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クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?を読みました

読むと良さそうな人

クリティカルパス、クリティカルチェーンなどの概念を元にプロジェクトを管理しているが、以下のような問いに答えられない場合は読む価値があると思いました。

・各ステップのセーフティをプロジェクトバッファとして用意するのは何故か?
・合流バッファが必要な理由って何か?

制約事項によるクリティカルチェーンの最適化についても触れられていますが、これに関して深い考察が欲しいという人にはおそらく価値が無いと思われます。

そもそも、クリティカルパスやクリティカルチェーンの基本概要に触れたこと無い人であれば、以下のコミック版「ザ・ゴール」を読めば大枠が理解できてより理解しやすいと思いました。 細かい理屈抜きで要点を絞っているので、ストーリー仕立てと言えど冗長な印象は受けませんでした。3時間くらいあれば読めると思います。


小説形式がわかりづらい

キャラクターの無駄なやり取りが多すぎて、話の要点を見失いそうになります。 重要なセンテンスが突然現れたことに気が付いてちょっと手前から読み直す事が多々ありました。自分の読む能力が低いのかもしれませんが、小説という形式が効果的に使われているとは思えませんでした。

ストーリーがつまらない

架空のお話なので、問題解決のプロセスが現実に応用できるものではありません。あくまでプロジェクトが遅れないようにするためにはどのような観点で物事を捉えるべきかという勘所を紹介したものなので、それ以上を期待してはいけません。


まとめ

クリティカルチェーンの基本的な考え方を学ぶには有用な書籍だと思いました。 個人的には、小説形式がわかりづらく知りたい内容に対して無駄に時間を消費してしまう印象でした。 重要な点を見落とさないためにすごく集中力を持ってかれて疲れる本でした。

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