不愉快な他人と大切な個体

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恋人とも言えないような恋人にふられた友人に、せめてもの気持ちで今の彼女のためのプレイリストをつくった。
気に入ってくれたみたいなので、よかった。

身近な人間の言葉よりどこぞのアーティストの音楽の方が救ってくれることの方が多い。
めそめそしちゃう、と悲しそうに言うけれど、今はめそめそして哀しみに浸る期間だから、存分にめそついてていいよ。

晩ご飯は炒飯とスープ。塩辛くて少し残した。

おじさんの、自分をおじさんだと把握しきれてない感じが理解不能すぎて、いつかママさんに怒られんのかなーと思いながら、
30過ぎたらババア発言をする目の前の個体に、え、それ言ったら自分もうミイラでしょ、と笑いかけてあげる。
向いてない仕事で目先の金銭を稼ぐのは、誰も幸せになれないな。
社会人に早くなりたい。

2/10
二度目のカウンセリング。
2020年のモットーのひとつ、餅は餅屋。

今後自分が生きやすくなるために当分通おうと決めたけど、一回7000円かかるのか~と思うと、書いたかった本とかデパコスとかが浮かんでは消えていく。

人によってはこんな出費必要ないんだろうなという気持ちで不貞腐れたくなるけど、わたしを一番可愛がってあげられるのはわたしなので、やるしかない。

思いもよらないところで泣いてしまって、びっくりした。
動物を一匹描いて、というくだりで、愛犬を描いた。

カウンセリングを入れてる日に労働するもんじゃない。果てしなく疲れてしまうので。

2/15
元恋人(元神様じゃない方)とはま寿司を食べにいった。

つきあった期間はあったものの、つきあってない時間の方が長いので、元恋人というジャンルよりも、個体としてひとつの枠がある男、の方がしっくりくる。
腐れ縁に近いのかもしれない。腐れ縁の男。

人と向かい合わせで食事するのが苦手だったことを覚えてくれていたので、カウンター席だった。
昔より可愛く逞しくなったので、もうテーブル席でも食事はできるし、相手の目を見て話せる。でもやっぱりカウンターの方が好き。どうでもいいことも話しやすいし。

この人といると、びっくりするぐらいに時が経ったということを実感してしまい、いちいち感慨深くなる。
他人といるのに、高校生の頃の自分と一緒にいるような気持ちになる。

貝を4種類ぐらい食べた。

2/23
腐れ縁の男と串カツを食べて、ミッドサマーを観た。
ヘレディタリーよりも好きな感じだった。

映画はひとりで観るのもいいけど、他人と観るのもいい。しんどい映画は保険として他人が必須。

串カツを食べてるときに、綺麗になったね、と言われて面食らってしまった。確かに高校生のときよりもより自我を持ちより可愛くより最高の個体になっているけど。
奴は相変わらず服がダサかった。

2/25
姉と姉の恋人と大好きな懐石料理の店へ。
会うのはかれこれ3回目。

努力すれば人の関係性はよくなる、人はいくつでも変われる、君の父親は彼ひとりなんだ、とかいう頼んでもないオナニーを披露された。
どれだけ金持ちでも、やっぱりこの男を好きにはなれない。無。

日本酒が美味しくて、飲みすぎたのか帰ってから吐いた。

友人がセフレをTinderで探してみたけど日和ってしまった、と言うので、お互いマッチングできるまで遊んだ。
Tinderには顔のいい男が現実よりも多い気がする。

リスクしかないルームシェアの話をしてから寝た。

2/28
バイト先のボーイがインフルエンザになったと聞いて、休んだ。
コロナも怖いけど、インフルエンザもちゃんと怖い。

東京から避難してきた姉がいてくれているので、久しぶりに家で人と楽しく食事ができた。
姉と食事をしていると、いつもわたしだけ食べるスピードががくんと下がる。

姉が結婚してしまったらこうして一緒にご飯を食べたりお風呂に入ったり散歩に行ったり即興で歌ったりできる機会もぐんと減るんだろうな。
姉の結婚、喜びよりも悲しさしか湧かなさそう。

2/29
大学の卒業式が中止になった。
なんなら去年の卒業式が実質卒業式みたいなものだったので、もともと行く気もなかった。袴も借りてないし。

でも去年の卒業式は袴のレンタルもしていたのに、集英社の筆記試験と駄々被りしてしまい、袴も着れず、結局集英社も面接で見事に落ち、残ったのは8万円の支払いだけだったので、散々だったな。

べつに会う気なかったけど、後輩とも会うことは今後ないんだろうな。さよなら。
大学、長かった。