退屈な卑屈さ

僕たちは
退屈で平凡な卑屈さを箱に詰めて
大事に 大事そうに取ってある

全くもって退屈な卑屈さだ
わざわざとっておかなくても 
いくらでも湧いてくる

摘み取っておいてもいいくらいなのに
やたらに大事に育てているハールメンがいる
僕はついついついて行ってしまう

あれだけの根深い卑屈さだ 毒湧く泉になることもある
僕はそのつぶやきに足を取られる
跋扈する青紫色の液体に 僕の体は溶けていく

面白いことを言えとは言ってない
だけどどうか辛くなることはいわないでくれ
全くもう フォローしてやってんのにいい性格だぜ

どうでもいいけど そのセリフ
僕らの存在なんて どうでもいいって意味だぜ
一言言いたくなったけれど 寂しくなりそうだからやめておく

いやわかってる それはきっと生きる意欲
ただただ自分のことを考えて
人のことなんか 見てる暇がないだけなんだ

僕のことは僕自身が考えないといけないと
のうのうと偉そうに宝箱の中で
卑屈さが説教を垂れている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?