。
通勤にこちらを使用していました。60cm, 110cmとありますが長い方は肩にかけることができるので、持ち運びには便利です。
こちらはシリコンで自転車を痛めにくいってのはとてもいいんですが、持ち運びにくさと自転車以外の部分とロックするのに向いてないので、使わなくなりました。通勤でカバンを持ち歩く前提 + 有料の駐輪場を使うという限定された場面で、車輪とフレームを固定したいという要件であればいい選択肢だと思います。
ボトルケージ
ツールボックスや、ボトルを入れるための物です。だいたいどれを買っても問題ありませんが、物によってはボトルが走行中に飛び出して危険なので、プロで使われている物を中心に選ぶと良いと思います。自分は基本的にはエリート、より固定力が必要な場合はbontrager bat cageを付けています。自分が知る限りは、これより固定力が高い物は知りません。
走行中にドリンクを取るには、少し硬すぎるのでその辺は固定力とのトレードオフになってしまいます。
良くこのボトルケージにペットボトルを入れている人を見かけますが、個人的にはおすすめしません。ちょっとした段差で落ちてきて危険です。
パンク修理キット
パンクしてそのまま走行する事は危険なので修理する必要があります。パンクには色んな原因がありますが、チューブだけがダメになる場合とタイヤそのものがダメになってしまう場合の2通りがあります。前者であれば、チューブ交換で修理できますが、後者の場合はタイヤ自体を交換するかパッチを貼るなどで対応する必要があります。 初めてロードバイクを購入した場合は、耐久性の高いタイヤがついてくるので、空気圧の低い状態で乗ったりしない限りは簡単にはパンクしません。心配であればタイヤも予備で持ち歩くのも良いですが、とりあえずは、チューブ交換用の工具を用意しておけば良いと思います。
■チューブ
替えのチューブです。ホイールのリム高によって必要なバルブ長が変わってくるので注意してください。 1台目でディープリムのホイールがついているバイクを買った場合には、バルブ長も対応したものを選ぶ必要があります。
■タイヤレバー
タイヤを外す時にスポークに引っ掛けて使います。
■携帯用ポンプ
タイヤを外して、チューブを交換した後に空気を入れるために必要になります。仏式バルブに対応していれば、とりあえず大丈夫ですが自分は以下の点にも注意して選ぶようにしています。
空気圧計がついていること(必要な空気圧が入っていない状態で乗るとリム打ちが起こりやすく再度パンクするので)
バルブへの装着がホース式になっていること(バルブが曲がってしまうことがあるので)
フットステップがついていること
(これが無いと必要な空気圧が入らない。無いやつだと頑張っても3barくらいまでしか入りませんでした)
交換方法については、こちらで確認できます。
ツールボックス
パンク修理の工具やチューブを入れておく用のケースです。自分はこれを使っています。内部で固定するものが無いので走行中に工具がぶつかり合ってチャラチャラ音がなったり、工具を取り出す時に中身を全て出さないといけなかったりするのでやや使い勝手は悪いです。
とりあえず安いものがいいので無ければ、こちらで紹介されているツールボックスを選ぶのも良さそうです。
ポンプ
ロードバイクの空気圧は1~2週で簡単に抜けてしまうので、こまめに空気を入れる必要があります。
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